【カリビアンコム】白杞りり 新作発表

ご隠居様と母のやることを自然に身につけ
自動車会社ともなれば従業員よりお客様の好みを覚えお茶を煎れることこそ大切な仕事。 市内でも顧客の多さを誇っていた久美が勤める会社ではお客様も入れ代わり立ち代わりくる。 その顧客の会話の内容や好みを全て暗記しもてなす。 まるでクラブのホステスのような接客を久美は自然のうちにこなしていた。 お茶の上手な淹れ方はご隠居様に、接客あしらいは母を真似、人の名前と好みは苦しかった大阪時代に身に着けた生きる術。 どこの山奥から拾ってきたかというような芋姉ちゃん風に見え、実は切れ者というところが逆に親しみを抱かせたのだろう、男性従業員にウケた。 誰も彼も久美にお茶を頼むようになってきたのだ。
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