掘割の畔に棲む女 ~河鹿蛙のように~

掘割の畔で千里さん、何度そう考えたか知れません。
その河鹿蛙が鳴くことで有名な温泉街に河鹿蛙の声を聴きに行くのも立ちんぼで上手く観光客を釣ることが出来、しかも長距離をそれだけのためにタクシーで移動し温泉街でそのためだけの部屋を取ってくれて初めて足を棒にしたお駄賃が・・いや、違いました。 部屋に入ってお客様に河鹿蛙の牡の如く乗ってもらいお客様に気に入って頂けるよう上手く啼けたらお駄賃を頂ける・・かもしれないんです。
優雅な?温泉旅行と違ってこれは一種の賭けでした。 気に入って頂けない場合、帰りは滅多に走ってないバスに乗らなきゃ遠くてとても歩いて帰るなんてことできないからです。
まさかに失敗した場合、千秋さんや蘭子さんが居る旧温泉街なら河原もきれいだし、第一景観は背景に高原が広がるだけに断然彼方の方が気分的に良いんです。
悪いのはあまりにも千秋さんらが住む旧温泉街は健全過ぎてやましい気持ち (女や漢を買うことを目的に) で来るお客様には物足りないところかもしれません。
『水清ければ魚棲まず』 そのままなんです。
テーマ : 立ちんぼ・援助交際系
ジャンル : アダルト
杉山家に夜這い~乱交精飲も順番待ち~
中には若者もいるんでしょうが、ほとんどの者は40の峠を越えるというのに彼女どころか結婚相手もいないという正に女日照りだったので噂を聞きつけ押し寄せたというわけなんです。
中山峠を越えて数キロ先のたった三軒のみの集落で暮らすしかなかった須恵乃さんでみれば男女の肌のぬくもりはもちろんのこと、比葡の里でしか手に入らない珍しい品々や金銭は必要不可欠。 夜這い・足入れとはいえ彼らが通い続けてくれることが唯一淋しさを紛らわせてくれ、生きる活力を見いださせてくれる唯一の方法だったんです。
夜這いという方法が如何に須恵乃さんにとって都合良かったか。 それは薬種問屋の女将に薬草を納品するついでに比葡の里の男たちにそれとなく中山ヶ原で待つなどと伝えなくとも杉山家に押しかけてくれさえすれば確かに野生的な醍醐味はほんのわずかに減りますが天候に左右される野で待ち合わせ求め合う必要もなくなるからです。
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