掘割の畔に棲む女 ~隠し財産を持ち出して貢ぐ~

パチンコ店の床にたまたま100円玉が落ちていたとしましょう。 カウンターに届けたところ 「ありがとう」 とは言ってくれるものの帰り際 「あのお金は」 と聞いたとしましょう。 すると店員は 「すまんがウチでは100円玉で商売してるんじゃないから」 と鼻先でせせら笑います。(実際にこう言われた)
その ”たかが” を女性はコツコツと貯めます。 お買い物の際のポイント然り。 お釣りの小銭だって瓶などに詰め貯め込みます。
質素倹約に努めなければ山間部で農業を営んでいくことなどできません。 千里さんと千秋さんが一生懸命貯めた貯金箱はだから、ふたりにとって大切な飢饉を乗り切るための資金だったのです。
何故かこの日、その大切なはずの小銭を全て持ち出し千里さんは銀行も窓口に向かいました。 両替をするためですが決してそれを口座に振り込見た目ではありません。
何故なら千里さん、そのお金を 「どうしましょう? 口座にお振込みですか?」 と問われましたがそれには応えず銀行を出て何処へやらと消え失せたのです。
入谷村を捨ててまで行き着いた憧れの職業
ところがいざ蓋を開けてみれば見た目と違い内情はあることにより火の車だったんです。
昔の言い伝えに (働かざる者食うべからず) というのがあります。
昭和も30年代の入谷村では一家に働かないで食うものがいたりすれば忽ち大黒柱が傾きます。 公則さんの父 源三さんは生来の太公望で風流人、中組 (なかぐん) の左官屋 池之原幸次さん共々はったはった 入谷村きっての鮎釣り名人、メジロ名人と言われながら家族から言わせればとんでもない疫病神でした。
年がら年中これらに明け暮れるものですからそれを支えるのも大変です。 それにも増してふたりとも妻に逃げられていて源三さん、滅多にそういったことはないんですが一旦思い立つと矢も楯もたまらずまるで別人のようになって買いに走られるんです。
テーマ : NTR 他人棒に欲情する女
ジャンル : アダルト
落日の長者~ご主人の前でおっぴろげた希美さん~

原釜 (はらがま) 家も先代までは燐家と同じように家の周りに囲いなどありませんでした。 自宅の庭を畑にして野菜を植えるなど質素倹約に勤めました。 そうまでして貯めた財を可愛い息子に湯水のごとく注ぎ込んだんです。 ですので原釜 (はらがま) 家の長屋門も広大な庭園も寛治さんの代になって周辺の大富豪を見習って造成したんです。
何故かと言えばそれば近隣住民に自分のご威光を示すためでした。 そのご威光がかなったかどうかを指し示す物差しが寛治さんの場合女が靡いてくれるかどうかで、それも人様の女房を堕としめるほどに寝取らせもらえることだったんです。
例えば豊里屋 (とよさとや - 屋号) の埼松美代子さん、あのような何処でもかしこでも自分のために股を開いてくれるような女であっても誰よりも多く持つのが寛治さんの夢だったのです。
その美代子さんをご主人の前で寝取ったことが今日身分を危うくしたひとつの原因でしたが寛治さん、自分に残された自慢と言えば財産以外下半身だけだったんです。
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