官能小説『危ない画像』 第16話

のし掛かって来た。
「パパ、エッチして来たでしょ。」
「何で。」
「匂いがする。その人の。」
「嘘だろう。ちゃんと石鹸で・・・」
進がしまったと言う顔をした。久仁子の誘導尋問にまんまとはまってしまったので
ある。
「やっぱり。」
進の胸に顔を埋めた久仁子が泣き出した。
「弱ったなあ。」
震えている久仁子の背中を進があやすように軽く叩いた。
「パパも男だ。ママがいなければこう言うことだってある。」
「どんな人。この間の人。」
「うん。」
「きれいな人だった。」
暫く考えてから進が話し始めた。
「こうなったら全部話しておこう。その人、麻美って言うんだが、ママの不倫相手
の奥さんだ。」
「嘘、パパはママの相手の人、知ってるの。」
「ママの不倫が始まってすぐに調べたさ。麻美の方も別の探偵雇って調べてた。お
互いにそれが分かって、麻美の方から俺に連絡して来たんだ。」
「やだ、二人とも不倫された腹いせだったの。」
「いや、そんな積もりは全然無かった。」
「ふうん、ちょっと信じられないけど。」
久仁子が身体の間に手を差し込んで進の前を握りしめた。
掘割の畔に棲む女 ~面接でうっかりホンバンやったら果たして報酬はいくらになるか~

最初の段階では病的な検査やら刺青の有無などを調べられるんじゃないだろうかと千里さん、ある段階に達すると素直に広げて魅せました。
「一応お仕事をお聞きしましょうか。 他に風俗などにお勤めとかされてませんか?」 「ええ~っと・・ 仕事は農業を少し・・それだけです」
こう応えたものの
「その割にはお手入れが素晴らしく・・・」 って言葉に乗せられ相手が見るからに年下の、それもイケメンだったことから千里さんのぼせ上っちゃってあれよあれよという間に恋愛風な雰囲気に持ち込まれプロのテクに踊らされホンバン行為に入ってしまったんです。
「ほんのちょっと触らせてもらっただけなのに、もうこんなに濡れてますよ」 「ええ~ そんな・・ ヘンなトコ見ないでください」
千里さんにしてみれば時間感覚を失うほど長い間指マンされてたように思えたんですが
「あの程度の短時間でこれほど濡らすことが出来るなんて、やっぱりあなたはこの仕事に向いてますよ」
そんな言葉で羞恥心を振り払われ、あとはもう彼のテクに溺れていったんですが…
掘割の畔に棲む女 ~秘かに待ち望んだスカウトマン (年下くん) とのホンバン行為~

しかもおっぱいを口に含み体臭を嗅いだことによる躰の変化を包み隠さずまだ右とも左とも決まっていない千里さんに向かって晒してくれたのです。
これには千里さんも躊躇うことなくスカウトマンの肉胴を口に含みました。 この段階ではスカウトマンだけがズボンを脱ぎトランクスを膝までずらしてくれていて、千里さんは脱ぎかけた上着を再び半ば着てお礼のフェラを繰り返していたんです。
「奥さんってこの角度から見てもすっごく綺麗だししゃぶるのだって完璧。 気持ちよすぎる」 年上の千里さんに向かって歯の浮くようなお世辞を囁きかけてくれるんです。
彼の後をついて行ったのは彼女なりの目論見があったからでした。 あの藤乃湯旅館という宿で夜伽をやらされている時でさえホンバン行為となると相当の上がりが女将の転がり込んでいたことは薄々気づいていました。
個人に近いような組織であってもお客様が落としてくれるお金に差はないと思え、それならたとえお試しとはいえ御代は頂けるんじゃなかろうかと思ったからでした。
掘割の畔に棲む女 ~セックスレスに耐えられず、土下座して懇願する千里~

悩んでみても仕方がない、かつてはこういった手法で生活どころか子育てまでした身なのだ。 一時は蘭子さんや千秋さんのようになってたまるものかと踏ん張ってた時代のあった。
ひとつ屋根の下に千秋さんという刑務所内で男根に飢え女囚同士で慰め合ったような人がいたから自制心が働き躰の成長に合わせたサカリなるものに左右されず農業一辺倒で暮らしていけた。
状況が変わったのは自分独りじゃどうにもならない自然の力を前にした時だった。 こんな時にたとえ話しを聞いてくれるだけでもいいから宮内司さんのような、そうでなくても大塚隆宏さんのような逞しい男の人がそばに居てくれさえすれば迷うことなく自分の進むべき道を辿れただろうに…などと思ってしまったのだ。
すると急に、つい一昨日までもうすっかり忘れかけてた司さんのことが想い出され逢いたくてたまらなくなった。 気が付けば無闇矢鱈とそこいらじゅうを這いずり回ってた。