第10話“灯りを消して” Shyrock作

手は透き通るようにほの白く指は驚くほど華奢でした。
それに風呂上りだと言うのに、早くも冷たくなっていました。
「あ、冷たい手……」
「うちの手、つめとおすやろ?心が冷たい証拠どすやろかぁ」
「ははははは~、そんな訳ないじゃないですか。面白いことを言う人だなあ」
私がそういった時、惠は突然私の胸にもたれてきました。
女性特有の甘い香りが匂い立ち、私はくらくらと目眩を起こしそうになりました。
「裕太はん……」
「惠……」
惠は浴衣姿の私の胸に顔をうずめ、肩先に手を置き甘えたような仕草を見せました。
私はたまらなくなって、惠の頬に手を添え唇を重ねました。
惠のほんのり温かい唇の感触が伝わってきました。
軽く合わせたつもりの唇が、いつのまにか強く吸い彼女を求めていました。
惠も拒むことなく、私のキスに応えてくれました。
私が舌を差し込むと、彼女も舌を絡めてきました。
「あぁぁ~……裕太はん……うちを愛しておくれやすぅ……」
「惠……あぁ、好きになりそうだ……」
(チュッ……チュッ……ムチュッ……)
唇を合わせながら、私の手は浴衣の上から惠の胸元をまさぐっていました。
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Shyrock様からの投稿を読んでつくづく思います。
官能小説は様々あれどほぼほぼ現実にそう文体であり感心させられます。
流れが良いんですよ。 目をつむっていても情景が浮かんでくるような気がするんです。
知佳のブログの中で「美貌録」だけアクセスが伸びず対策にブロ友をと探し回りましたが現実の世界とはまるでそぐわない文章の羅列、あれを見る限りこのような文を愛読する人たちって余程世の中に対し不平不満を抱いてると思えて仕方がありません。
しかもその手の小説の方が圧倒的に人気を博している当たり書く方としても考えさせられます。 一般小説を読む人と官能小説とでは計り知れないほど隔たりがあるんですね。
探す方面と探す手法を考え直します。