知佳の美貌録「恐妻に怯えるダメ男」

セカンド・フロアーに比べ家賃が安く、それでいて豪華みせがするのに人気がイマイチなのが1階。 その原因の多くが覗きにある。 ただ単に覗くだけならそれほど警戒されないだろうが時に、今回のように侵入し窃盗とか乱暴を働く場合があるからだ。 女生徒は元来男性に比べ秘密主義。 淫交を働いたからと言って、そこに気持ち良ささえ生まれればコトを穏便に収めてくれる度量はある。 だから今回のように己だけ満足し逃げおおせようとされる輩が多いとなると女性心理としてどうしても敬遠してしまう。 男性はそのことを後々リベンジとして自慢したりするからだ。 だから地上階は敬遠される。 それでは実際忍び込む側としてはどうかというと、これは1階よりむしろ2階のほうがやりやすい。 結合に至ったとしても覗き見られる確率は低く、現行犯逮捕に至りにくいからだ。 余裕が生まれると男性側も落ち着いてコトを済ますことができる。 つまりウィンウィンになれる。 そこから関係を築くこともできるからだ。
「出て行って!」と叫んだ彼女の真意
恐らくと言おうか、ベランダに下着・窓に鍵を掛けない・淫らな寝姿だったといった点からも40代の彼女は下着を若い女性のソレに比べ魅せるような形を選ぶようになっており、性にも開放的と言おうか自ら求めてもよい年代になり始めていて、20代の男によって卑猥な行為を半分は意図してされてしまったとみてよい。 然る後「出て行って!」と叫んだというのは男が自己中心に物事を進め、つまり胎内のDNA検査を望まなかったことからも勝手に中に放出し、帰り支度を始めてしまうなど彼女の気持ちを顧みなかったことにあるように思える。 40代と20代が絡み、失うものなど無い側からしてみれば気持ちさえ満たしてあげたら後々恥になるような叫び声を上げなかったんじゃないかと思われる。 今回書き綴る恐妻編は己の立場ばかり主張した男にこそ離婚の原因があると思われる。
弁当箱事件
お客様から車検の依頼が来たが、3人の検査員のうちふたりが同時に休みを取っていた。
お客様の依頼を受けた久美は残りのひとりAに車検を頼めば出来ると踏んで、これを受けた。
ところがフロントは、Aに車検を任すことなどできないから、明日ふたりが出勤して来たら彼らにさせると説明して今日のところはお引き取り願えという。
何度やらせても有資格者なのに肝心な部分はさっぱりで、どこか抜けてしまっていて客からの苦情が絶えないという。
第一、Aはそのことでどんなに叩かれてもカエルの面にショ○○ン、翌日は何事もなかったかのように出勤してくる無駄飯食らい。
フロントからこんなことを言われるほどのダメ男に、悔しいけど謝ったとこがあった。
ある日のこと、昼休みが終わる時刻に業務委員の休憩室を覗くと、テーブルの上に食べ終わった弁当箱が、蓋が開いたまま投げ散らかしてあった。 まさに散乱というにふさわしいほどに。
きっと、食事もそこそこに作業依頼が舞い込んだんだろうと、久美は食べて大丈夫な物が残っていないことを確認し、その弁当箱を洗い、きれいに包んでテーブルに戻しておいた。
翌日、別の業務員が大慌てで事務所に飛び込んできて久美にこう問いかけた。
「久美ちゃん、確か昨日休憩室の掃除当番だったよね。部屋に掲げてある掃除当番表はそうなってたから間違いないと思うが・・・。そこに置いてあった弁当箱を洗わなかった?」
普段以上にきれいに掃除したつもりの久美は、褒めてくれると勘違いした。
「ええ、洗ったわよ。食べ散らかしたまま放置してあったし、ハエがたかってたから不衛生と思って」
「お前、大変なことしでかしてくれたな~。 Aのやつ昨夜は大変だったらしいぞ~。 まっ、 とにかく謝っとけ」
たかがそんなことぐらいで大げさなと思ったが、一応急いで検査場に行ってAに、先ほど忠告を受けた通りに、とりあえず謝った。すると・・・
「ああ・・・ 今度からやらんとってな、頼むから」
否定するどころか、苦渋の顔をし昨夜恐妻からこっぴどく叩かれたことをあっさり認めた。
Aの実家は酒屋を営んでいる。彼は跡取り しかも町内では比較的裕福だった。
嫁いで来た嫁に、そんなご家庭のご両親がいらっしゃる前で
「弁当箱を事務の女に洗われた」と
Aが言うには叱られたことになる。
職場でそれほどまでに言われている女が、もしも間違って良妻賢母ならバカ男のふがいなさとして納得する。
職場と言えども公共の場で、弁当を投げ散らかす。その頭の程度が知れる。
叱られた原因が弁当を洗ってくれるほど親しい女ができたのかと言われたらしいから気分が悪かった。
その恐妻とやらは一度見たことある。
なぜあんな不細工な、しかも夫の会社の人間とわかっても挨拶もできない、かなり年上に見えるような女と結婚をと思った。
それ以上に、弁当箱を会社の事務員が洗ったぐらいで、変に勘ぐって血相を変えて怒るのかと。
あんなダメ男、誰が好き好んで・・・と久美にしてもプライドが・・・ 職場でこの件は物笑いの種になった。
波風が立つことで優越感を得るオンナ
熊田曜子(39)が不倫でB氏に装着させ使ったとされるアダルトグッズ(「ウーマナイザー」)のごとく、他の女と比べ格段に卑猥で抱き心地が良いと思わせ、周囲に波風を立たせ優越感に浸りたい女がいる。 弁当箱事件に登場する妻がそうで、旦那の職場に来ても必要最小限言葉を交わし、逃げるように帰ってしまうが、事不倫関係にあった男性とはどうであったかと言えば、彼女の職場でも有名になるほど日頃からイチャイチャとドライブなりをする姿が目撃されており、彼女は介護職だったから深夜勤帯などを使い少なからずとも躰の関係をもったようである。 なぜならそれは、彼の職場など医療系や介護系は殊の外色事を好むからで必要以上に波風が立ち、職員がキュンキュンしてしまうからである。 以下その件について・・・
後日談だが、その恐妻は 結婚前から同じ職場の上司と不倫関係にあり、普段でも家に帰らないことが度々あったが、後になって手と手を取り合って家を出て行き、離婚しないまま同じ町内で同棲を始めていた。 むろん彼女は同棲と認めてはいない。 仕事が忙しいから家に帰れないと当初は言い張っていたが・・・
だが、そのことで職を追われ、収入を絶たれたことから独立して会社(介護施設)を設立、最初はうまくいっているように見えたものの雇い入れた人(女性)との人間関係が上手くいかず、利用者が減り続け負債が募り生活に行き詰って閉鎖せざるを得なくなり別れた。 実は彼女、仕事で外回り(訪問介護と広報)を任されたものの、自分が留守の間に彼が他の介護員と深い関係になりはしないかと心配で(不倫を経験した男は大なり小なり浮気が好きであるから)施設を離れられなくなり、施設内介護をしても四六時中彼にべったりとなり肝心の介護に手が行き届かなくなり閉鎖せざるを得なくなったのである。
体裁が悪く実家にも帰れず、再びAとよりを戻し、誹謗中傷を受けるAの実家にはおれず、新居に引っ越したが子供が非行に走りはじめ争いが絶えなくなり、ついに両親からの忠告を受け、それをまたAが彼女に告り、彼女が逆切れし離婚し彼女の方がいつしか街から姿を消した。
男性は望んで恥をさらすべきだった
離婚時双方とも40代後半、女性にとって男は引く手あまただが、男にとって相手してくれる女など皆無に近い。 そんなことになるとは考えも及ばぬ間抜けなAは彼女を追い出すような言葉を吐いてしまった。 彼女の、ちょっと卑猥な性癖を利用し楽しめばよいものをである。 熊田曜子(39)事件のごとく、女性だって男性同様卑猥なことが大好きな人もいる。 ベランダに下着事件の女性にしても年下のイケメンから土下座するがごとく褒めちぎられ・求められたら悪い気はしない。 なぜなら地上階のベランダに卑猥な下着を平気で干すほど性に開放的であるからで、干してある下着とよく似たものを履き、太股を開いて寝てくれていたら誰だって布切れの奥を拝みたいしOKサインと受け止めただろう。 だから彼は要望に応えた。 彼の努力で彼女が自ら望んで卑猥な姿を晒してくれるまで堕としあげて、なおかつ我慢し耐え 絡み合う場所を彼女自身に魅せ付けてあげ射出を懇願すれば、或いは願いをかなえてくれたかもしれない。 その後数年、自由に出入りでき、彼女の中に出させてもらえたかもしれない。 こと性に関し、男女の差はこの事件を聞く限りありません。 弁当事件を振り返って考えてみれば、彼女の男っ気なしではいられない躰・性癖を知りつつも彼女に向かい正々堂々名乗りを上げる男がもしもいたならであるが、皆無であったことが不幸を招いた原因と思われる。
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