官能小説『ただいま』 第11話 恋歌様作

問を感じないまでもなかったが、まあ、考えてみれば誰でも全裸になる場所である。
“仲の良い”兄妹にとっては“うふふ”の空間であろう。まして、さっきから全裸の
妹がかいがいしくも兄の身体を洗ってあげようと言うのだから…
結局、兄はこの下心に負けたのであった。
「ぜーーんぶ洗ってあげるからね。お兄ちゃん」
そう言って兄の身体を洗い出した妹は、両手を一生懸命動かしながらも、意識して
裸体を摺り寄せる。泡一杯のボディタオルの刺激以上に、妹の木目細かく――熱くぬ
める肌の感触に兄は陶然となった。
「背中に前に足に…これで、全部終わりね。じゃあ――」
そして、ほとんど泡だらけになった兄に妹は優しく囁いた。思わず唾を飲む兄の喉
である。実はまだ唯一残っているところがあるのだ。それは兄のこ…
「ここは―――大事だから…加奈のお口でして上げる…」
言うなり、妹は兄の前に跪き、頭を下ろす――そのまま股間に顔を寄せ、その
可愛い口で、兄の――さきほど妹を半狂乱にさせた――肉棒をぱくっと咥えた。
「は…うっ!」
意外に可愛い声を上げる兄であった。
第22話“快楽特急に乗って” Shyrock作

意図したわけではありませんが、たまたま『三所攻め』で攻めていました。
とにかくその時はがむしゃらに惠を攻めまくりたかったのです。
あと働いていない箇所は唇だけでした。
目の前が細いうなじだったので、間髪入れず後れ毛の生え際辺りに唇を寄せました。
「こそばいわぁ……」
急にうなじにキスをされてくすぐったかったのか、惠は首をきゅっとすぼめました。
それでもお構いなしに私は唇を這わせます。
「あはっ、いやっ、こそばい、あぁん~……」
(ズンズンズン!ズンズンズン!)
「あぁ~…あぁ、あぁ、あぁぁぁぁぁ~~~」
しばらくはうなじのくすぐったさに気を取られていた惠でしたが、私が休めていた腰を再び動かすと、惠の神経が再び下半身に集中したのか激しく喘ぎ出しました。
もちろん腰だけでなく、乳房とクリトリスへの愛撫も怠りません。
四重奏とも言うべき態勢で攻め続けていると、早くも惠はメロメロになってしまい、なまめかしい声を風呂場に響かせました。
背面座位でしばらく攻めた後、体位を立ちバックに変えようと思いました。
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