官能小説『秘愛館“睡蓮亭”』 第6話 恋歌様作

妙に配置され、互いを見えなくしている。二人がまず入った岩風呂には先客がいた。
若い男女でもちろん全裸だ。女は二十代半ばくらいで胸は宏美よりかなり薄い。手足
が細く長く全体的に若鹿めいた体つきであった。ボブカットの髪にやや釣り上がった
目が気の強さを感じさせる。男のほうはそれより大分年下で、こちらは見るからにお
となしそうだ。
男は風呂の縁に後ろ手をし腰を突き出す様にして座っている。女はその男の肉棒に
むしゃぶりついていた。
「きゃ・・」
思わず声をあげかけ、宏美は口を押さえた。女将の説明だと別にこの男女はここで
は悪いことをしているわけではない。しかし、宏美としては生で他人のSEXを見るの
は初めてなのである。動揺は押さえられない。その身体を成幸が後ろからがっしりと
押さえた。
「ち、ちょっと!離しなさい!」
この場を離れようとする宏美は声はひそめて叱ったが、かまわず成幸は母の裸体を
抱きかかえたまま湯船に入ろうとする。大騒ぎするわけにもいかず、やむなく宏美は
押されるままに岩風呂の中へ座った。後ろから抱くように身体を密着させて成幸も入
る。
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官能小説『秘愛館“睡蓮亭”』 第5話 恋歌様作

ぐりゅん、と音を立てて肉棒は宏美の肉路に刺さり、そのまま全てが入るまで肉壺
を前進した。何度聞いても興奮する母のあえぎを聞きながら成幸がやや速めに腰を動
かす。
「いくよ!お母さん」
「い・・ちょ・・待って。もう、す、少しゆっくり・・して。な、成幸の、おっきい
のぉ・・お腹が一杯になっちゃう・・」
宏美はうめき、腰をよじろうとした。痛いわけではないが、肉壺一杯に満ちた肉棒
に息がつまるほどだ。成幸が動き肉棒が膣壁をえぐり上げるたびに頭まで届く快感が
電流のように走る。それが判っているから成幸もピッチを落とそうとはしない。さら
に加速して腰を動かす。
「あ・ああ・あああぁぁぁ!」
今日最初の絶頂がきた。宏美の開きっぱなしの口から悲鳴のような喘ぎが流れる。
目はつぶっているが、顔は弛緩しきり、だらしなくそして淫らそのものの表情にな
る。この声と表情が成幸もたまらなくさせるのだ。腰の動きが更に加速し、新たな悲
鳴を母の口から搾り出した。
「う・・出るよ!」
宏美が二度目の絶頂を迎えると同時についに成幸は我慢できなくなった。そのまま
抜かずに今日二度目の射精をする。
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官能小説『秘愛館“睡蓮亭”』 第4話 恋歌様作

が本当にあるとは信じられなかった。女将がまじめに認めた以上、冗談にしては突拍
子すぎるから本当なのだろう。しかし、この旅館の客と従業員の全てが自分と同じ近
親愛の人だなどとは実感の湧きようがない。世間体と何より息子成幸の将来を思っ
て、ひた隠しにしてきたこの二年間とはなんと次元の違う事か。
「お母さん」
うろたえてさえいる宏美の肩を成幸が後ろからそっと抱いた。顔だけ振り向くと、息
子の唇がよせられる。いつもこうだ。興奮すると我慢ができない。畳の上で二人は深
いキスをした。
最初の頃、童貞と経験不足の二人は、愛情は十二分でも行為はぎこちないものだった
が、この二年で大分変わった。特に成幸の変貌ぶりは目を見張るほどで、宏美も本や
ビデオで勉強したが、それ以上に母の女体で実地経験をつんだ息子のほうがはるかに
上達したのである。最近に至っては三十二才の油ののりきった女体がまだまだ青酸っ
ぱいはずの十四才の技巧に4:6の割合でもてあそばれていた。
子供のものとは思えない深く優しいキスに宏美はとろとろにとろけ、夢中で息子の唇
をむさぼった。
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