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嬲られる (なぶられる) ことを、殊の外好む女

性欲旺盛な父に嬲られる母
 まだ佳子が幼かったころに両親は離婚した。 佳子の父もまた、彼女の夫同様に酒好きで酒が入ると気が大きくなり暴力をふるい、その勢いで母をよく折檻・凌辱 (当時はそうと思い込んでいた) していた。 逃げ惑う母を追いかけまわし部屋の隅に追い詰め強引に裾を払い太股を開かせのしかかり馬のような抜き身を突き刺し事に及んだ。 力任せの父を受け入れながらも、それが男女のまぐわいというものなのかやがて母の口から苦し気なうめき声が洩れ始め全身を震わせ父の漲ったモノを胎内深く受け取りふたりの腰の動きが加速するとやがて母の絶叫が家中にこだまし朽ちるように果てる。
 暴力と恐怖に満ち満ちた大人の男女の折檻・凌辱 (当時はそうと思い込んでいた) 行為が家族の前で・・・、 といっても祖父や祖母の前じゃなく子供の兄と佳子の前でだが・・・ 日に幾度も繰り広げられた。

 「おい!帰ったぞ佳乃」 脂汗を浮かべ玄関に立ちこう叫ぶ憲之は役所務めで課長 45歳 平田家の当主である。 「あっ お父ちゃんだ!お帰りなさい」 元気な声でこう応えたのは娘の桂子だった。 「佳乃はおらんのか!」 憤怒の顔で怒鳴りつけるように言い放つ父に 「おるよ、具合悪いって寝とる」 桂子は父親が帰って来た嬉しさについ、言わでも良いことを口走ってしまっていた。

 本来亭主を出迎えるはずの妻の佳乃は奥の間で気分が優れぬのをさも病気のせいにして臥せっていた。 「桂子、儂が仕事で居らん間中佳乃は寝とったんか?」 「うん、そうだよ」 こう応えるしかなかった桂子だが、佳乃は憲之が出かけたとみるや子供たちが見てるのに裏口を抜けコッソリ何処かに出掛けて行ったのだ。

 ものの2時間と経ずして帰って来た佳乃は気分が優れないと床についてしまっていた。 桂子は母の佳乃が寝込んでしまったためお昼も食べないで腹を減らし父の帰りを玄関で待ってくれていたのだ。

 夫の留守に家を空けた佳乃はまっしぐらに駆け遥か向こうの田んぼの脇にある小屋に向かっていた。 農具などを仕舞うために建てられたこの小屋は近隣近在の若者たちの密かな出逢いの場所となっていて、閂(かんぬき) を使って木戸を固く閉ざしていたがこの閂 (かんぬき) というのは勝手に入るなと言う印だけのものであり、誰も彼も好き勝手に出入りしていた。

 具合の良いことに牛を飼っているこのお百姓は小屋の片隅に冬場の餌となる藁 (わら) を保管していて、大量に積み置かれている藁 (わら) を各々勝手に敷布団代わりに敷き直し男女の交接が行われていたのだ。

 佳乃は男と約束した場所がこの小屋であると勘違いし一散に駆けだしていたのだが・・・待てど暮らせど来ない蔵敷頼雄と言う遊び人風の男に業を煮やし元来た道を引き返してしまった。

 家の近くまで辿り着いたとき、近所のスーパーから女と手に手を取り合って出てくる蔵敷を見つけ更に一層腹を立て家に帰り着くなり奥の間で仮病を使って布団をかぶり寝込んだフリをしたのである。

 佳乃が追いかけている蔵敷頼雄なる倉持紀夫と言う遊び人風の男については薬を使った寝取りと博打などにより役所はもとより官憲でも手を焼いており、風紀担当の平田 憲之もその被害を被ったひとりだったのだ。 

 佳乃が紀夫に寝取られるきっかけとなったのが防犯活動に従事する役職に回された憲之のあまりにも几帳面すぎる勤務態度のせいで、これにより官憲の取り締まりが厳しくなり賭博の資金源を失い恨まれていたからだ。

 初潮を迎えたばかりの女から五十路の女までその手練手管で転がす紀夫は情報源にも精通していた。

 佳乃の母も相当のスキモノだったことを嗅ぎつけた紀夫に月が迫ると癇癪持ちとなる盲点を突かれ公務員に嫁いだ貞淑な妻 佳乃は例によって例のごとく良薬と称し媚薬を薦め、効用が出てくると次に躰に触れさせてもらい段々と肝心なところを魅せてもらいつつ刺激を重ねついに自慢の棹を使って転したのだ。 

 憲之の裏の仕事でもある蜻蛉 (忍び) は困難を極め疲れ果てて帰る日が続いた。 佳乃は夫を手助けするべく特に人妻たちがよく被害にあうという寝取られの情報を探していた。

 彼女の唯一の情報源 大の親友である敦子と貞子から話しがあると連絡を受けたのはそんな時だった。

 喫茶で気軽に話せる内容ではないのでと言われ公園のベンチに3人並んで座りながらの話しになった。

 おずおずと話しだす佳乃に 「そう・・・そうね、寝取られって言うからには相当秘境には違いないけど彼女らが如何にも興味を持つ卑猥なことやってんだろうね」 これまた如何にもスケベそうな顔をして敦子が応えるに 「そうそう、聞いたことがある。 凄いんだってね~、そのネトラレっての」 貞子もさも知ったかぶりで露骨に顔をしかめこう続けたのだ。

 「教えてあげたいけど・・・その道はオミズ系とか風俗さんじゃないとねぇ~ あたしたち素人じゃ役不足かも」 「でもさ、一度でいいからネトラレてみたいわね、きっと夫にないテクで堕としにかかるんでしょうね」 「ふふっ 敦子ったら! あのお堅い佳乃の旦那さんにネトラレてみたいなんてこと聞かれたらコトだわよ」 佳乃に警戒心を抱かせないために彼女の旦那まで持ち出したのだ。

「そんなに危険なコトなの?」 真顔で聞く佳乃に 「そりゃそうよ! なんてったって夫はもちろんだけど産んだ我が子まで置いたままオトコに血相変えて走るってんだもの」 と聞かされその ”オトコ” なる言葉に合わせ左手をグーの格好にして握り、右手の人差し指をピンと立て左手で作った輪の中に挿し込み腰を閨で行うがごとくグラインド状に振ってヨガリの表情まで作ってみせたのだ。

 佳乃は聴いてるだけで体中が火照って仕方なかった。 その折話題に上ったのが蔵敷頼雄と名乗ってた倉持紀夫だったのだ。 

 蔵敷頼雄は有名大学の法学部を出たと聞かされ 「優秀な人なんだ」 と夫と違い高学歴と聞いて即座に応じる佳乃に、都市部に小さな会社を運営しているが普段は地元で法律相談の真似事みたいなことをやってる 「見た目かっこいい人よ」 とどちらかと言えば素朴風な貞子に教えられ、母親譲りの下心からいてもたってもいられなく佳乃は教えられた番号に電話をかけ相談ごとのお願いをし了解を得た。

 事務所に入ってまず最初に驚いたのは立派な法律相談所と聞かされていたのに事務机どころか事務員すらおらず、食卓テーブルに数脚の椅子と大きめのソファーが置いてあるだけの簡素で狭い空間に辿り着いてしまったからだ。

 更に奥に通じる扉があるものの古めかしく嵌め殺しの小さな小窓の奥はキッチン程度のスペースしか無いように思われ逆に ”これなら誰にも聞かれることなく・・・” と佳乃は初めての訪問なのに既に閨の心づもりで来ていたから安心しきってしまったっていた。

 「よくここがわかりましたね」 にこやかに出迎えてくれた蔵敷の、なんと好印象だったこと。

 「友達が教えてくれたんです」 イケメン風な顔立ちにボーッとしつつもあえて友達の名前を伏せて答えた。

 話しが進み蔵敷頼雄と名乗る男がうやうやしく示してくれた資料に是非ともこの目で一度は拝んでみたかった件のネトラレ調書なるものがあった。

 佳乃の前に蔵敷頼雄は資料と併せ封筒に入った写真らしきものを渡してくれ 「良かったらざっと目を通しておいてください。 お茶の用意してきますから」 「そんな、お構いなく」 佳乃の言葉を笑顔でかわし奥に引っ込んでしまった。

 「ざっと目を通せ」 と言われた佳乃は資料をめくりつつ ※参考写真あり と書かれている部分に目を止め、封筒から数枚の写真を取り出しテーブル上に置いた。 資料と併せ見ようとしたのだ。

 そこに写っていた1枚目の写真は一組の男女がもつれ合うように腕を絡ませ一軒の民家に入っていく隠し撮りと思われるもので2枚目は室内に入り男にしがみつきつつ腰を押し付け合いキスを交わす欲情に我を忘れた例の人妻風の写真だったのだ。 「孕んだ我が子まで忘れ・・・」 の声が耳朶を襲った。

 3枚目以降 佳乃は資料の存在を忘れ写真に魅入った。

 3枚目はベッド上で半裸にされた女性の太股が大きく割られ秘部に吸い付くかの如く男の顔が埋まっていた。

 急ぎめくる更なる4枚目になると、のけぞる女性の下半身に己の下半身を密着させ豊かな乳房を吸おうとしている様子が映っていた。

 蔵敷頼雄が姿を見せないことを幸いに佳乃は隆起し始めた乳房を揉み濡れ始めた下腹部に手を忍ばせ興奮しムラムラしきって濡れ始めたオ〇ンコを諫め始めてしまっていた。

 敦子と貞子が口にした卑猥な言葉も手伝ってか、それとも自分だけ密やかな密会写真を魅せられた興奮なのか過去記憶にないほどしとどに濡れていた。
 
 5枚目をめくった佳乃は我が目を疑った。 寝取られと言うからにはお互い意思疎通から始まるものである。 ところがそこに映っていたのはそんなものはとっくに度外視した欲情真っ盛りの獣のぶつかり合いだったのだ。 パックリと口を開けた女の淫靡な部分に硬直した男のソレが突き刺さろうとしており欲情からだろう結合が始まろうとしている淫靡な入り口は硬直を一時でも早く迎え入れようと溢れんばかりのシルが滴って女の窮状を物語っていた。

 しかも婚外恋愛ゆえなのか、それともいまだ夫への忠誠心なのか或いは不貞ゆえか苦悶の表情を浮かべ、それを差し引いたとしても蕩けるような快感が全身を襲うのか結合部を夫の大事なアレなのにアンタが舐めたり吸ったりした挙句こんなモノ挿し込もうとするからと憎らしさを瞼に浮かべ、が、欲望には勝てず期待に胸膨らませ魅入る人妻の顔がアップで映っていたのだ。

 「・・・ネトラレって夫にないテクで堕とされ・・・」 などと真昼間の公園で軽やかに言い放ったあの大の親友である敦子が言葉とは裏腹に正に今堕とされようとしそこにいたのだ。

 これほどのモノが入るのかと案じたくなるほど敦子の入り口は双方を性器を結合直前に比較するに狭い。

 だが男は憤怒の表情を浮かべ充血し切った先端を人妻のソコにめり込ましにかかっていたのだ。 ガッチリと野太い腕が敦子の腰に巻き付き身動きできないようにしての強引と思われメリメリと音でも聞こえるような挿し込みだった。

 ふと何かが前を過ぎったような気がして顔を上げるとそこに盆の上にふたり分のお茶を乗せ蔵敷頼雄がたたずんでいた。

 「どうですか? 綺麗に撮ってあるでしょう。 資料をお持ち帰りになりますか?」 にこやかに微笑んでくれたが 「いえっ 大丈夫です!」 とんちんかんな答え方をし しゃっちょこまってしまっていた。

 「そんなに緊張されなくても・・・ 資料読まれましたか。 詳しく書いたつもりですよ。 写真の件ですか? そりゃあ男女の仲ですからいろんな恋愛がありますからねえ」 参考にされるんならもっと他の事例もありますがと言われたが 「今日はもうそろそろ食事の用意しなくちゃ・・・ 夫が帰る時間に間に合わなくなるから・・・ だからあの・・・ せっかくだからお茶だけ頂いて・・・」 語尾を濁しお茶を飲む間少しだけ世間話しをし、蔵敷頼雄が敢えて引き留めてくれなかったことを幸いに帰途についた。

 家路につく間中敦子がどうしてああなったのか考えてみた。

 確か読みかけのページにローンの返済云々と書かれていたが男に縋り付きながら民家に入っていく様子を見てもどうせ体の良い言い逃れだと唾を吐きかけたくなるのを我慢し歩き続けた。

 帰ってからが大変だった。

 何を飲まされたのかは知らないが玄関を入り気が緩んだからだろう自制心が吹き飛ぶほど躰の芯が火照るのだ。

 事務所で欲情し切った男女の結合部を魅せられ乳が張り下着を濡らしたことは認める。 が、それにしても独身時代はともかく、結婚してから初めて苦悶に近い欲情感を味わわされたのだ。

 食卓のテーブルの角に火照る下半身を押し付けてみたが治まらず、仕方なく台所にあった買ってきたばかりの人参を奥の間に持ち込み淫靡な部分に当て羞恥の中声を殺し抑えた。

 ようやく治まりを見たのは憲之の呼ぶ声が玄関から響いた時だった。 

 「おい!佳乃 今帰ったぞ。 風呂の前に酒・・・ う~ん冷でいいから用意しとけ」 「はい、ただいま。 お疲れさまでした。 ビールで良かったかしら? おつまみに貴方の好きな人参のキンピラ作りますね」 やっとも思いでこう言ってみたが 「酒と言ったろう」 という罵声を聞きながら、それでもさりげなく人参の汚れを洗い落としピラーで皮をそれでもシルが残ってたらイヤだからと剥いて千切りに刻み始めた。

 「倉持のヤツ、怖気を奮ったのかどこかに隠れやがった」 上機嫌で夫が言い募るのを聞きながら 「そう・・、きっと貴方が恐ろしくなったのよ! きっとそうだわ・・、そうに違いない」 と応えつつも ”ああ嫌だイヤだ、またこの話しか。 それはそうと騙された相手がクラシキで良かった” と佳乃は履き替える暇がなく濡れたままの下着を気にし、媚薬の恐ろしさと心地よさをないまぜにしながらもキッチンに立ち胸をなでおろした。

 深夜に至り終い風呂に入るため脱衣場で下着を脱ぎ手鏡にアソコを映してみて初めて未だ陰部は治まりがついていないことを思い知らされた。 気を張り詰めていなければ何処かに持っていかれそうなほど子宮奥のキュンキュンは続いており一向に納まる気配を見せなかったからだ。

 うねうねと穫れたてのアワビのようにくねりながら奥底からシルを流し、あの敦子に挿し込まれていた肉棒を憎らしく想いつつも求めて疼き暴れていたのだ。

 眠れない深夜 布団の中で指を這わせ 『確か別の資料も・・・』 見てみませんかと言われたような気がしたのを思い出し助かったとその時は思った。

 「そうよね・・・ それを理由に訪問すれば見せてもらえるかもしれないし・・・」 脇で高鼾をかいて寝入る夫には悪いけど淫靡な場所の治まりがつかないでいる以上よくAVでやる ”もう一度・・・うん、一度だけ魅せてくれたら諦めもつく” などという男の人が本屋で立ち読みする心境が分かったような気になっていた。

 ”ひょっとしたら例のお茶をごちそうに” なれるかもしれないとも考えてみた。

 公務員の妻がスキモノだと思われたくなく、一週間空けて敢えて電話を入れ否か応かももはや頭に残らない中で訪った。

 蔵敷頼雄は上機嫌で出迎えてくれ、早速と言いながら資料を手渡してくれた。

 蔵敷の手前文章にざっと目を通し 「ここまで調べるのって大変でしょうね」 と世辞とも取れる言葉をかけておいた。

 誰が資料を作ったり撮影を行ってるのか聞きだすためだった。

 「そうですね。 オファーをくれた方のご意向に沿うよう常時メモを取ることを心掛けているんです」
 ここまで聞いて ”ああ・・・・彼が資料編集や写真撮影やってるのか” と感づいた。 なんとすれば事件の真相を解くカギになるからだ。

 「あの女性、貴方が近寄ってカメラを向けても平気で男とあんなことヤルんですか?」 事件の核心に迫りたく問うてみると 「敦子さんですか? もちろんですよ! 貴女だってお付き合い長いんだから彼女の性癖見抜いてらしたんじゃないんですか?」 こう問われしどろもどろになると 「佳乃さん、敦子さんは貴女の大の親友だったんじゃないでしょうか?」 ズバリとこう指摘され 「その資料もめくってご覧になれば敦子さんが語ってくれたコトの真実が見えてきますよ」

 ここまで言い切ると再び 「私は奥でお茶の用意しますからごゆっくり」 言いおいて部屋を出て行った。

 男の姿が見えなくなったのを機に佳乃は封筒に入っていた写真を大急ぎで一枚一枚テーブル上に広げてみた。

 撮影スポットも構図も似通っていたが被写体が違ったし淫靡な様子もまるで違った。 

 今度の写真を撮影するにあたり敦子よりももっとキツイ媚薬を盛られたのだろう。 彼女のアソコには大きな張形が埋め込まれソレを伝いシルがソファーまで滴り落ち尻の下の部分をしとどに湿らせていたのだ。

 3枚目の写真はと言うと相舐め (69) の体形を求められたのか男性の顔にまたがり舐めてほしくてかアソコを顔に押し付けながら男か或いはカメラマンからなのか要求に応え逞しいものを口に含み・・ だが結婚以来夫にしか見せたことのない秘部を晒す屈辱に耐え切れないのか腰をくねらせ身悶えておりカメラは彼女の淫靡な部分を執拗に追い求めアップでしかも証拠となるよう全身像が収まるよう撮られていて秘貝が佳乃が薬を盛られ身悶え手鏡に映し見た時と同じように妙な形に口を開けヨガリ狂ってる風に まるで脱衣所で手鏡に映した自分の秘部と似通った風に開き切りうねり 印画紙に収まっていた。

 4枚目は観ずともおのずと中身は知れた。

 前回の写真ではそこまで見なかったので分からなかったが佳乃は知らぬこととはいえこのような休憩を楽しませる宿では絡み合うふたりの脇に互いの行為を覗き魅せるため大きな鏡がしつらえてあり、不貞を働く男女は結合した状態を鏡に映し興奮を募らせるという処方を採用していて彼女も相方にはもちろん周囲の人たちも含め魅せ合い燃えていたのだ。

 写真を魅せられた佳乃には期待に反し男性の憤怒のシンボルが反り返り状態になってるのを推し量ることはできなかったが女性の堕とされる様子はよくわかった。

 佳乃が例の薬を盛られ前後不覚になった折りに脱衣場の鏡に映し見た、あの欲情した乳房や乳首が興奮でヒクつき興奮度を推し量る腹筋・首筋に浮き出る血管までもが写真の友人である貞子の様子と酷似していたからだ。

 「ここまで逝かせ、誰がこれ観て楽しむっていうの?」 佳乃は興奮し切っていたが平静さを装わねばとかねてから怪訝に思って訪ねた真意を問うと 「以前お話しした方々ですよ」 曖昧な返事が返って来た。

 「不潔! 他人の行為観て楽しむなんて!」 吐き捨てるように言うと 「佳乃さんだって十分楽しまれてたじゃありませんか」 蔑むような言い回しをして新たな封筒を渡してくれた。

 もうここまで来たら・・・ そう思い詰め ”あのお薬が手に入るなら” と覚悟を決め封筒の中身を確認する佳乃。

 中に潜ませてくれた写真には前回訪問したとき手渡された敦子のあまりにも卑猥な写真についにオンナに火が付き場所もわきまえず指を使った。

 その折に隠し撮りされたのであろう。 下着を脇にどけ丸見えになったオ〇ンコの、この件をと言って乗り込んできた割にはあまりにあられもなさ過ぎる佳乃の姿が写っていたのだ。

 恐らく・・・いや今回の訪問でもテーブルの向こうの椅子上にカメラが仕掛けてありわざと男女の結合部まで魅せつけ興奮する人妻の様子を隠し撮りしていたのであろう。

 頬が赤くなったのは下腹部への撮影のみか乳房を押さえつつ身悶えたくなるのを必死に耐えた様子まで克明に写されたいたことだ。

 いつの間に戻って来たのかとその時は思ったが実は随分前に忍び込み欲情する様子を彼自身が目の前で楽しみつつ撮影していたに過ぎなかったのだ。

 興奮のあまり喉がからからに乾き、テーブル上にいつの間にか置かれていたグラスに入ったお水を一気に飲み干した。

 にやつく彼に 「ネガ返してよ! どうせ変になった女の人にあの写真を魅せつけ興奮させておいて堕とすつもりなんでしょ?」 こう言い募ると 「貴女みたいにですか? 佳乃さん」 細い眼を更に細くし佳乃の目をじ~っと見返してきたのだ。

 「先だって私のを使わせてあげても良いと魅せてあげたのに振り切るようにしてさっさと帰ってしまわれた」 そう言われやっと思い出した。

 「あっ、あの時見たのは写真の中の敦子のアソコに食い込んだ男の人のモノかと思ってたけど・・・」
 そこまで言うと
 「へぇ~ 肝心なところはしっかり見てらしたんだ」 こう言いおいて

 「で、どうです? これと比べてあの男の方が逞しくなってて良かったでしょうか?」
 ファスナーを引き下ろし逞しくなったモノを抜き出して佳乃の目の前に捧げてきたのだ。

 「それで犯そうとでもいうの?」 つい突っかかってみたものの反り返りのまぶしさと湧き上がる欲情に視線を、どうしても逸らせないでいた。

 「ご主人の大切な場所を侵されるのがイヤなら私を犯してみてはいかがです?」 「侵されるですって?」 気丈に聞き返す佳乃の目の前に仁王立ちするとわななく手をまるでひったくるように取って反り返ったモノを握らせ睨み上げ目顔で口に含めと合図を送って来たのである。

 「イヤ!!」 顔をそむけたときにはもう男の手によって両手で顔を挟まれ強引に口を開けさせられ咥えさせられており臭い立つ男の体臭に下腹部が思考や恐怖とは真逆に興奮し始めておりご奉仕が始まると犯されたく張り出した乳房を彼女が苦しみに耐え乞うたように鷲掴みにされ乳首も腋も嬲られ始めていた。 これまで守り続けて来た亭主への貞操がもろくも崩れた瞬間だった。 だが疚しいゆえかその反動で全身に火が点いてしまっていた。 ふたりの男の間で心が激しく揺れ動いた。 こうなるとオンナは弱い。

 「これは申し上げにくいことなんですが・・・」 口ごもる蔵敷に 「なあに? なんでもおっしゃってくださいな」 散々痴態を晒しつつ、それでもなんとか希望がかなって望み通り結合を、幾度も逝かされつつみた。 その余韻が残る中での会話に甘ったるい声で、しかも彼の女になりきったつもりで応える佳乃。

  「奥様のお写真を先方様にご覧いただいたところ、他のおふた方以上にご興味を示していただいたものですから・・・」 別の封筒が渡された。

 そこに写っていたのは奥の間で人参を使い湧き起る欲情を必死に抑える佳乃の姿があった。

 「まっ!! いつの間に!」 絶句したものの殿方がこんな破廉恥な人妻の姿に興味を示してくれるなどということを予想だにしなかったものだから、ましてや大の友人である敦子や貞子以上に興味を惹かれたなどと言われ 女のただの慢心かもしれないが背徳の甘美さを存分に仕込まれた今となっては断れるはずもなかった。

 もう少しの間夫婦生活では到底味わえない刺激に満ちた他人棒なるものの臭いを嗅ぎ亭主に内緒でのしかかってくれる間男なるものの肉感を楽しみたかったからだ。

 「夫の名前や顔を出さないと約束していただけるなら・・・ 仕方ないわね。 盗撮されてると気づかずはしたない恰好しちゃったんだもの」 彼という男を一瞬でも独占できた優越感に浸りながらも後々スポンサーとやらと薬を使って敦子や貞子のように婚外恋愛の果て絡めるかもしれないという期待もあって即答してしまっていた。

 「先方から落ち合う場所について提言されたなら必ずお伝えしたいと思いますので」 その先をちゃんと聞かず 「じゃ、よろしくね」 佳乃はまるで交際クラブのママにでもなったつもりでゆうゆう事務所を後にした。

 帰り着き蔵敷の射出した液体が付着でもしていたらと心配になり着替えがてら衣服を点検するとスカートのポケットの中にあの薬を見つけ飛び上がらんばかりに喜んだ。

 「スポンサーなんて言っておきながら、ホントは彼がわたしを欲しくて堪らなくなってたんだわ」 優越感に乳首の勃起も気にならなくなっていた。

 全て脱ぎ終わり姿見に映しつつそっと触れた指先に下腹部から排出したであろう生温かいものが垂れ、もうそれだけで夢心待ちになってしまっていた。

 数日後の昼近く郵便受けにメモ書きが投函されていて 『来る月曜日の午前十時に例の小屋で』 と書かれており、佳乃はてっきり噂にある田んぼの外れの小屋のことだと思い込み息せき切って駆け付けたのだが・・・

 佳乃が蔵敷だと思い込んでいた当の倉持紀夫は急遽連絡を受けナンパに向かい当の本人に運よくスーパーで出逢うことができ、適当な理由を付け例の事務所に案内中だったのだ。

 このご婦人に差し出す資料として倉持紀夫自身が佳乃に咥えさせてる写真が参考として添えてあり、ナンパに応じてくれたご夫人自身も世間の噂としてだが佳乃を官庁職員の堅婦人としてよく見知っていて思った以上に興奮してくれていたのだ。

 当の佳乃は連絡のないまま待ち続け、耐え切れなくなると女としての自信を取り戻すため例の薬を服用した。

 すると鬱状態の躰は燃えるように熱くなり居ても立ってもおれない状態となって手あたり次第おもちゃを使って鎮めるようになっていった。

 欲情が募れば募るほど醒めた時家族も心配するほど顔色が優れなくなり朝など眩暈がし立ち上がれなくなってしまっていたのだ。

 容体の不安定な日々が続く丁度その頃、市中で妙なうわさが飛び交った。 堅婦人である佳乃が田んぼ脇の小屋で密かに密会してるというものだ。 当人に言わせれば根も葉もない噂に過ぎないのだが・・・

 ところが憲之にしてみれば確かに思い当たるフシはあったにはあった。

 自慰の後放心状態となって佳乃は深い眠りにつく。 床脇には今しがたまで使ったとみられる張型めいた代物だけが置かれていて誰が見たにしても自慰の跡だと一目でわかった。

 股間はとても妻とは思えない尋常ならざる状態になっていた。 それを昼間用事を思い出し自宅に帰り見つけたのである。 

 佳乃のアソコは夫の憲之から見ても、とても子を生したとは思えないほど窮屈にできていて夫婦性活も遠慮がちに先っぽだけめり込ませてもらい広げないように気を使って果てる前に済ませていた。

 嫌われたくなくて美器を壊したくなくて、一般世間の夫婦生活でいうところの深々と挿し込み腰を使うなど思ってもみなかったのだ。

 成人した折の憲之は立ちんぼが待つ民家に遊びに時折連れ出してもらっていたが並み居るオンナどもが恐怖を抱くほどの極太、それゆえ本当の意味での結合なるものは出来ずじまいで結婚に支障をきたすのではと引け目を感じていたのだ。

 それなのにあろうことか妻の佳乃は憲之のモノより太い張型を挿し込み感じ入り極楽浄土に堕ち安息の眠りについているではないか。 憲之をして美人ゆえ自慢この上なかった妻をこのように誑かした者への怒りは頂点に達した。

 この日以来憲之は一変した。 佳乃を追いかけ追い込み褌からはみ出すほど雄々しくなったものを着物の裾をたくし上げかつて小さすぎだの美麗だのと誉めそやしたそのオ〇ンコを晒しつつ悲鳴と狂態の中で貫くようになったのである。

 ある日など憲之のあまりの凶暴さに奥の間で怯え隠れる妻を見つけることができず、近くをオロオロと逃げ惑っていた幼い桂子を押さえ込み未発達なソレに突き立てようとシャカリキになった。

 慌てた佳乃が桂子に 「出しゃばった真似を~」 とビ〇タをくらわせなかったら実の父親に未通を割られていたかもしれなかったのだ。

 斯くして佳乃はその後倉持紀夫が寄こしたスポンサーと名乗る男と希望通り田んぼの小屋の中でカメラを前に貫かれることになる。 賭博の資金云々は犯してもらえたご婦人が貢ぐのではなくスポンサーが同好会のメンバー向けに撮影した写真に添え調査資料を配布することで得たお金が当てられていたのだ。

 敦子にしても貞子にしても素人AV女優として写真で晒してもらう代わりに薬物を盛ってもらい、その薬物による発情を今度は抑えてもらうため次のオトコを女衒よろしく得ていたのだ。 そこに至った理由は佳乃の場合と同じだった。

 根がスキモノだった佳乃はまんまと罠にはまった。 脅され誘われ友達と張り合うようになって益々不倫に溺れ数々の男と浮名を流すようになったのだ。

 よそ様の旦那と快楽目的で寝たと知った憲之は荒れた。 嫉妬心からこれまで棹を根元まで埋めなかったものを渾身の力を込め妻の腰や太股を引き寄せ臀部に痛みに伴う叫びを通り越し喘ぎ声が洩れるまで打ち付けるようになっていった。 佳乃の汚れ切った躰に向かい放性しまくったのである。

 妻を妄想の末堕としスッキリしたはずなのに憲之は浴びるほど酒を呑んだ。 飲むだけ飲んで己の妻に八つ当たりすると決まって大鼾をかいて寝た。

 すると佳乃は憲之が寝るのを待っていたかのように家を抜け出しどこかに消える日々が続いた後、とうとう夜が明けても帰らなくなり幾日か過ぎた日、突然代理人という男が現れ憲之に離婚手続きの書類を突き付けた。

 「役所務めの貴方が妻に働いた暴力は、いかなる理由があったにせよ許されることではありません」 捉えようと追い回していたはずの倉持紀夫がこう述べたのである。

 「なにお!! てめえこそ人様の女房を寝取っておきながら! ようもヌケヌケと!」 盗人めがといきり立つが 「奥様はご無沙汰に耐え切れず人様のご主人様であると知りながら情交を持たれたもの。 いかに私共でも恋愛まで引き留めるわけにはまいりませんから」 「佳乃が・・・ まさか・・・」 「確たる証拠をお見せしまししょうか? これをご覧になれば、或いは・・・」

 封筒から数枚の写真を取り出す倉敷
 「・・・なんて恰好しとるんだ・・・あいつは!」

 その写真に写っていたのは貞子のアソコに男の逞しいモノが食い込み歓喜の声を上げる写真を食い入るように見つめ、それも全体ではなく結合部だけに魅入る佳乃と、余程欲情したのだろうかその後下着を足首に引っ掛けテーブル上に片足を乗せているではないか。

 倉敷を誘うべく大股開きになりパックリと割れシルを滴らせるオ〇ンコの、具の蠢く様子をも魅せつけ かつわざと床から見上げるような角度で撮らせた合わせて2枚だった。

 「お友達と奥様がこのようなコトをされては・・・」 今でもまだ妻を愛しているなら役を退けとの威嚇だった。

 代理人の男は憲之に向かって奥様は出るところに出たので書類に印鑑を捺すようにと語気を強め言ったのだ。

 憲之は拒否すれば良かったものをスポンサーの逞しいモノに妻の佳乃は酔いしれてしまったんだと勘違いし倉持の要求に屈し印を捺してしまっていた。

 佳乃が姿を消したのは憲之の棹を誰にも渡したくなく、あの淫靡な写真を取り戻そうと事務所に走り待ち構えていた複数の男どもに嬲り者にされ屈し、帰るに帰れなかったからであった。

 小屋での淫靡な写真も半分は欲望からだったが残りの半分は罪を償おうとしたからだった。

 かくして愛してる筈なのに散々妻佳乃の悪態をついた後憲之は書類に捺印し離婚となった。

 倉敷はその日のうちに娘の桂子を母佳乃の待つ妾屋に案内してくれた。

 堅婦人を嬲りたい男どもが母佳乃のために用意してくれた、あの古の田舎家によくある夫婦の閨に使われる奥の間によく似た部屋のある一戸建てだった。

 何のことはない、母は家を出て行ったその日のうちにこの男たちが予てから用意していた部屋に連れ込まれ嬲られ、終いに男たちに向かい懇願するほどに堕とされ、逆上した母は益々多くの男どもによって交代で貫かれ凌辱・折檻を働いた父に比べ一層罪深い不倫乱交という乱れた関係を持ってしまっていたのだ。

 そう、佳子の母は父から暴力を受けていたのではない。 乳は母が不貞を繰り返し、媚薬を盛られ淫靡極まりない写真を魅せつけられ発情し自慰に疲れ家庭を顧みないことに業を煮やしているのを取り戻すためだったのだ。

 愛する妻を寝取ってくれた男との淫靡極まりない行為に父が嫉妬してのことだったのだ。
 離婚してのちの母とは如何にも不思議な女で、父との時もそうであったようにとにかく力でねじ伏せられながら行為に及ぶのを好んだ。

 部屋を借りてくれた男どもと母佳乃の関係は当然家で待つ妻には内緒の所帯持ちのW不倫同様の快楽を楽しむだけの間柄。

 言い訳をして家を抜け出し男が妾然となった母のもとに通ってくる日、母はその男の閨の相手を真剣に勤め待ち望んでも来ないとわかっている日は別の男を誘い入れて、とにかく酒と博打と情事にふけった。

 今思えば母は父のもとに帰りたかったのだろう。

 家じゅう逃げ惑い追い込まれて貫かれる喜びを妻として良き夫に巡り合え幸せだと感じていたのだろうと思う。

 妾宅でまぐわう男と言う男に同じやり方を暗に強いたからだ。

 佳子の母が魅せてくれた父という名の男の想い出とは、代わる代わる来ては母を凌辱していく男たちのことである。

 彼らは四六時中佳乃を飽きもせず抱きに来た。

 小遣いをくれと言うと 「これで何か買って遊べ」 と如何にも父親らしい口ぶりをきいたのも彼らだ。

 憲之は一度だって小遣いなるものをくれたことが無かったし、時に襲ったりもしたから親とも思わなかったのである。

 呆れたことに佳乃はこれらひとりの男を引き込んで情事を重ねながら外に別の男を情事が終わるまで覗き見がてら待たすこともやった。

 そんなとき佳乃は覗き見できるよう部屋の小窓を少し開け男に組み伏せられ割り込まれる様子を見せ 「憲之さん、観ないで・・」 と聞こえよがしにつぶやき元夫に許しを請う風を装い寝取られの悲壮感に打ちひしがれる妻を演じていきり立つ 外で待つ男どもの棹を嬲って魅せたのだ。

 室内でなんとか人妻を外で待つ男より先にその気にさせようと躍起になって腰を打ち付ける先人。

 佳乃の下半身だけは言葉とは裏腹になぜかそんな男の持ち物をしっかりと下腹部で受け止め扱こうとしているかのように見える。 

 いやらしそうに波打つ人妻の腹部は強い足腰の男に視姦させ挑ませ惑乱させた。 絡みつくように彷徨う足は男の腰に回り奥深く引き込もうとさえし覗き見る男に逝きつつある状態を魅せつける役目を果たした。

 興奮が高まると腹部をうねるように捻じ曲げ男の持ち物の出し入れに合わせ淫靡な部分は微妙に形を変えて拒否とお願いを繰り返していて、突かれ果て弛緩した陰唇は涎を垂らしだらしなく口を開け始め肉胴が食い込む隙間から襞の奥まで丸見えになっていた。

 それをまた覗き見させたのである。 見方によっては元夫の憲之恋しさに打ち震える女を寝取ろうと亀頭冠が肉球を嬲っているのが傍目にも分かる容体をやらかすのだ。

 時折特徴ある男の持ち物が佳乃の肝心な部分をひっかくように刺激するのだろう。 佳乃はその刺激を受けた時だけのけぞるように反り返る。 いやらしいことをと、なじるような視線が結合部に走り次の瞬間逝き始めたのか弓なりにのけぞり切なそうな声を喉奥から絞り出す。

 どうだと言わんばかりに男の探りが入り口となく奥となく入り 時に乳首を啜る。

 背中を弓なりに逸らし苦し気な顔になり 「ああ・・・ あなた・・・」 と切なそうな吐息が漏れ豊かな乳房が揺らぎこれをとめどなく繰り返す。

  硬くなった乳首が興奮で一段と黒ずみ隆起するのが見て取れた。

 佳乃にとって自分の理解者であり協力者であると認めてくれた憲之こそ忘れられない存在だったのだ。

 女として初めて胤を付けてくれた愛しい夫を裏切って不貞を働いていることに快楽さえ覚えるようになった己を心底恥じてそれを寝取られの快感に変えていたいたのだ。

 そんな佳乃が己の男根で逝く様子を視姦した男は慎重にそのあたりを探し回る風に腰を使って更に敏感になった部分を突き女に 「良かったのか」 とわかっていても敢えて聞き出そうとする。

 「ウチのひとに観られたら困るから・・・ ヌイてちょうだい」 意味不明な応えに 「旦那はこれより良かったのか? 中にたっぷり出してほしいのか?」 あくまでも競争心を燃やす。

 桂子は覗き見ていて悲しい男の性だと幼心にも分かった。

 「良かったのか」 の問いに正面切って応えようともしない母。 だがオンナの弱い部分が見つかってしまえばとことんそこを責められ、やがて母が逃れられなくなり追いかけまわしたあの父に謝りつつ昇り詰めるのがわかった。

 何度も男の行為を結合部を見据え、『卑怯者!』 とでも言いたげな顔をし押しのけと迎え入れを繰り返したかと思う間に力ずくで逝かされる母。

 恥も外聞もなく我が子が盗み見ている眼前で母は男の筋肉隆々な体躯に押さえ込まれ貫かれ絶叫し身悶えた。

 男が来るという日は母の機嫌がよく、滅多にくれない小遣いも気前よくくれた。

 「これを上げるから、しばらく外で遊んできなさい」 家から追い出す口実はいつもこうだった。

 子供たちが出て行ったのを確認するとそれまで茶飲み話しなどをしていたものが男は表情を一変させ決まって母に覆いかぶさるがごとくのしかかる。

 奥で、母が見ている前でお茶に薬を入れておきながら 「なんだ、もう濡れてやがるのか」 と吐き捨てるように言うが速いか着物の裾を大きくめくり秘部の確かめが始まる。

 他の男に使った形跡がないか調べるのである。

 前戯もくそもない。

 薬を盛られ数分後に佳乃は出来上がってしまっている。

 あとは欲情しきった肉を引き裂くように切っ先が割り入るだけだった。 

 兄は母のこうしたことを嫌って母が遊んでいるところまで男との行為が終わり正気に戻って迎えに来てくれるのを待って帰っていったが、妹の佳子はいつもこっそり帰って母の苦し気な様子を心配しつつ盗み見た。

 男を迎え入れると必ずこうなってしまうことを恥じて母は子供たちを遠ざけていたのだと知ったのは逝かされた母が男の逸物を握り咥え再び奮い勃たそうと腐心していたからだ。

 欲情し広がりきった蜜壺。 口を開けた淫裂から未だ結合前だというのにぬらぬらと光るモノが滴り落ちていたからだ。

 佳子は佳子で母が子供たちを置いて男の元に走った時と言い憲之を捨てた時と同じように逃げ出しはしまいかと見張るつもりだった。

 媚びる母が目の前にいる。

 そうやって幼いながらも佳子は母を理解しようとした。

 女とは男にこのようにされることで幸せな気分になれるものだと思い込むようになっていった。

 そして、佳子もまた、ふたり目の子供が生まれて間もなくあのガソリンスタンドの同僚と身体の関係を、半ば甚振られるような行為の元不貞を働き夫婦生活では味わえなかった突き抜けるような快感を得た。

 それがあの日観た男たちと母が織りなす姦通の快楽であることを知った。 親友の久美もそのことを教えてくれていたからだ。

 今やっている夫への裏切りが寝取ろうと躍起になる男たちの情熱によって生まれ快感に変わり、平田家に代々伝わる不貞の条件である嬲られることを好む性癖に換わらせられ、いつしか母のように淫靡う極まるまぐわいに溺れていくことを夢見たのである。

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