ぎこちない表現

不思議なことに桂子は出勤から帰宅まで一貫して作業服で通していた・・・ 筈だった。 ところがこの事件が解決を見てしばらく、想い出話のように会社の事務員が桂子と田辺の不義密通する様子を浜辺で見かけたと言い出したのだ。 しかもその服装たるや、喫茶に出入りしていた折と同様「おはよう」 が決まり文句の夜のお仕事ににこれから出勤かというほど派手な服装だったというではないか。 「何かの見間違いだろう」 と一旦そこで話しは途切れたが、嘘をついたと思われてしまった事務員は納得できないという風にほほを膨らませ怒ったのである。
すると目の前の、丁度林が切れ砂地に至るところにアベックが現れ、ズボンを半分ズリ下げ抜き身を晒しつつ前を行く女のスカートをめくり後ろから幾度もノックを始めたではないか。
猫なで声で女に迫りハメようとするものの動き回られ無防備な砂地に行こうとされ、羞恥からか居竦み 萎え目的が遂げられないでいたのだ。
事務員の相手の男はこれを見て普段以上に興奮してくれ、お陰様で事務員もその日は極楽浄土に送ってもらえ覗き見の連中を楽しませてあげることが出来たという。
そう、桂子は田辺を不貞に誘おうとし駐車場の車の中でナマ着替えを汗で〆った裸身を晒しパックリを魅せつつやらかし、興奮し切った男を従え浜辺に移動していたのだ。
何かの事件が始まると、狂ったように連絡してくる桂子はその事件が解決してしまうと、嘘のように殻に閉じこもってしまう。
今がまさにそれだった。
熱にうなされるかのごとく、毎日淡々と言われるがままに業務をこなしていた。
周囲の同僚やお得意さんに対し不貞を働いた人妻であることを意識しなくなってから、得意先への挨拶も普通にできるようになっていった。
競合他社と違い元々メーカー直々に商品を納入する方式だった(競合他社は問屋や卸業者を通す)桂子の会社のやり口は、後から考えればよかったようで先方にとっては雑業務もこなしてくれ、改善も直接口にだし伝えられることから持ちつ持たれつの、なれ合いの関係を好む先方が 今回は何もなかったことにと矛を収めてくれ、シェアは徐々に回復していって、噂がうわさを呼び 以前にもまして遠方への配達も増えて行った。
有名メーカーは在庫を抱えることを嫌い、卸業に負担を担わせるため小売店の意向が伝わりにくい難点があるのだ。
ただひとつ以前のままなところがあった。
出勤スタイルである。
かつて、喫茶のオーナーと間違いを起こした時のように たとえトラックドライバーと職業は変えても同じように派手な桂子に変わっていったのである。
女の本性を呼び覚ましたのがあの事件だったのだ。
思えば会社を出て駐車場で車に乗ろうとした瞬間から田辺との身体の関係が始まっていたようにも思えてならなかった。
それというのも、自分の車に乗り込もうとした桂子を、物陰から飛び出してきた田辺はドアをこじ開け運転席から引き摺り下ろしている。
トラックから引き摺り下ろすのなら足首なりスカートなりを引っ張るという手もあるが、なにしろ彼女が当時乗っていた車は旦那用に購入したクラウンだ。
引き摺り下ろそうとした場合、どうしても手首を引っ張るとか腋に腕を差し込んで抱きかかえるようにしつつ下ろすしかない。
車から出てきた桂子の背後を支えるようにし肉感的な尻に己の下腹部を押し付け難癖をつけ始めた。
「待ってるのを知ってて帰ろうなんて気を起こすからこうなるんだ!」 押し競饅頭(おしくらまんじゅう)のように尻を捺した。
素直に従わない桂子、その桂子を何とかものにしたい田辺は会社の駐車場では抱きつくのが精一杯で、とても目的の身体の関係まで進めないと考えたし、桂子もそう思っていた。 今から思えばである・・・
だから海岸に辿り着くと揉み合いになった。
奪うものと奪われるものの葛藤を延々繰り返し、頭に血が上った桂子に ついに田辺の下半身は我慢の限界を超えた
田辺の平手が形式上飛んだだけのことであったと思うが・・・
暗闇の助けを借りて男は後ろから羽交い絞めにし、桂子に関係を無言で迫ってきてくれていた。
それを興奮のあまり、力ずくで振り払い続けた。
続けはしたが、男の手は徐々に核心部分に伸びて行ってはくれていたと、冷静に考えなおせばそうだった。
桂子は、当時は既に男がちょっと触れてくれただけで準備が整うほどに女の部分は発情が治まらず熟し切っていて普段の生活の中でも望みもしないのに活発に疼いてくれていて、それが苛立ちに繋がっており、それを身体を寄せてきた田辺が見破り、何かにつけて手を忍び込ませようとしてくれてもいて、むしろ嬉しかったし期待もしていたのだ。
嬉しかったが、つつかれると疼きはますます増してきて困ったし、決定的な誘いも行動もとってくれない男への恨みも増していってた。
そのことを連日久美に伝えてきており、久美は久美で桂子のためにワレメにあてがってやる男を探してもいた。
ただひとつ不満に思っていたとすれば行動が遅いの一点に尽きる。 男が〼を書く程度の疼きと比較にならなかったのだ。
そんな男 田辺の手を、あのオーナーと比較したものだから、からかわれているんだと勘違いし常に邪険に振り払ってしまっていた。
だからこの夜も、田辺はトイレの個室の中で和式の水面に映し出されるミニの奥をまさぐり、何度も小さな布キレを脇にのかし、指を入れて疼く場所やホトホト具合を確認してくれていたが、田辺の度胸が股間の準備と同じぐらい性急に整わず、取り出して晒してもくれなかったことからからかわれていると勘違いした桂子が振り払ってしまっていて双方収まりがつかなくなって争いに発展してしまっていたことは確かだった。
その行動を止めてくれたのが辞職覚悟の平手打ちだった。
サテンの業界人は手荒な真似は決してしないが眼力でビ〇タに等しい恐怖を与えてくれ寝取ってくれた。 ネトラレの言い訳を作ってくれ堕としてくれていた。
その打ち据えられた状態のまま思いがとげられたのも、追われ 逃げ惑いながらもチラリズムをやらかしてあげることで、ぎこちない前戯を進めてくれていた田辺のおかげだった。
オーナーを前にし、ほかの男たちが次々に躰の上にのしかかってきてくれ、夫の前で奪われるような興奮に囚われつつ、助けてくれるはずの夫に肝心な部分を覗き見されながら堕とされるという気が遠のくほどの羞恥を覚え逝かされ、最上の快楽に初めて上り詰めた思いがしたものだ。
あの時のことをどうやって知りえたか知らないが田辺は再現してくれ そのおかげではっきりと〇姦を想い出しながら期待に胸弾んで受け入れていたのだ。
振り払いながらもチラリズムをやってあげたことでやっと田辺が男気を見せてくれ、我慢に我慢を重ねた怒張を 待ちに待って他の誰かをと友人の久美まで探してもらっていた疼く場所にあてがってくれめり込ませてくれて、火が治まり 新たな火を燃え始めさせてくれていた。
実のところ
平手打ちが飛ぶまでの何分間かは正面切って拒むことをやらないものだから、後ろから抱きつく男の手は徐々にではあるが確実に桂子の秘所を捉え刺激を加えてくれ桂子も〆りをプレゼントしていて懸命に押し付けてくる下半身の、未だ緊張から膨らまない部分を、桂子は苛立ちながらも期待し男の動きに合わせ手で直接押さえ温もりを伝えたりしその時を待っていた、が、でも待ちきれず 男に屋外でまぐわう勇気が見られないことに激昂していたのだ。
それを平手打ちで動きを封じてくれ、ちゃんとした形が整うまで〆りきった秘部に押し当てて本気であることを伝えてくれ、やっと双方が欲望を確信でき、正気に戻った桂子の唇が切っ先を捉え肌と肌の触れ合いで使えるまで雄々しくさせることができたのである。
獣のように交合できたのは桂子が手伝って半勃ちを摘まみ上げ蜜壺に迎え入れさせたことも事実だが田辺が男の恥を晒し 意を決して屋外で挑んでくれてたことも要因にあった。
最初から女と認めてくれたからこそ、取り入るきっかけがほしく難癖つけてきたんだと、その時になってやっと桂子は理解した。
ぼんやりとハンドルを握りトラックを走らせながら桂子は、どこかに消えてしまった田辺を想い懐かしんだ。
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