第20話“浴槽の縁で” Shyrock作

背中を流すので逆方向に座るよう惠は言いました。
ボディシャンプーをたっぷりと滲みこませたスポンジが、私の背中を往復しています。
あまりの気持ちよさから、私は思わず感嘆のため息をつきました。
「背中を流してもらうって気持ちいいものだねぇ」
「そうどすか?せやけどおなごはんに背中あろてもらうのん初めてちゃいますやろ?」
「いやぁ、初めてだよ」
「てんご言わはったらあきまへんでぇ。あはははぁ~」
「いやいや、嘘じゃないって」
「信じられへんわぁ」
惠は笑いながら素手で背中に触れてきました。
数回撫でると、背中に頬を寄せました。
まるで先程のお返しのようです。
私は何気に振り返ってみました。
すると惠の頬にも私と同様に石鹸の泡がついていたので、私は思わず噴き出してしまいました。
「ははははは~!惠もいっしょじゃないか~」
「もう、そないに笑わんでもよろしおますがなぁ」
「ははははは~、だって~、おかしいんだもの~」
惠はぷっとふくれっ面になって、私の肉棒をぎゅっと掴みました。
「いたい!」
「あっ、堪忍や!手が滑ってしもて……」
滑ったと偶然を装ってはいますが、一向に掴んだモノを放そうとはしません。
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Shyrock様からの投稿を読んでつくづく思います。
官能小説は様々あれどほぼほぼ現実にそう文体であり感心させられます。
流れが良いんですよ。 目をつむっていても情景が浮かんでくるような気がするんです。
知佳のブログの中で「美貌録」だけアクセスが伸びず対策にブロ友をと探し回りましたが現実の世界とはまるでそぐわない文章の羅列、あれを見る限りこのような文を愛読する人たちって余程世の中に対し不平不満を抱いてると思えて仕方がありません。
しかもその手の小説の方が圧倒的に人気を博している当たり書く方としても考えさせられます。 一般小説を読む人と官能小説とでは計り知れないほど隔たりがあるんですね。
探す方面と探す手法を考え直します。