掘割の畔に棲む女 ~拘留中に同房だった女囚の出獄~
千秋さんというその女とは署の房で知りあいました。 先に千秋さんが入っていて後になって千里さんが入ってきたというわけなんですが、他の房と違って千秋さんは千里さんにツルを請求したりしませんでしたし、もちろん落とし前云々など隣の房では派手にやっていましたが彼女だけはやらなかったんです。
その理由が起訴内容、つまり犯罪の中身と刑期の違いでした。 周囲はみな窃盗や詐欺なのに対し彼女の場合傷害致死、それも仮釈中仕返しを行っても再逮捕だったんです。
千秋さんと千里さんを署が同房にしたのは千秋さんを規則上独房に入れるわけにはいかず、さりとて窃盗犯や詐欺犯と同房では殺し合いに発展しかねないからでした。
その点調べ中からして千里さんは素直で、千秋さんも先輩そして千里さんを守ってくれるんじゃないかと期待したからでした。 そしてそれは期待たがわず千里さんは極めて優秀とみなされ署としても情状を申請し認められ仮釈に動いき思った以上に早期に釈放が認められたんです。
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Shyrock様からの投稿を読んでつくづく思います。
官能小説は様々あれどほぼほぼ現実にそう文体であり感心させられます。
流れが良いんですよ。 目をつむっていても情景が浮かんでくるような気がするんです。
知佳のブログの中で「美貌録」だけアクセスが伸びず対策にブロ友をと探し回りましたが現実の世界とはまるでそぐわない文章の羅列、あれを見る限りこのような文を愛読する人たちって余程世の中に対し不平不満を抱いてると思えて仕方がありません。
しかもその手の小説の方が圧倒的に人気を博している当たり書く方としても考えさせられます。 一般小説を読む人と官能小説とでは計り知れないほど隔たりがあるんですね。
探す方面と探す手法を考え直します。