官能小説『危ない画像』 第6話

「らしいですね。」
四人が黙って湯に浸かっていると、また一組、中年の夫婦らしい客が入ってきた。
女中の話からすると、これが今晩の泊まり客全てと言うことになる。雅彦が場所を空
けるために横にずれた。娘と父親も同じように横に移動する。反対側の縁で雅彦と女
の子が肩を並べることになった。お互いに相手の身体をチラチラ横目で窺っていた。
雅彦達の正面に後から来た二人が入ってきた。一瞬見えた女の股には毛が一本も無
かった。女の子が珍しそうに覗き込んだので女が顔を赤らめて手で隠した。雅彦は女
の子の注意が正面の女に向けられている間にその子の身体を観察した。胸は小さめだ
が乳首は麻美より大きい。女の子も毛は薄く、クッキリ入った溝が印象的だった。
雅彦の視線に気が付いた女の子がちょっと恥ずかしそうな顔をした。それでも嫌が
っている表情ではない。ニコッと笑った目が雅彦の前に注がれた。今度は雅彦が顔を
赤らめた。
「お先に。」
麻美が雅彦を促して湯から上がった。雅彦が湯から出ると女の子の視線が腰の辺り
絡み付き、すぐに顔を背けた。
浴衣を羽織りながら雅彦は腑に落ちない気持ちで一杯だった。
tag : 身体を観察クッキリ入った溝女の子の視線裸のまま布団に女中が気を利かせ二組の布団肩越しその部分のドアップ重苦しい沈黙耳たぶを軽く噛み始め