下薬研 (しもやげん) にチャボの雑種を導入
「ときたま思いついたようにひとつふたつ卵をくれたって、それじゃあ公子ちゃんの栄養補給にならないわね」
「そんなこと言ったって卵をそんなに産まないんだからしょうがないじゃないですか」
その貴重な卵でさえ産んだのち期日が随分過ぎてから峠を越えて届けるか公子ちゃんに持たせて帰すかしか方法はなかったのです。
「せめてもう少し近くに卵が手に入る場所があればなあ、卵かけご飯を食べさせてあげれるのに」
「ここでやったように近所に聞いて回ればいいじゃない、先生の言う入谷の里ってそんなに頑固揃いなの?」
女将の一言で下薬研 (しもやげん) の方々なら聞けないことでも教師が聞いたならまともな返事が返ってくるかもしれないと気が付きました。
「そうだよねえ、その手があったんだ」
下薬研 (しもやげん) の衆がダメでも教師なら聞いてくれるやもしれないのです。
堤先生は早速入谷村に出向き一戸一戸鶏を探しました。 そこで見つけたのです。 中組 (なかぐん) に二軒だけこの件に関し最も都合の良い鶏を飼われていたんです。
一軒は隠居 (えんきょ) でこれは軍鶏を飼われていました。 もう一軒は左官屋でチャボを飼われていたんです。 しかも都合の良いことに双方ともひよこや若鳥が結構いて飼うなら分けてくれるというんです。
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Shyrock様からの投稿を読んでつくづく思います。
官能小説は様々あれどほぼほぼ現実にそう文体であり感心させられます。
流れが良いんですよ。 目をつむっていても情景が浮かんでくるような気がするんです。
知佳のブログの中で「美貌録」だけアクセスが伸びず対策にブロ友をと探し回りましたが現実の世界とはまるでそぐわない文章の羅列、あれを見る限りこのような文を愛読する人たちって余程世の中に対し不平不満を抱いてると思えて仕方がありません。
しかもその手の小説の方が圧倒的に人気を博している当たり書く方としても考えさせられます。 一般小説を読む人と官能小説とでは計り知れないほど隔たりがあるんですね。
探す方面と探す手法を考え直します。