叔母 (おば) と過ごした暑い夏

父は早朝から重役連中のお供でゴルフに出かけ、母も誘われたからだろう昼前に階下でドタバタと忙しくしてたがどうやらシャワーを浴びめかし込んで何処に行くとも告げず出かけて行ったようだ。
朝連すらもなくなった悠太くんは、学校に行く必要もなくなったことからお昼過ぎまで寝てたが小腹がすいて起き上がり階下に行ってみた。 普通ならある筈の食事が作ってないのだ。 冷蔵庫の中を覗いて見たがそれらしきものは見つからない。 仕方なしにインスタント・コーヒーだけ作って飲みながら時間つぶしにスマホとにらめっこしていた。
この状況を母の奈美恵さん、幼いころからこれまで気付いたら必ず連絡を入れてくれたからだ。 悠太くんはそれを待っていた。 だから玄関のチャイムを誰かが押したとき、とっさに母が帰って来たのかと急いで出てみた。
「こんにちは! 久しぶり~ 悠ちゃん大きくなったわね~ 分かる?」 「あっ え~っと・・確かあ~・・」 「フフフ、覚えててくれたんだあ~」 こちらがどうぞという前にもう上がり込んだのは母の妹の佳子叔母さんだった。
掘割の畔に棲む女 ~二階の喫茶ルームにて~
堀端を歩く人々は道の脇に立ち並ぶお土産屋さんに入り物珍しそうに見て回っては店員とやり取りしていましたが、宮内司がここを訪れた真の目的は竹細工職人の技をこの目で見ることであり、良い品を買い求めんとすることであって民芸品には興味ないので素通りしました。 今はただこの堀川で出逢った千里さんという女性とその娘さんに少しでも近づけたならと、観光はひとまず置いといてその機会を探ることにしたんです。
掘割沿いに白壁の蔵が立ち並んで賑わっていたのはほんのわずかな距離で一区画過ぎるとまるで景観が変わってしまうんです。 こうなると並んで話しながら歩こうにも話題が見つかりません。 流石に並んで歩くのももう此処までかと諦めかけふと見ると千里さんが立ち止まってウインドウの中を覗き込みつつこちらが誘いかけてくれるのを待つべく間を持たせてくれているように思えたんです。
第6話“国道176号線” Shyrock作

相手がお客さんであってもそれは変わりません。
「あまり泣くと身体に毒ですよ。人生そんなに悪いことばかりじゃありませんよ。そのうちきっと良いこともあるはずです」
「そやったら、よろしおすんやけどなぁ……」
「元気出さないと」
「そやねぇ……運転手はんのいわはるとおりかも知れまへんなぁ……元気出さんとあきまへんなぁ……」
「そうですよ。涙ばかり流していると余計に不幸の神様がつきまとってきますよ」
「えぇ?そうなん?そんなんいやどすわぁ」
「はははははは」
女性は私の笑い声に釣られてではありましたが、かすかな笑顔を取り戻してくれました。
その頃、タクシーは宝塚インターを過ぎて国道176号線へと入っていました。
国道176号線は、京都府宮津市を起点として兵庫県を経由し、大阪市北区の「梅田新道」交差点に至る一般国道で、通称「イナロク」と呼ばれています。
「この辺はもう宝塚どすか?」
「はい、そうですよ。夢とロマン溢れる街宝塚ですよ」
「へぇ~?夢とロマンどすか?うまいこといわはりますなぁ」
「いいえ、私が考えた言葉じゃなくて、昔からそのように言われてるんですよ」
想い出づくり~ワンナイト 淫 沖縄~
結婚を前提にと言いながら1年半同棲させ、その間ず~っとマンションを借りさせソファーや床に寝かせ、やっと結婚に合意してくれて子作りに励めるとウキウキしながら付き従ってきた沖縄旅行。 ところがいざ蓋を開けてみると大阪での生活と同じように奔放に出歩きそこいらの男どもとすぐ仲良しになり関係を持つ。 本来なら亭主然として今頃はベッドの中で夫婦生活の余韻に浸りながら会話を交わしていたであろう和樹さんは、この日の朝も大阪での朝と同じように独りで目覚め、こうなるであろうと予め予測し買っておいたおにぎりを頬張っていました。
それから随分遅れ、そろそろ11時になろうかという時刻になって留美はフロントマンの助けを借りて部屋に、如何にも疲れたような顔をして舞い戻ってきたんです。
「お帰り、この後どうする?」 遠慮がちに聞いたつもりだったんですが 「疲れた、シャワー浴びてから考える」 こう言い残しシャワールームに消えたんです。
テーマ : NTR 他人棒に欲情する女
ジャンル : アダルト
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