掘割の畔に棲む女 ~地獄の結末~

もっと悪かったのは千秋さんの啖呵にビビりあがった筈の漢どもが咽喉元過ぎればなんとやらで農園に再び牝を求め舞い戻っていたことです。 彼女にとって漢どもが至る所で放出しつつ見せびらかす股間であっても十分刺激になり得たのです。
自我を捨て懸命に働く女という生き物はその方向性をほんのちょっといじってやるだけで・・例えば生殖行為に目を向けてやるだけで目の色を変えて今度はそちらの方向に突っ走ります。
農作業だの見張りだのと言う役割さえ忘れ躍起になって不法侵入者を追いかけまわし格闘を繰り返す。 その間に連れの漢どもは農園から豊穣をごっそり持ち去ったのです。
責任を感じた千秋さんは噂に聞く蘭子さんの元に走ってしまいました。 窃盗については被害届を提出しましたが罰金刑で済まされるようなことになれば全額取り戻せそうにないからで、そうなると千里さんの治療費だって払えなくなるんです。
掘割の畔に棲む女 ~浮気の代償~

彼女らを変えたのは女と見れば場所がらもわきまえずヤリに来る男どもでした。 それも女性ふたりして果樹園を主にやっていましたので食べ放題の〇〇狩りをやっているような気がしてと下手な理由を付けて入り込んできたんです。
硬く戸を立てた風に思っていたんでしょうが所詮そこは女盛りの、それもふたり揃ってのこと。 男臭さを嫌って逃げ惑えば逃げ惑うほど頭は冷静さを保てても胎内が乱痴気騒ぎに牡を意識し暴れ始めてしまったのです。
最初に男の罠にはまったのは農場の副責任者である千里さんでした。 連日押しかけてはあれやこれやと質問を投げかけられ喧嘩腰で言い争っているうちに口では足りなくなり手が出る寸前になってしまったんです。
睨まれたので睨み返すつもりで近寄った・・ そもそもそれが罠でした。 忘れようと努力していた牡の体臭をもろにか嗅がされ顔は怒れども首から下が妙な方向に反応し始めたのです。 (いけない。 罠だ) そう思って踵を返しかけたところを手首を捕まれ腰に手を回され引き寄せられてしまったんです。