掘割の畔に棲む女 ~田舎に女が越してきた~
千里さんが働かせてもらってる地区 (山中の果樹園) の脇道で隆宏さんのお情けを受け止めて以来千秋さんは大塚家のおばあさんの許しを得ずして農場に千里さんの補佐役として留まりました。 車の中で隆宏さんと曲がりなりにも契りを交わしてからというものお互い情が募れば千里さんが小屋を開けている間に隆宏さんに来てもらい慰めてもらうようになっていったのです。
このことは千里さんにとって困惑極まりなかったんですが根がこれまで誰にもまともに相手にされず育って来た千秋さん、辺鄙な地区での農作業を嫌うなんて気持ちはこれっぽっちもなかったんです。 頼れるのは千里さんと隆宏さんのみ。 千里さんが一緒にいてくれて、そこにときたま隆宏さんが現われ抱いてもらえる。 それだけで十分すぎるほどだったんです。
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