子作り話しが思わぬ方向に進展… ~夫婦交換の提案に応じる綾子さんと猛さん~

「困ったなあ~ 綾子は元夫婦だったとはいえ今は実質離婚してるし、優子さんは息子の嫁だしなあ~」
思案顔でこう切り出した猛さんに
「別に困ることないんじゃない? 違う漢の人が使ったの観たらまたいきり勃たせるんでしょ?」
茶化す優子さん。
「ウチは別に構わないわよ。 あの女どもに魅せるぐらいならご主人に魅せてあげた方がまだマシよ」
厳然と言いはる綾子さん。
決心し切れないのは留守してたとは言え息子に妻を寝取られてしまった猛さんのみ。
谷あいでハメて改めて元妻の綾子さんの躰を手放したことを悔やんだし、それ以上にはちきれんばかりに若い優子さんを味わい尽くす前に他の漢らに貸すと言うのもどうにも納得しにくかったのです。
「お前たちはやたらと本数を重ねたがってるだけじゃないのか?」
それこそが裏切り行為だと主張する猛さんに
「お義父さん、遅れてるう~ 今どき処女性追求してどうなるの。 こうなった以上人生楽しまなくちゃ」
知らなかったとはいえ家をほんの少しの間空けただけなのにお義母さんに旦那を寝取られ憤慨する優子さん。
官能小説『筒抜け』 第3話

「こっちから誘わないと駄目かも。」
晴美がそう言いながら風呂に湯を入れ始めた。湯の栓を止めると隣からも水音が聞こえていた。美佳も風呂の準備をしているらしい。
「じゃ、お風呂に入りましょうか。」
弘信の耳元でそう囁いた晴美が服を脱ぎ始めた。
「え、入ってる振りするだけじゃ駄目ですか。」
驚いた弘信が目を丸くして晴美を見た。
「無理よ。私、そんな演技できないし。貴方は俊樹になりきって。」
確かにお湯の中での戯れを演出するには実際に入るしか無さそうだった。二人で湯船に浸かると晴美が戯れて来た。前を握られ当惑する弘信だったが、声を出したり抵抗すれば隣の美佳に気付かれてしまう。晴美が無言でウィンクした。ね、今みたいな状況だったのよ、と言ってるようだった。
湯船の外で晴美が弘信に尻を向けた。晴美の気持ちに確信が持てぬまま弘信が宛った。入れた瞬間、ダクトから美佳の声が響いてきた。パパ、と呼ばれて弘信の動きが止まった。
「凄い、パパ、凄い。」
確かに美佳のあられもない声だった。