子作り話しが思わぬ方向に進展… ~野外性交を覗き見~

心底惚れてくれている義理の父の前で、しかも屋外で破廉恥極まりない行為を行うことで厳しく躾けられてきた何かが快感を伴って弾けるような気がしたからです。
「…よくも中原家をバカにしやがって」
憤りつつも飛び出して行って襲い掛かるのではなくコソコソとファスナーをずり下げ棹を取り出し擦る猛さん。
その猛さんの棹と優子さんらのハメ合いを交互に見比べ、これまた憤る綾子さん。
中原家で後添えの留美子さんと息子の隆司さんが欲望を貪り合う様子を観てしまった綾子さんは辛抱たまらず誰か代わりをとなって思い浮かんだのがご都合主義の正雄さん。
「不倫は初めてだなんて言っておきながら、ちゃっかり息子の嫁に手を出すなんて…」
心の中で呟いたつもりが目の前で棹を擦る猛さんに聞こえてしまいました。
「なんでこんなところに…」
「貴方こそ…」
つかみ合いの喧嘩になってしまったのです。
官能小説『筒抜け』 第2話

「ああ。」
女が弘信の顔を思い出したようで、幾分表情を和らげた。
「ちょっとお話したいことがあるんですが。」
「こんな時間にですか。」
女がもう一度きつい目で弘信を睨んだ。
「いえ、今でなくても構いません。よろしければ明日の午前中に半日休みを取りますので、いかがですか。」
休みまで取ると言う弘信の言葉に女がちょっと考えてから頷いた。
「結構です。明日、お宅に伺いましょうか。」
「ええ。息子さんが学校に行かれたらいらして下さい。」
息子さんと言われて女が表情を硬くした。
「お嬢さんもいらっしゃらない方がいいかも知れませんわね。」
女にそう言い返されて今度は弘信が表情を曇らせた。女は弘信が何を言いたいのか察しているように思われたのである。
翌日、約束通り弘信は午後からの出社を会社に連絡して女が来るのを待った。美佳が学校に出て暫くすると玄関のチャイムが鳴った。
「失礼します。」
「どうぞ、お入り下さい。」
女が改めて田中晴美だと名乗った。弘信がお茶を出し、用件を切り出そうとすると晴美が機先を制した。
「お風呂場の、ダクトのことですわね。」
「知ってたんですか。」
弘信が驚いて晴美の顔を見詰めた。