官能小説『危ない画像』 第3話

で心配してたんです。
でも、メール読んだんだから分かってるでしょうけ
ど、私の方から電話なんか出来ないので困ってまし
た。
そうですか、賢治さん、亡くなってたんですね。知
りませんでした。
ごめんなさいね。私はあなたのパパと、ずっといけ
ないことしてました。賢治さんが亡くなる二日前に
もホテルで一緒だったんです。だから、あんなメー
ル出しました。まさか、賢治さん以外の人に、まし
て賢治さんの息子さんに読まれたなんて、恥ずかし
くて顔が真っ赤になってます。目も涙で真っ赤です
けど。
一つだけお願いがあります。私のことはママに言わ
ないで下さい。今更知ったところで、ママは悲しむ
だけだし、隠しておいても、別に、もう何も無いこ
とですから。と言うか、もうママはとっくにご存じ
かも知れませんけど、今更表沙汰にしても仕方ない
ことですし。
もう一つ、ちょっと困ったことがあります。賢治さ
ん、私の写真とかビデオ持ってる筈なんです。見ら
れたら困るような、とっても恥ずかしいものなんで
す。見ないでってお願いしたいけど、無理かしら?
無理よね。でも、それだけは絶対にママに見せない
で。一生のお願いです。
tag : ヌード写真翳り切れ込み脚を大きく開いた四つん這い真後ろから撮ったその部分やや厚ぼったい襞放物線を描いておしっこ
掘割の畔に棲む女 ~二階の喫茶ルームにて~
堀端を歩く人々は道の脇に立ち並ぶお土産屋さんに入り物珍しそうに見て回っては店員とやり取りしていましたが、宮内司がここを訪れた真の目的は竹細工職人の技をこの目で見ることであり、良い品を買い求めんとすることであって民芸品には興味ないので素通りしました。 今はただこの堀川で出逢った千里さんという女性とその娘さんに少しでも近づけたならと、観光はひとまず置いといてその機会を探ることにしたんです。
掘割沿いに白壁の蔵が立ち並んで賑わっていたのはほんのわずかな距離で一区画過ぎるとまるで景観が変わってしまうんです。 こうなると並んで話しながら歩こうにも話題が見つかりません。 流石に並んで歩くのももう此処までかと諦めかけふと見ると千里さんが立ち止まってウインドウの中を覗き込みつつこちらが誘いかけてくれるのを待つべく間を持たせてくれているように思えたんです。
その他連絡事項
- 官能小説『知佳の美貌録「お泊まりデート」 彼のマンションから朝帰りする久美の次女瑠美』
- 小説『残照 序章』
- 小説『残照』
- 官能小説『ひそかに心を寄せる茶店の女店主』
- 官能小説『父親の面影を追い求め』
- 掘割の畔に棲む女

- 残照
- 老いらくの恋
- ヒトツバタゴの咲く島で