掘割の畔に棲む女 ~女中という名の雇女~
しかし別れ際になって思い返すように連絡先を問うて来たので電話番号をメモ書きにして渡し、千里さんからの連絡が入るのを待つことにしました。
別れた場所が喫茶のすぐそばでしたので、ご迷惑をかけたついでに何処か泊まるところはないか聞いてみようとこっそり店内に引き返し声を掛けました。 すると 「そうですねえ~、お客様のような方なら」 近くの旅館ではなくホテルがいいんじゃないでしょうかと、こう言われたんです。 「それはどの辺りでしょう」 と聞き返すと 「お客様がもし列車でお越しになられたんなら、その駅前通りにあります」 と親切に街の観光用地図を添え教えてくれました。
「タクシーをお使いになれば基本料金にほんの少し足すだけです」 とも 「そこの朝食はバイキング方式になっています」 とも教えてくれたんです。 不可解なのは、つい今しがた女性との仲を取り持ってくれたはずなのに、もう彼女と距離を置けとでも言わんばかりに堀川から追いやられたんです。

その他連絡事項
Shyrock様からの投稿を読んでつくづく思います。
官能小説は様々あれどほぼほぼ現実にそう文体であり感心させられます。
流れが良いんですよ。 目をつむっていても情景が浮かんでくるような気がするんです。
知佳のブログの中で「美貌録」だけアクセスが伸びず対策にブロ友をと探し回りましたが現実の世界とはまるでそぐわない文章の羅列、あれを見る限りこのような文を愛読する人たちって余程世の中に対し不平不満を抱いてると思えて仕方がありません。
しかもその手の小説の方が圧倒的に人気を博している当たり書く方としても考えさせられます。 一般小説を読む人と官能小説とでは計り知れないほど隔たりがあるんですね。
探す方面と探す手法を考え直します。