子作り話しが思わぬ方向に進展… ~義母と息子~
今日とて帰って来るなり留美子さんの前で仁王立ちになり上着を脱がす、ネクタイを外すからシャツ・ズボンに至るまで全て脱がさせてもらい… が当たり前になっていました。
義母 留美子さんは父がこの日着ていた一切合切を脱がすとそのままお風呂に付き従って行って背中どころか全身を洗い流すんです。
「何処か痒いところがありませんか?」
「うるせえ! 静かにしろい!」
「はい…」
これが何時もの入浴。 怒らせないよう精一杯気を使って父の躰の手入れをする義母が気の毒でいつか父を殴ってやろうかとさえ思うようになっていったんです。
そうはいっても巷は職業難、結婚したもののマンションを借りるほどの余力はなく、仕方なしに実家に同居することになったんですがいかつい顔の父を妻の優子さんは怖がって近づこうとさえしません。
本来なら嫁ともなれば義母と並んでキッチンに立たねばならないんですが、ちょっとした理由をつけてはこれを避けまるで逃げるように実家に帰ってしまうんです。
官能小説『危ない画像』 第10話

「え、さっき散々見たんじゃないの。」
久仁子が意地悪く言うと今度は麻美がベーッと舌を出して見せた。
「あのう、」
雅彦が口を挟んだ。
「何。」
麻美と久仁子が同時に答えた。
「このままで大丈夫。」
雅彦が自分の前を指差した。
「ああ、避妊のことね。どうかしら。」
麻美の問いに久仁子が頷いた。
「大丈夫。今日が安全日だって確かめてあるから。」
「確実は無いわよ。」
「分かってます。でも最初は付けないで欲しいの。万一出来ちゃったら雅彦くんの
お嫁さんにして貰うから。」
「一年早いわ。あなた方、まだ十六よ。久仁子ちゃんは大丈夫だけど、雅彦は子供
が生まれてもまだ結婚出来ないわ。」
「そっか、そう言うこともあるんだ。でも、いいの。パパ達だって結婚できないん
だし。」
一瞬、麻美が嫌な顔をした。雅彦は二人の会話の中の暗黙の了解が気になった。久
仁子は両親が別れたと言っていたが、どうやら正式に離婚した訳ではないらしい。そ
の辺の事情をなぜ母親の麻美が知っているのか。疑念はますますつのるばかりだった。
「あ、ごめんなさい。別に嫌みじゃないから。」