掘割の畔に棲む女 ~拘留中に同房だった女囚の出獄~
千秋さんというその女とは署の房で知りあいました。 先に千秋さんが入っていて後になって千里さんが入ってきたというわけなんですが、他の房と違って千秋さんは千里さんにツルを請求したりしませんでしたし、もちろん落とし前云々など隣の房では派手にやっていましたが彼女だけはやらなかったんです。
その理由が起訴内容、つまり犯罪の中身と刑期の違いでした。 周囲はみな窃盗や詐欺なのに対し彼女の場合傷害致死、それも仮釈中仕返しを行っても再逮捕だったんです。
千秋さんと千里さんを署が同房にしたのは千秋さんを規則上独房に入れるわけにはいかず、さりとて窃盗犯や詐欺犯と同房では殺し合いに発展しかねないからでした。
その点調べ中からして千里さんは素直で、千秋さんも先輩そして千里さんを守ってくれるんじゃないかと期待したからでした。 そしてそれは期待たがわず千里さんは極めて優秀とみなされ署としても情状を申請し認められ仮釈に動いき思った以上に早期に釈放が認められたんです。
シチリアの熱い風 第2話“白いシーツの上で” Shyrock作
「あっ……いや……」
手はビキニパンティを通り過ぎて太股に触れた。
外側を撫でだんだんと内股に忍び寄ってくる。
「あぁ、そこはだめぇ」
性感帯と思われる場所に触れた瞬間、背中がゾクッとしてちょっと身体を逸らせてしまった。
その瞬間、彼の手は一気にパンティの中に入って来た。
「いやっ、いくら誰もいないって言ってもここじゃいやぁ……」
そういって首を横に振ったのだが、私の言ってる意味が分からないらしい。
「ウン モメント(ちょっと待って)」
私は彼の腕を握って待って欲しいと頼んだ。
嫌われたのかと思って最初は顔を強ばらせていたジョルジョであったが、ようやく私の気持ちを理解してくれたようだ。
「レ キエード スクーザ(ごめんね)」
私は肩を優しく抱かれながら、ゆっくりとした足取りでホテルへと向かった。
白いシーツの上で私を抱きしめながらジョルジョはハスキーな声で囁いた。
「セイ ベッラ……(きれいだよ……)」
「グラッツッェ(ありがとう)」
そして熱いキス。
心なしか潮の香りがするのは、さきほどまで浜辺にいたせいだろう。
相当昂ぶっていたのにも関わらず私に拒まれたジョルジョは、水を得た魚のようにかなり大胆に私を愛撫して来た。
その他連絡事項
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アップデート 2024/02/21 12:45
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