知佳の美貌録「甲冑の部屋に寝かされて」

ご先祖様は苦労して書画骨董の類を集めただろうが子々孫々の時代になるとそれらの希少価値が分からないものが現れた。 売ってみるとなるほど高く売れた。 そうして得たお金を苦労知らずが使うものだから自然呑む打つ買うとなる。 質素倹約に勤めなければならない時代に遊興に耽った。 ものの価値もわからないのに二束三文で身内の誰かが売っぱらってしまう。
ひょっとするとその文化遺産の守番として久美たちはこの部屋に通されたような気がしたのだ。
この物語の中で女衒女衒と、まるで個人が活躍してるような言い方をしてきたが、久美の伯父さんの背中に紋々が彫ってあり、周囲も恐れおののいていたということでもお分かりのように、女衒と言いつつも彼らこそこの地を制した〇〇一家ではなかったかと思えるのである。
テーマ : 女衒の家に生まれ・・・ 高原ホテル
ジャンル : アダルト