知佳の美貌録「高校生たちに部屋を貸して」

学問に恵まれなかった山間部の子供たちにとって医者も代議士も夢じゃなくなる進学校は憧れの的だった。 好子はこの、遠方からくる複数の学生に安い家賃で賄い付きの宿を貸すことになる。
好子が探してきた新しいと言っていいのか古いと言っていいのか… 住まいは神社と仏閣、その両方を兼ね備えたような門前町にあり、地区随一の進学校にほど近い場所、つまり幸吉がかつて通っていた学校の近くに建っていた。
この学校は有名校であるだけに遠方からこの高校を目指す、つまり将来医者になりたいとか国会議員になりたいとかを夢みるものはが通い、従って競争率も高い。
受験シーズンともなれば親御さんたちと共に下宿を探す子供たちの姿が散見された。
市を取り巻く郡部は広い割には地区地区の人口はまばらで、従って公的交通機関も採算が取れず列車やバスの便数が少ないうえ、通学しようにも何分にも距離が距離だけに交通費もバカにならない。
学校側もそれやこれやで校区内で比較的安く、しかも賄い付きで下宿させてくれる家を募集していた。
テーマ : 女衒の家に生まれ・・・ 高原ホテル
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