キッチンは愛の準備室

妻が離婚を切り出さないようにする秘訣が語られていた。 妻の気持ちを察し、機先を制するように手伝えと言うのだ。 別れたくなかったら、失いたくなかったら多少のことは笑って見過ごせ、大目に見ろと言う。 千載一遇のチャンスをものにし、妻を娶ったからにはおいそれと手放すようであってはならないという。 これからすれば夫と妻がそれぞれ受け持ち担当の個所を守れば家内安泰というのはもう古い考えと言わざるを得ない。

卵胞期、排卵期、黄体期、そして月経という4つの期間だ。
月経期の凡そ4日間は体全体が敏感で些細なことで激昂しやすくなり、卵包期のうちの後半凡そ10日間はエストロゲン(卵包ホルモン)が排出され絶好調に至る。
黄体期である残り半分の期間はプロゲステロン(黄体ホルモン)が活発化してくることから心も躰も不安定になる。
絶好調と言われる10日間を除く18日の間ご奉仕を怠ると理屈の上からも信頼を得られにくくなる。
だがしかし、いつ訪れるかわからないこの10日間、女性にとってエッチをイシタクテ堪らなくなる日でもある。
些細なことで激昂と書いたが、それとは対照的に生理が終わりエストロゲンの作用で正にこの時期牡であれば誰とでも良いから夫ではなく外の誰かに向かって恋をしたくなる日でもある。
野生の性が芽生える時期だからだ。
群れの中で最も優秀と思われる牡と威嚇しつつも追い込まれ衆目に中でまぐわったのち、それでも足りなくて周囲で順番を待つ牡たちと乱交に及ぼうとする。
集団生活の中で妊娠をみる動物にとってこれは自然の摂理ともいえる。
あぶれ牡にとって千載一遇のチャンスとはまさにこの時なのだ。
素知らぬ顔をしていながらも、実際には他人棒が夫に比べ数倍気持ち良いことをちゃんと知りえている。
この時の激昂しつつ家を抜け出し向かう先とはすなわちこれらの牡の元で、他人棒であっても、友人の旦那であってもかまわないから受け入れたい日でもあるのだ。
夫は事前に計算し、知りえた情報から妻のこの日を待ち、夫婦生活に及ばなければならないのに、自分だけ欲しくなったからと求める。
ご奉仕どころか現実的には面倒臭がって妻を労わらないで酷使しようとする。
解らないでもない。 ほぼ男にしかできないような労苦に耐える仕事を終わり帰ってきたというのに食事の用意もできていないとなれば怒りもこみ上げようというもの。
だから言葉より先と思えるほどに瞬間的に手が出る。
桂子の場合も鬱状態になると日によって夕食が3時間近く遅れたりする。
その上出されたものは近くのコンビニから買ってきた揚げ物などということもままある。 亭主は糖尿というのに空腹と疲れとで怒りに任せ油モノを酒を使って喉の奥に流し、酔い疲れて転寝をしてしまう。
その間に妻の愛は醒めてしまい深夜なのに勝手気ままに外に出かける。 家では居り場所がないからだ。
彼女の場合衣服や化粧品などを見て回る、いわゆるショッピングというものが苦手だった。
あの商売が何故流行るのかと言えば女性がショッピングに走るということは、その女性をナンパしようと男性が姿を現し、通常ではありえない金銭がそこにながれるからだ。
女性は意識の中で優秀なひとりの男を他に先駆けて狩ろうとする。
着飾って化粧して普段と違う何かを男に示しつつだ。 だが桂子にはこれができない。
女として幼い頃から抱いていた劣等感がこんなところに現れるのだ。
その鬱憤は陰の方向に向いて突っ走ることになる。
それが出逢い系である。
日本とは不思議な国で女性は自慰に対し殊の外険悪感を持っている。
それでいてワンナイトに及ぶと奥底から押し殺したような悲痛な声を発する。
自慰であっても、とかく快感を得るということが大好きな男性と、この瞬間だけをとってみれば同等、或いはそれ以上に快感を得れたからこういった声がでるのだと思われるが・・・
それゆえに絶好調の10日間というのはある種男性にとって魅惑的、だから欧米のように常日頃レディーファーストなどというしゃっちょこまったことをやらず、ある日ある場所で発情のあまりうろつく女を待ち構えるナンパを選ぶのだが・・・
彼女らに言えることは文字通りワンナイト。
そこに相手を気遣う気持ちなど無い。 欲情を一時抑えることができたなら、それから後の面倒なことに関わりたくないのだ。
その点桂子という他人妻は違った。 オーナーはだから敢えて欧米風のレディーファーストという形をとり他人妻を婚外恋愛の末寝取ろうとして苦労していたのだ。
桂子の体調管理に勤めるべく、まかない飯などをこまめに出してやり、時に休ませたりしつつもパンティーに付着した臭いや味でその日を推し量ったりし計測していたのだ。
ワレメや乳首をせっせと舐り(ねぶり)来る(きたる)ときのために仕込んでおくこと。
桂子もこれに一役買ってくれていてパンティーを意味ありげに晒しオーナーをとかく誘い、抜き差しならない状態に持ち込むよう、あえて仕向けてくれた。
あの夜、シルを亀頭に擦り付けワレメに誘い込むコツを興奮の中、一回戦を終え疲れ切って横たわるオーナーにもう一度入ってほしくて手探りで覚えた。
オーナーは威厳や風格はあるものの年齢は親子ほども違う。
旦那と違い肉体の衰えは隠せなかった。
今宵は桂子を芯から奪おうと全力で挑んでくれたのだ。
最初こそ上手に誘導していたのはむしろ桂子のほうだったが、次第に形勢が逆転し気が付いた時にはオーナーにしがみつきあられもない声を出して乱れていた。
だから、「まだ疼いて・・・」と声に出して、どうしても言えなかった。
満足しきって横たわるオーナーを跨ぎ、ワレメのシルを亀頭に擦り付け誘い込んで入口でひとり弄んだ。
自分専用の武器、そう思うだけで 別段ひとりも悪くないと思った。
”元気にしてあげることが出来たら、また狙うかもしれない”
自宅に帰り家事を終え、シャワーしながらそう思った。
布団に入り、ふと見た裏庭に 今夜もオーナーが潜んできてくれているような気がして恋しさと切なさで、いつしか両頬に光り落ちるものがあった。
夢の中で乳首をもてあそぶオーナーが寝取ってやったと得意満面に笑いながらどこかに連れ出そうとし、夫が必死に追いすがる。
そんな不思議な光景を見た。
桂子は出勤のときの衣服を更に大胆なものに変えた。
化粧も大人し目から挑むような表情に変えてみた。
それもこれも久美の実践から得たアイデアだった。
パンティーがあからさまに見えるような更に丈の短いスカートに替え
意味もないのに片足を何かの上に載せ、チラッとパンティーを周囲の --誰もいないが-- 仮想敵に魅せつける。
慌てたオーナーは年甲斐もなくキッチンでバックから桂子の濡れそぼるマンコを幾度となく塞いだ。
桂子は桂子で、何度言いつけられても懇願されても腰を振ってワレメからチンコを、「お客が入ってきたらどうするの」 と𠮟り邪険に振り払った。
こうして、お互いの我慢が限界に達する夜を待つというのが、実は桂子の、いや久美が教えてくれた作戦で、オーナーへ向けた期待と愛情表現でもあったのだ。
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テーマ : NTR 他人棒に欲情する女
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