官能小説『危ない画像』 第14話

雅彦が不安そうに聞いた。
「大丈夫、このままイッて。」
「うん。」
雅彦が下から手を伸ばして圭子の尻を両手で掴んだ。その尻を思い切り自分にぶつ
けると先ほどの感触が戻ってきた。
「そこ、そこ。」
圭子が焦れたように身を揉んだ。
進と久仁子が雅彦の家に引っ越してきた。元々一家三人が暮らして来た家である。
進が麻美の寝室で寝起きすれば久仁子にも一部屋使わせることが出来た。邦宏と和美
の兄妹も家が近いことが分かり、お互いに往き来するようになった。
ある日、雅彦がパソコンの写真を整理していると久仁子が部屋に来た。雅彦は残っ
ていた画像の整理をしている最中だった。画面を見た久仁子が思わず叫んだ。
「何でママの写真がここにあるの。」
画面には圭子が両足を広げた正面からのポーズが映っていた。
「え、ママって、圭子さんが久仁ちゃんのママなの。」
雅彦が振り返って久仁子を見詰めた。言われてみれば顔付きもあそこの形もそっく
りだった。
「そうよ。でも、ママが何でこんな写真を。あ、もしかしてママの不倫相手って、
マーちゃんのパパ。」
一緒に暮らすようになってから久仁子は麻美の真似をして雅彦をマーちゃんと呼ぶ
ようになっていた。