朽ち果てかけた家屋で寄り添うようにして暮らすふたり
付き合ってる彼がいてお出かけの際は彼の運転というそのアラサー女子に
「いつも彼とドライブするでしょう、何処へ行くの?」
こう問いかけたところ
「それがね、つい先だってミニパトに止められ・・・」と、ここで話しが妙な方向に逸れて
車から降ろされ持ち物検査されたらしいんです。
「どうしてそうなったの、何も出てこなかったんだから文句言ってやればいいのに」
「でも彼の車シャコタンだから・・・」
もうひとりの女性店員も久美もその男と付き合うのは止めにしたらと何度も警告を与えていたんです。
つまり時折誘われてドライブに出かける先はどう見てもラブホのように思えたそうですが、幾度か聞いてみたけど応えてくれなかったそうです。 遊ばれてるんだろうことはわかってても相手はふたつ年下のイケメン、別れるなどという考えは頭を意義らないんだとか。
考えることと言ったらアレしかない年齢の男女にとって下薬研 (しもやげん) の朽ち果てかけた家屋で母子ふたり寄り添って暮らしてることなんか頭の片隅にすらないんです。
武井家の家族を守るためやるしかなかった絶倫男の素行調査

「なぜこんな人が・・・」 人妻がやらかす不貞についてもはや慣れっこになってるはずの久美の口から驚きの声が漏れた。
あの日の深夜、武井家を密かに訪れたのは桂子の為ばかりではない。 久美が心底心配したのは武井家の内情だった。
家の中の荒れようはもちろんだが真理と陽介の気の毒としか言いようのない生活環境変化、しかも悲惨としか言いようのないコトをしでかした当の本人は未だよそ様のご主人を誑かすのを諦めていないのか会社関係者の方からこれこれと苦情を頂いたのだ。
その桂子だが見間違いかと思われるほど窶れ果て家事もせず憔悴しきってうつろな視線を窓辺に投げかけ床にへたり込んでいたのだ。
久美がなんとしても様子を見てこなくちゃと、この日になって出向いたのは何度電話しようがメールしようが桂子からの応答が無い日が続き一抹の不安が胸を過ぎったからだった。
久美の訪問を警戒した桂子は久美との連絡を一切絶ち久美の目が届かないところで好き放題やっていた。
だが久美の娘 美里を通じ当時僅かに交流があった真理の生活状況をある程度知ることは出来ていた。 それによると真理は母 桂子から男遊びについて追及を受け自分こそ何様と反発し勝手に部屋を借り家を出たと聞かされていたからだ。

テーマ : NTR 他人棒に欲情する女
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知佳の美貌録「就職専門の女子高然とした学校を敢えて受験」

久美の成績など一顧だにしなかった母。
女衒の使いでは散々学校関係者と駆け引きを繰り返してるのに、市役所だの学校だのとなると卑下してしまうのかまるでまともな口もきけなかった。
進学を見据えての懇談は、だから端から出かけようともしなかった。 女の子に大学進学など考えも及ばなかったからだ。
久美の場合生き抜こうとする力が学業を支えたのだろう、その負け仕舞いとする力が働いてか殊の外優秀な成績を収めていた。
小 学 校でも担任にあらぬ期待を抱かせるほどに学業は優秀だった。
周囲に先んじて何かを見つけ出し、それを食べていくことに利用でもしなければ弟を守れないと考えたからではなかろうか、とにかく優秀だった。
その情熱が実を結び、大阪に比べ田舎での学業は劣るとはいえ中学の成績は学年で常にベスト5入りしていた。 その久美が、何故か卒業が近づくと就職組のひとりとして就職先の説明話を聞きに教室に居残ろうとするのだ。
就職組の多くは学業の悪さゆえ勤めざるを得ない者が大半を占めていた。 だが中には貧困ゆえ学費が支払えず、学業優秀でも食い扶持を減らすため就職組に加わるものもいた。
テーマ : 女衒の家に生まれ・・・ 高原ホテル
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知佳の美貌録「飢えと孤独 先生のお弁当」

精気が無く追い払うことのできないものだから生き血を啜れるとみてか寝床はおろか着ているものにも蚤やシラミがたかっていた。 そんなみじめな姿を見られるのが嫌で、それでも興味から物陰に潜むようにして辺りを窺い暮らす子供たち。 そのことがますます嫌われる理由となったのである。
明治・大正から昭和中期にかけての日本にはこのような文化を後世に残さねばならないという思想がそもそも存在しなかったのではなかろうか?
それを今回、このブログの文章に見合う画像を探しながら感じました。
きれいごとの写真は確かに数多く存在しますが、庶民生活の片隅を映した画像は公共の図書館とかではついぞ見つかりませんでした。
この物語の主人公の母が女衒の言いつけで使いをさせられた街の歴史書などはあえて作らず、いや、誰かが密かに作ってはいたとしても強制的にある時期、官憲によって廃棄処分にさせられたようなのです。
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