官能小説『蛇の毒』 第7章 一つに

「うん。僕もそれが初めてだって思うようにしてる。啓輔の姉さんとのことは自分
でした訳じゃないし。」
「その後、麻紀子さんとはどうなったの。」
「一週間くらいしてからもう一度二人で山に行ったんだ。」
「その時もしたの。」
「うん。まだ少し痛いって言ってた。」
「今は。」
「麻紀子さん、随分悩んだみたい。僕とは一年近く付き合ったんだけど、最終的に
親の言うとおりに結婚しちゃった。卒業式の日に二人で泣きながら抱き合ったのが最
後で、それからは一度も会ってない。」
「その麻紀子さんって子、可哀想な気もするけど、よっぽどいい家のお嬢さんなの
ね。」
「そうみたい。相手の人も大会社の社長の息子だって。どこの会社だかは教えてく
れなかったけど。」
「行く行くは社長夫人って訳ね。でも、話し聞いてたら、栄治は初めてでも上手に
やったみたいね。」
「うん。自分でもそう思う。だから姉貴だって大丈夫。」
「そう言う訳にも行かないわよ。」
「どうして。口でするのも、入れるのも一緒じゃない。」
「違うわよ。口で舐めても何もないけど、入れちゃったら子供が出来るかも知れな
いし。」
第22話“快楽特急に乗って” Shyrock作

意図したわけではありませんが、たまたま『三所攻め』で攻めていました。
とにかくその時はがむしゃらに惠を攻めまくりたかったのです。
あと働いていない箇所は唇だけでした。
目の前が細いうなじだったので、間髪入れず後れ毛の生え際辺りに唇を寄せました。
「こそばいわぁ……」
急にうなじにキスをされてくすぐったかったのか、惠は首をきゅっとすぼめました。
それでもお構いなしに私は唇を這わせます。
「あはっ、いやっ、こそばい、あぁん~……」
(ズンズンズン!ズンズンズン!)
「あぁ~…あぁ、あぁ、あぁぁぁぁぁ~~~」
しばらくはうなじのくすぐったさに気を取られていた惠でしたが、私が休めていた腰を再び動かすと、惠の神経が再び下半身に集中したのか激しく喘ぎ出しました。
もちろん腰だけでなく、乳房とクリトリスへの愛撫も怠りません。
四重奏とも言うべき態勢で攻め続けていると、早くも惠はメロメロになってしまい、なまめかしい声を風呂場に響かせました。
背面座位でしばらく攻めた後、体位を立ちバックに変えようと思いました。
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