長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第38話 Shyrock作
松葉くずし
浩一がフィニッシュに選んだ体位はバックであった。
ありさは浩一が言うとおりソファに両手をついて臀部を高々と突き出した。
ありさの場合モデルとしては適度に肉感的であり、男性からすればいわゆる“美味しい体つき”であった。
暗闇の中ということもあり、浩一としてはありさのあられもない姿を拝めないのはとても残念であった。
また、たとえ一夜だけであっても共に過ごした女に対して男は一種の情が湧くことがある。
それは決して移り気などではない。球が誰よりも好きな女性であることに変わりがない。
ところが恋人以外との情事が、時には恋人との関係を一層緊密にする刺激剤になることもある。
4人それぞれがこっそり浮気をするのではなく、公明正大に恋人以外と性行為を行なう。
そしてそれぞれの心に芽生えた罪悪感も、互いの罪で相殺してしまう。
だが1つ間違えるととんでもない方向に走り出す危険性も孕んでいる。
要はそれを行なう者の心の在り方が重要なのだ。
ありさと浩一組がフィニッシュの態勢へと進んだ頃、球と俊介組も『座位』から『松葉くずし』へと体位を変えていた。
座位でのけぞったり逆にしがみ付いたりと大きなアクションを見せていた球は、秘所はもとより内股までがぐっしょり濡れていた。
長編官能小説 『クロス・ラヴ』 第37話 Shyrock作
三所攻め
ありさ「こう?」
ありさは丸い尻を浩一の方に突き出しゆっくりと腰を沈めた。
浩一はありさの腰の両側に手を副え怒張している物体へと導いた。
背面座位はふたりが慣れていないと意外と手間取ることがあるが、浩一の誘導でふたりは容易に結合することに成功した。
(グジュ・・・)
ありさ「あっ・・・!」
見事に怒張したイチブツが桃のような淫裂にずっぽりと突き刺さっている。
その卑猥な光景はありさには見えないが、暗い中であっても浩一にはほのかにうかがえた。
(ズズズ・・・)
ありさ「はぁ・・・」
浩一「どう?」
ありさ「うん・・・すごくいいよ~・・・」
浩一「今からもっとよくなるよ」
ありさ「もっと?」
浩一「そう、もっと」
浩一はそうつぶやくと上体を少し起こし、ギターを演奏するときのような格好でありさを包み込んだ。
左手でありさの左乳房を揉み始めた。
ありさ「あ・・・ああっ・・・」
続いて右手は下方に伸び薄い茂みに覆われた恥丘に差し掛かった。
浩一は茂みのさらに下方に指を伸ばし、丸い突起物を探り当てた。
丸い突起物を覆う包皮をめくり上げ中指で円を描いた。
ありさ「ひぃ~・・・そ、そこはぁ・・・」
第24話“運命のいたずら” Shyrock作

昨夜惠との2回目が終わった頃、正直私は「夜明けは来ないで欲しい」と心から願っていました。
それほどに惠とのひとときが楽しすぎて、離れたくなかったのです。
「この可愛い人とずっといっしょにいたい」と思いました。
でもそんな夢のような願望は当然叶うはずもなく、夜明けは駆け足でやってきました。
残されたわずかな時間を惜しむように、私は惠を愛することに没頭しました。
惠は人妻です。彼女には待つ人がいます。
かりそめにも惠が私のことを愛してくれて、この先ふたりが交際を始めたとしても、結局惠を苦しめることになるだけです。
もしかしたら、ふたりの出会いは神様が仕組んだ運命の悪戯だったのかも知れません。
その日の朝、私は別れの寂しさを胸の奥に隠して惠を愛しました。
「せっかくめぐり合えた素晴らしい人だけど、こうして愛することが出来るのはこれが最初で、そして最後なんだ」と……
わずか一夜共にしただけなのに、これほど深く愛してしまうとは……
私が生きてきた人生の中で、惠は最高の女性だったと思っています。今でも……
その他連絡事項
- 官能小説『知佳の美貌録「お泊まりデート」 彼のマンションから朝帰りする久美の次女瑠美』
- 小説『残照 序章』
- 小説『残照』
- 官能小説『ひそかに心を寄せる茶店の女店主』
- 官能小説『父親の面影を追い求め』
- 掘割の畔に棲む女

- 残照
- 老いらくの恋
- ヒトツバタゴの咲く島で