掘割の畔に棲む女 ~河鹿蛙のように~

掘割の畔で千里さん、何度そう考えたか知れません。
その河鹿蛙が鳴くことで有名な温泉街に河鹿蛙の声を聴きに行くのも立ちんぼで上手く観光客を釣ることが出来、しかも長距離をそれだけのためにタクシーで移動し温泉街でそのためだけの部屋を取ってくれて初めて足を棒にしたお駄賃が・・いや、違いました。 部屋に入ってお客様に河鹿蛙の牡の如く乗ってもらいお客様に気に入って頂けるよう上手く啼けたらお駄賃を頂ける・・かもしれないんです。
優雅な?温泉旅行と違ってこれは一種の賭けでした。 気に入って頂けない場合、帰りは滅多に走ってないバスに乗らなきゃ遠くてとても歩いて帰るなんてことできないからです。
まさかに失敗した場合、千秋さんや蘭子さんが居る旧温泉街なら河原もきれいだし、第一景観は背景に高原が広がるだけに断然彼方の方が気分的に良いんです。
悪いのはあまりにも千秋さんらが住む旧温泉街は健全過ぎてやましい気持ち (女や漢を買うことを目的に) で来るお客様には物足りないところかもしれません。
『水清ければ魚棲まず』 そのままなんです。
テーマ : 立ちんぼ・援助交際系
ジャンル : アダルト
知佳の美貌録「生い立ちの悲哀」

女衒の孫娘である好子は旦那衆と娼婦との交流(売春斡旋)を受け持たされたのです。
女衒の息子の嫁である彼女の母がこの少女の妹を身籠って間もなく、跡取り息子は当時の悪しき慣例である暗黙の了解のもと外に女をこしらえたばかりかその女を囲うための家 (妾宅) も別に借り、自らも移り住んで妻や子の元に帰ろうとしなくなった。
つまり今でいう同棲 (同衾) してしまった。
実家に近いとはいえ妾として囲うのではなく駆け落ちしてしまった。
父親が無言のうちに教え込んだ女に食わせてもらう術(事実ろくな働きもせず食わせてもらうヒモに成り下がった)を実行したわけだが、父親と違ったのはその女が自分の居ぬ間に別の男がちょっかいを出すこと (不貞) を極端に警戒した。
女に溺れ寝取られを警戒するあまり家督も女房も我が子すら捨てたわけだ。 ご時勢が理解できぬまま
ご時世と言えば「届かなかった手紙」にでてくる移民の亭主のように、戦争末期ともなれば物資が、殊に都市部では食料が尽き、栄養失調は国民全体の問題となっていた。 そんなご時世でも男たちは戦争に勝った勝ったと見栄を張り酒と女にうつつを抜かしたが…

テーマ : 女衒の家に生まれ・・・ 高原ホテル
ジャンル : アダルト