子作り話しが思わぬ方向に進展… ~背後から襲われた漢~

妻を案じる… いや、寝取られそうになってる亭主の悲しさかな、その肝心な棹が獣のように妻に襲い掛かる漢に怯え委縮してしまっていたんです。
確かに鼓動は脈打っていました。 しかし肝心の血流は棹の方向に向かずひたすら頭に血が上り眼球は血走り軽い眩暈まで引き起こしていました。
一方、別室で待たされている女性群にとって据え膳をくわされる理由など無いはずなのに、いつまで経っても肝心の漢が現れないことに業を煮やし始めていました。
「あの人、ウチらを試したんじゃないでしょうね」
綾子さんが憤ると
「…そうかもしれないわねえ~ 大体お宅の亭主って愚直過ぎるから…」
ため息交じりのこう返す優子さん
すっかりその気になってしまったふたりにとって、使ってもらえないにも関わらず湿らすなどということは疼きの持って行き場が無いだけにやりきれなかったのです。
官能小説『筒抜け』 第4話

俊樹が修学旅行から戻るまでの毎晩、弘信は娘の切ない声を聞きながら晴美と抱き合う毎日を過ごした。二晩目からはすぐに果てず、出来るだけ長く晴美の感触を味わう余裕さえ生まれていた。美佳の方もそれに合わせているようだった。頭の中では既に晴美と美佳が入れ替わっていた。毎回、娘の「イクー」に合わせて果てる弘信に晴美が苦笑した。
ようやく俊樹が修学旅行から戻って来た。一週間ご無沙汰だったので当然激しく晴美を求めることが予想された。弘信はここ数日美佳の機嫌が悪いのが気になっていた。
会社を定時に切り上げた弘信が近所の公園で携帯を耳に当てて待機した。