掘割の畔に棲む女 ~足手まといな雑用係~
投宿するやいなや不平不満を言い立てたシーツの洗濯・交換から風呂、それに飯場を思わせる食堂と食事等々、それらすべてを千里さん独りで用意から片付けまでこなしていることに気づいたんです。 自分は確かに男でしかも旅館にとっては客です。 その男児がなんだか気力・体力が削げ落ちるような気がするほど粗末な食事を供されていた、ということは千里さん母娘の食事は如何ばかりかと思わずにいられなかったんです。 恋する女を想うあまりとうとう千里さんの足手まといになるとも知らず、しかも女将に許しをも得ず勝手に旅館の中をごそごそいじり始めてしまっていたんです。
司が最初に手掛けたのが造園の方でした。 荒れ果てた庭の小草を引き抜き、散歩中に親しくなった方々から譲り受けたヤブランを植えたり池の畔にアヤメを持ってきたりと、それが泊り客のすることかという風なことから始めたんです。
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Shyrock様からの投稿を読んでつくづく思います。
官能小説は様々あれどほぼほぼ現実にそう文体であり感心させられます。
流れが良いんですよ。 目をつむっていても情景が浮かんでくるような気がするんです。
知佳のブログの中で「美貌録」だけアクセスが伸びず対策にブロ友をと探し回りましたが現実の世界とはまるでそぐわない文章の羅列、あれを見る限りこのような文を愛読する人たちって余程世の中に対し不平不満を抱いてると思えて仕方がありません。
しかもその手の小説の方が圧倒的に人気を博している当たり書く方としても考えさせられます。 一般小説を読む人と官能小説とでは計り知れないほど隔たりがあるんですね。
探す方面と探す手法を考え直します。