知佳の美貌録「就職専門の女子高然とした学校を敢えて受験」

久美の成績など一顧だにしなかった母。
女衒の使いでは散々学校関係者と駆け引きを繰り返してるのに、市役所だの学校だのとなると卑下してしまうのかまるでまともな口もきけなかった。
進学を見据えての懇談は、だから端から出かけようともしなかった。 女の子に大学進学など考えも及ばなかったからだ。
久美の場合生き抜こうとする力が学業を支えたのだろう、その負け仕舞いとする力が働いてか殊の外優秀な成績を収めていた。
小 学 校でも担任にあらぬ期待を抱かせるほどに学業は優秀だった。
周囲に先んじて何かを見つけ出し、それを食べていくことに利用でもしなければ弟を守れないと考えたからではなかろうか、とにかく優秀だった。
その情熱が実を結び、大阪に比べ田舎での学業は劣るとはいえ中学の成績は学年で常にベスト5入りしていた。 その久美が、何故か卒業が近づくと就職組のひとりとして就職先の説明話を聞きに教室に居残ろうとするのだ。
就職組の多くは学業の悪さゆえ勤めざるを得ない者が大半を占めていた。 だが中には貧困ゆえ学費が支払えず、学業優秀でも食い扶持を減らすため就職組に加わるものもいた。
テーマ : 女衒の家に生まれ・・・ 高原ホテル
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