官能小説『秘愛館“睡蓮亭”』 第11話 (最終話) 恋歌様作

なられたようで――ああ、あちらのお客様は大丈夫ですよ。毎度のことです。SEXの
最中は電話が鳴っても気づかないくらい熱中するお二人ですから」
にこやかに言われてもああそうですかとは言えない状況である。声も出せずにあた
ふたする宏美の浴衣の袖を女将が引いた。抵抗も出来ずにそちらへ引っ張られる。や
や離れた――しかし、ばっちり覗け、しかも声もはっきり聞こえる距離で女将はと
まった。
「あの方は関西の実業家でして、お嬢様と月に一度は必ずいらっしゃる常連ですの。
奥様は早くに亡くなれたそうで後は父娘水入らずというところでしょうか。お名前は
――」
宏美の視線の先で中年の男が娘の股間から顔を上げた。その顔を見た宏美の脳裏に
“まさか――”という自分の呟きが他人のもののように響く。知っている顔だった。
それもかって成幸以外に唯一身体を許した――
「なぜ、私にそんなことまで説明するのですか」
我ながら硬い声である。宏美は今、自分が感じているのが、また考えているのが何
か自分でも理解できなかった。懐かしさでもなく、怒りでもなく、そして悲しみでも
なく――
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tag : 父娘黒兎が跳ねあせった声茂みに女蜜が光って握り拳を思わせる実母の身体を組み敷くあさましく乱れ蔑すまないよがり狂う朝のフェラチオ
官能小説『秘愛館“睡蓮亭”』 第10話 恋歌様作

が、正統的な日本庭園とは大分違う。まるで森の中に入ったかのように周りが見渡せ
ないのである。と言って実際の森のような閉塞感はない。光も空気もすんなりと流れ
てくる。もし見渡せないのを目的として設計されたのなら逆に見事なものであろう。
十五分も歩かないうちにその答えが判ったような気がした。砂利道の傍らの木の陰
から人の気配がしたのである。つい宏美は何の気もなくそちらを見てしまう。話し声
が聞こえるような距離に全裸の男女三人がいた。
二人の男が裸のまま肩を組み並んで立っている。その腰の辺りに全裸の女がしゃが
んで顔を寄せていた。何をしているのかもここからはっきり見える。二人の男の二本
の肉棒を丹念にフェラチオしているのだ。思わず、宏美は側の岩の陰に隠れた。
息まで潜めた宏美の視線の先で女は一生懸命に肉棒をしゃぶっている。二人の男は
二十才位で顔も背格好も驚くほど似ていた。双子なのだろうか。気持ちが良いのだろ
う。二人ともうっとりとしている。やがて、その一人が女の髪をなぜながら言った。
「もういいよ。千春。おかげで僕も兄さんもびんびんだ。ご褒美をあげるよ」
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