落日の長者~下剋上を賭けた戦い~
上薬研 (かんやげん) からの木出しは思ったようにうまくいきませんでした。 どういう契約を交わしたか知りませんが、谷川に沿って木馬道を作るのがいつの間にかい入谷部落全体の仕事になったからでした。
入谷部落の人たちはこの時代に至るまで家の普請は村中総出で行ったものでした。 大工の真似事をするものもいれば左官の真似事をする者もいてまあまあそれなりに家を建てるぐらいのことは出来たんです。
木馬道の作り方はそれと比べ粗末なもの、言ってみれば炭焼き小屋を建てるが如くの技さえあればできます。 そこで各集落の長は家の普請でも端役の者をこれに当たらせることにしたんです。
イの一番位選ばれたのが村迫金兵衛さんでした。 なにせ自宅から中組 (なかぐん) の左官屋の向かいの谷に向かって梯子状の道を作れば良いわけですから別にそれほどの技術はいらない・・・そう定男さんは踏んだんです。
木馬道は雑木の丸太を真束や竿、追い束などに、枝のような細い部分を番木に使います。
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落日の長者~天国への階段~
銘家が落ちぶれる原因に賭け事と女道楽があります。
賭け事の中に相手をよく知らないで過大な投資をしてしまう、いわゆる博打投資というのがあります。
女道楽の原因に嫁が寝取られ、或いは家訓に合わないと姑が三下り半を突き付け実家に追い返したなど、いわゆる夜伽を失い代替えの女を求めた所あらぬ散財をしてしまったというのがあります。
このふたつ、入谷村の上組 (かみぐん) 原釜 (はらがま) 家がまさにそうでした。
せっかく引き返せるチャンスをくれたというのにその都度それにわざと逆らい、やみくもに突き進んでしまったのです。
まるで自分を育ててくれた家族や両親、環境への仇討ちをするかのようによく知りもしないくせに高利貸業に走り、嫁に不満を抱き女道楽を始めるなどやること成すこと滅茶苦茶で資産を次々に失っていったのです。
子育てを誤るとその子は何事につけ親を越えてやろうと先走り、せっかく親が苦労して得た財産を値打ちも知らず湯水のごとく売り払い果てに資金が底を突いているにもかかわらず豪遊する。 よくあります。
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