「人妻美穂と美大生」 第6話“恥辱のポーズ” Shyrock作


私に語りかけてくるだけ間は手の動きがピタリと止まってしまう。
私にすれば少しでも早く描いてくれて、早く解放して欲しい。
だけどそんなことを口にするわけにはいかない。
「奥さん、少しだけ足を開いてくれるかな?」
それまで私は膝をピタリと閉じ合わせ、左半身の姿勢で椅子に腰掛けていた。
小野原の突然の言葉に戸惑ったが、彼の要求を無視するわけにもいかず、ほんの僅かだけ膝を開いた。
しかし、
「もっと開いてよ」
これ以上開くと大切な場所が見えてしまうかも知れない。
私がためらっていると、
「俺の注文どおりポーズとってくれないと、奥さんに何度も来てもらわないといけないかも知れないよ。満足行く絵が描けるまで」
「それは・・・」
「今日うまく描けたら1回で済むんだから。俺だってその方がいいしさ。奥さん、今日1日だけだから勇気を出してくれないかなあ」
ここまで言われると、彼の要求に従わざるを得なかった。
膝を先程よりも大きく左右に開いた。
「こっちを向いてくれる?」
「えっ・・・」
私は腰をよじってゆっくりと小野原の方に身体を向けた。
彼はこちらを正視している。
恥ずかしさのあまり私はうつむいてしまった。