過去を捨てたがった女
暮らしていこうとすればその女を金に換えるしかなかった。 腹をくくって事に当たると面白いように漢が名乗りを上げる。 しかし長続きはしなかった。 へそくりが尽きると漢はどこかへ消えるのである。
終いには己が遊びたくてつぎ込んでおいてそのお金が惜しくなり女を売ろうとした。 女の方も故郷を捨てた時からそれは心得ていて漢の言うままに従った。 こうしてそれなりに生活できるお金を蓄えることが出来たのである。
だが問題はそこから始まった。 商売だろうが慰み者だろうがひとつ屋根の下の漢が居ないことには心穏やかでいられないのである。
警戒に警戒を重ねたつもりだったが故郷を離れたがった原因でもある独り立ちが出来なくなっていた。
あとはもう漢の言いなりだった。 漢とは不思議なもので最初は己が唯一の漢であろうとするが日々の生活に慣れてくると元はと言えば多くの漢の間を流れて来ている。 そういった女の心根を探ろうとした。 本気で惚れて一緒に暮らしてくれてるかをだ。 他の漢に抱かせ、抗う気持ちと欲情とどちらが勝つかその目で確かめたかったのだ。
冬子への虐待に次ぐ虐待
短期間とはいえ都会の水で洗われこれまでとまるで違う人間に生まれ変わった。 都会では三歩隔たれば他人と決まっている。 目の前の人間が何をやろうが我関せず。 冬子はまずそれを覚えた。
覚えるまでは淋しく悲しく、なんでこんな都会に追いやられねばならなかったのかと両親を恨んだ。 だが慣れるに従って都会こそ隠れ忍ぶのに最適な世界と知ることになる。
田舎では何をやらかしてもみっともないだの世間体がだのと言われひたすら我慢させられた。 あそこが痛いだの苦しいだのと口にしても周囲も似たり寄ったりの生活を強いられてるものだからまず不平不満などということを口にしない。
都会でもその点では大差なかったがウソに関しては田舎では大層騒がれるのに比べ都会では親身になって心配してくれないもののそれが嘘であっても口幅ったく非難などしない。 冬子はだから見栄えの良い嘘をつくようになっていったし弱いものを見つけては上手にいびるようになっていった。
ありさ ブルースネイク 第15話 Shyrock作
やがて検査が終了し、医師から詳しい検査結果を聞いた雅治は、すぐさまありさへの面会を申し出た。
医師は被害者の恋人ということもあり面会を許可した。
「ありさ、大変な目に遭ったね?でももう大丈夫だよ」
雅治の姿を見たありさは、彼にすがりつき思わず泣き崩れてしまった。
「ありさ、医者や警察の人たちから状況は聞いたよ。でも今回のことは少しでも早く忘れようね」
「うん」
「ありさ・・・」
「うん?」
「ありさ、愛しているよ」
ありさにとって彼のその一言は、どんな治療や薬剤よりも最も効果のある良薬といえた。
「雅治、ごめんね。私があんなグループの一員だったばかりに・・・こんなことになってしまって。許して・・・」
「許すも、許さないもないよ。あれは災難だったんだから、気にしてはいけないよ。今はしっかりと治療に専念して、早く元気になってね」
雅治の優しい言葉に、ありさは思わず泣けてしまった。
一方、暴走族『ブルースネイク』のメンバーの取調べが行われ、ありさに危害を加えた男たちは1人残らず逮捕された。
リーダーから押収したビデオにはありさへの暴行の状況が克明に収められており、それは起訴を固めるための動かぬ証拠品となった。
テーマ : SM・拷問・調教・凌辱
ジャンル : アダルト
ありさ ブルースネイク 第14話 Shyrock作
瞳を閉じると瞼に浮かぶのは雅治の優しい笑顔だった。
(雅治・・・あたし、もうダメだよ。あなたの元にはもう戻れそうもないよ・・・身も心ももうボロボロ・・・)
ありさの目頭から涙が伝った。
その頃、雅治はありさの携帯に何度も通話を試みていた。しかし留守電のメッセージが繰り返されるばかりであった。
当然マンションへも何度も電話してみたが一向に出なかった。
雅治は取りあえず、ありさが住むマンションに向かった。
だが部屋の灯りが消えており帰った形跡がまったく無かった。
(これはおかしい・・・ありさの身にきっと何かあったに違いない。すぐに手を打たないと・・・)
雅治はすぐに最寄りの警察署に出向き事情を話した。
最初は若い刑事が1人で対応していたが、途中から貫禄のある年配の刑事が加わった。
「警部の山元です。もう少し詳しくお話しいただけませんか」
警察はこの事件をかなり重要視しているようであった。
雅治は包み隠さず事の次第を一部始終伝えた。
その間、刑事は真剣な眼差しで雅治の話に耳を傾けていた。
テーマ : SM・拷問・調教・凌辱
ジャンル : アダルト
ありさ ブルースネイク 第13話 Shyrock作
ありさは絶叫した。
サムの肉杭が未開の地に打ち込まれていく。
菊門が張り裂けそうなくらいパンパンに腫れ上がっている。
「無事開通したようだな~。さてと、じゃあ、オレも再開と行くか」
生まれて初めてアナルへの挿入を許し、その痛みに顔を歪ませるありさを、動きを止めてじっと見つめていたサブローが、おもむろに腰の律動を再開させた。
下からサブローに突き上げられ、後方からサムに攻められ、痛みとおぞましさにありさは気も狂わんばかりにもがき泣き叫んだ。
2穴攻めが初体験のありさにとっては、まさに生き地獄にも思えた。
2人の男たちは呼応しながら延々と2穴攻めは続いた。
上下からサンドイッチにされ激しく責められ泣き叫ぶありさを、リーダーはニヤニヤとほくそ笑みながらビデオを撮影している。
後程明らかになったことだが、実はリーダーは不能者であった。
しかしながら、時折、規則に反した女性隊員を複数でレ〇プし、その場面をつぶさに撮影したあと、裏ビデオとしてこっそりと暴力団に売り捌き、チームの資金源としていた。
延々と続いた2穴攻めから解放されたありさは全裸のまま、綿のようにぐったりと横たわっていた。
そのありさに対して、リーダーは吐き捨てるように宣告した。
テーマ : SM・拷問・調教・凌辱
ジャンル : アダルト
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