「人妻美穂と美大生」 第5話“初ヌードモデル” Shyrock作


ショーツをそっと足首から取り除く。
結婚後初めて夫以外の男性の前で全裸になった私は、顔がほてり膝ががくがくと震えた。
「これでいいですか・・・?」
消え入りそうな小さな声で尋ねてみた。
小野原はこちらを向いた。
私を見た瞬間、驚いたような表情を見せたが、直ぐに平静をつくろったように感じられた。
「それでいいですよ。じゃあ、そこに置いてある白い椅子に座ってくれますか?少し身体を斜めにして。」
彼の中ではすでに構図ができあがっているのであろう。
直ぐにポーズの指図が飛んできた。
小野原の指示どおりポーズをとろうとしたが、モデル経験などない私は、緊張も手伝ってかなり身体が強張っていた。
もじもじとさせながら、やっとのことで小野原の注文のポーズをとった。
小野原はデッサンを描き始めた。
「奥さん、そんなに硬くならなくていいですよ。もっとリラックスして」
「はい・・・」
そういわれても、簡単に緊張は解けるものではない。
私は少し気を逸らそうと思い、姿勢はそのままにして目だけで部屋中を見回した。
さすがに美大生らしく、部屋内はアトリエっぽくしつらえている。