第11話“谷間の潤い” Shyrock作

惠のうなじ、肩先、鎖骨、そして乳房の谷間を私の唇が這い回ります。
「あぁぁぁ……」
惠は切ない声を奏で私の肩に手を廻してきました。
「あぁぁ~、裕太はん……」
「惠……君のこと、好きになってもいいかい……?」
「あぁん、裕太はん、ごっつぅ嬉しいこといわはるぅ~。うちのこと、今晩だけでええよって好きになっておくないなぁ……」
「ずっと好きになるかも知れないよ」
「今晩だけでよろしおすんやぁ……」
「なぜ?ずっと好きになったらダメなの?」
「そやかて、うち人妻やさかい、裕太はんを苦しめるだけどすがなぁ……」
今日出会ったばかりの私にそこまで気遣うとは……
惠という女性はとても心優しく思慮深い人だと感じました。
「でもね、人間の感情ってそんなに都合よくコントロールできるものじゃないよ」
「……」
大人げなくついむきになって熱く語ってしまった私に、惠は口を閉ざしてしまいました。
少し気まずい空気を感じとった私は余計なお喋りを控え、愛を注ぐことだけに専念しました。
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Shyrock様からの投稿を読んでつくづく思います。
官能小説は様々あれどほぼほぼ現実にそう文体であり感心させられます。
流れが良いんですよ。 目をつむっていても情景が浮かんでくるような気がするんです。
知佳のブログの中で「美貌録」だけアクセスが伸びず対策にブロ友をと探し回りましたが現実の世界とはまるでそぐわない文章の羅列、あれを見る限りこのような文を愛読する人たちって余程世の中に対し不平不満を抱いてると思えて仕方がありません。
しかもその手の小説の方が圧倒的に人気を博している当たり書く方としても考えさせられます。 一般小説を読む人と官能小説とでは計り知れないほど隔たりがあるんですね。
探す方面と探す手法を考え直します。