病的性欲亢進 ~素麺に怒る母~

こうなるとある瞬間、誰かが代わってこの責任を足らざるをえなくなる。 その日運悪く閉店作業に当たってしまったのが彼女だったのだ。
目から鼻に抜けるような物言いをする関西系女性が果たしてこういったことに気付かなかっただろうかと言えば…残念ながらこの日に限って気付かなかったのだ。
しかも気付かなかったことがもう一件あった。 それが食事当番。
残務が終わって気が付けばもうとっくに各家庭では食事を終え寝ようかという時間。 仕方なく彼女は最も素早くできる調理、素麺をこの日のメニューに選んだ。 遅れを取り戻そうと、失敗をどうにかして埋め合わそうと彼女は給料前にもかかわらず播州素麺の、しかもかなり高級品を購入し持ち帰って調理して供した。
ところがこれを見た母が激怒した。 一生懸命働いて帰ってみれば食事は素麺ただ一品。 こんな時間に帰って来てこれが食事かと我が娘に理由も聞かず怒鳴り上げた。
そこにはもはや母の慈愛などというものはなかった。
病的性欲亢進 ~妙に疑い深くもあり、ある意味自信過剰でもある女~

勤め始めたからにはたとえそれがアルバイトとは言え時間給が高く勤務時間もそれなりに長い方が良いに決まってるのに何故か彼女は勤務時間を削って欲しいような言い方をもするらしい。
他の店の店員はお金を持ってそうな人を見つけると懸命に呼び込みをかける。 なのに彼女はお客様が店に入ってきて商品を手に取っているにもかかわらず近づいて行こうとさえしないのだ。
だがよくよく見ると彼女が時折ハッとするような目つきをするときがある。 カッコイイ漢が目の前を通り過ぎていった時だ。 この時ばかりは立ち姿を様々に変え気を惹こうとしているのが傍目にもよくわかる。
尾崎というネームをぶら下げたその女の話し方にも他では感じ得ない妙な一面があった。 話し言葉はごくごく普通の標準語を使うのだがLINEのやり取りは何故か関西方面の言葉になるらしいのだ。
朽ち果てかけた家屋で寄り添うようにして暮らすふたり
付き合ってる彼がいてお出かけの際は彼の運転というそのアラサー女子に
「いつも彼とドライブするでしょう、何処へ行くの?」
こう問いかけたところ
「それがね、つい先だってミニパトに止められ…」と、ここで話しが妙な方向に逸れて
車から降ろされ持ち物検査されたらしいんです。
「どうしてそうなったの、何も出てこなかったんだから文句言ってやればいいのに」
「でも彼の車シャコタンだから…」
もうひとりの女性店員も久美もその漢と付き合うのは止めにしたらと何度も警告を与えていたんです。
つまり時折誘われてドライブに出かける先はどう見てもラブホのように思えたそうですが、幾度か聞いてみたけど応えてくれなかったそうです。 遊ばれてるんだろうことはわかってても相手はふたつ年下のイケメン、別れるなどという考えは頭を意義らないんだとか。
考えることと言ったらアレしかない年齢の男女にとって下薬研 (しもやげん) の朽ち果てかけた家屋で母子ふたり寄り添って暮らしてることなんか頭の片隅にすらないんです。
明けても暮れても水仕事の日々
登場人物
桂子:主役 バツイチの母佳乃(男にかまけ育児放棄)に育てられ無類の男好きとなる
武井倫之:桂子の旦那 12歳年上 土建会社の従業員 糖尿
真理:桂子の娘 久美の長女美里よりひとつ年下
陽介:桂子の息子 久美の次女留美(早生まれ)と同級生
橋村久美:女衒の子孫 桂子の指南役 幼稚園の行事で桂子と知り合う
美里・留美の母
美里:久美の長女 5歳下の妹留美がいる
留美:久美の次女
補導員:旅館の御曹司にして不動産業を営む チューボーの美里を妾にする
ガソリンスタンドの店員:桂子の先輩 背徳行為の気持ちよさを仕込む
ギャンブル喫茶のオーナー:桂子の父から桂子の母を寝取り胤を仕込んだ男
田辺:食品工場の商品配送係 桂子の先輩で仕事上教育係を任され不倫に陥る
佳乃:桂子の母
平田憲之:亡くなった桂子の父 妻に凌辱性交の気持ちよさを仕込む
倉持紀夫:蔵敷頼雄と名乗って佳乃に近づく 佳乃の夫憲之が結婚詐欺師として追っていた男
敦子と貞子:佳乃の悪友 佳乃に夫を裏切らせ他人棒の味を教え込もうと企む
イケメン議員:精力絶倫 地元の人妻を次々孕ませ桂子もその犠牲となる。

バツイチの母に育てられた桂子。 母子家庭で生活保護を受けていたにもかかわらずこの母は男にだらしなく、ろくに働きもしない男を引き込んでまるで夫婦のような暮らしをしていた。 法的には許されていない。 おまけに博打好きで年中パチンコ屋に入り浸っていて、しかもアルコール依存症。 絵に描いたような育児放棄の中で育てられた。 お金がないから中卒で働かされた。 どこの職場でも懸命に働こうとしてくれているのにバカにされこき使われるものだから長続きしない。 だから職を転々とした。
佳子がこの頃務めていたのはガソリンスタンド。
仕事の多くは何と言っても水仕事。
朝から晩まで車の窓拭きと給油、灰皿の洗浄で
しかも、このとき使ったタオルの洗濯は女というたったそれだけの理由で桂子の役目に回されていた。
屋根があるとはいえ1日中外仕事、当然日焼けもしたが、それ以上に水仕事で手はまるでお百姓さんの野良仕事の手のようにボロボロ、爪の根元付近は常に逆剥けが出来て血が滲んでいたし、深く刻み込まれた皺には洗っても落ちないほどの汚れが付着して皸(あかぎれ)ていて手首から先は年中霜焼けのごとく腫れていた。

テーマ : NTR 他人棒に欲情する女
ジャンル : アダルト
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