家庭を大切にする夫より性癖を理解してくれる元カレを選んだ紗江子

紗江子の朝は遅い、これは時と場合にもよるが大抵の場合家族の朝食は夫が先に起きて用意し食べさせて出勤する。
彼女は結婚以来まずもって家族より先に起きたことはなく、調子が悪いと低血圧と称し昼過ぎまで寝床で鬱々としていた。
だから朝食はいつも夫がパンを焼き、コーヒーを煎れ 適当にスクランブルなど添えて、自分の食べる分とは別に
紗江子が食べる分も作ってベッド脇にそっと置いてから出かけていた。

こうしないでうかつにベッドを離れようものなら眩暈が起きて転倒し、更に寝込むことになる・・・とは本人の弁
過去の苦い経験から特に慎重に行動するようになっていった。
紗江子の体調は本人も、もちろん家族も気づいていないが一定のルールがあった。紗江子以外のものにとって好ましからざるルールだ。
それは月経の周期で、もちろん常日頃から朝寝と夜更かし 引きこもりが週間となっていた紗江子に一定期間ごとに生理が始まるわけなど無い。 が、それでも女の機能は現役で残念ながら妊娠・出産の経験はないものの数か月に一度は生理が来ていたし、見た目 37歳には見えないほど肌年齢も若かった。
夫がやさしく接するのもひとつには、人もうらやむ美貌であること。何が何でも別れたくないのだ。
二つ目はこの見た目の若さゆえで、彼女の親も彼女を育てる際、この点に気を使ったと言い、結婚に際し親にくれぐれもと頼まれていたからだ。
一回り年上の夫は妻の紗江子に惚れこんでいて家事の半分以上を手伝うなどし一家を支えており、はた目には夫婦円満で理想的な家庭も、内情は真反対であったが良妻賢母のお陰であるかのように見せかけてくれていた。
結婚前に複数のボーイフレンドがいて頻繁にデートに誘われ華やかにみえた彼女を口説き、結婚に持ち込めたのも元はと言えばこのマメさゆえであった。
彼女の唯一の欠点であるルーズさを補っていたからで、どちらかと言えば両親が半ば強引に結婚話しを推し進めてしまい、生活費のすべてと体調不良時の面倒を両親が看る代わりに結婚すれ「彼が支えてくれるだろうから」と諭されしぶしぶこれに従い嫁いだ。
美しい故か彼女の若かりし頃の恋は繁多で男どもは必死になってデートに誘ってくれていた。
身体の関係もその都度持ってくれたが、それの何が良いのか自覚すらなく、ただ周囲の女性より明らかに自分がちやほやされることへの優越感だけはありデートを繰り返していただけだから、この話が持ち込まれた時、歳相応に結婚し家庭を持たねば世間体がと、これまで付き合っていた男どもを捨て財力と生真面目な男性を選んだのである。
女性は一旦家庭に入ってしまうと家事に追われ、それ以上に生計を夫に頼っている以上小遣い・時間とも制約があり、夫のご両親や世間の目もあって何事につけ家庭第一で遊び歩きはめっきり減るのが普通だ。
一番変わるのが思考で、独身の頃は複数の男性と派手な交流があったとしても、やがてそれもひとりの夫に尽くす身となれば失われて行くのが、それを自然と思うようになるのが普通だ。 だが紗江子は違った。
ある日の朝紗江子は
夫が枕元に用意してくれた朝食が気に入らなくて、 気に入らないというより毎日同じメニューに飽きてきて喫茶かレストランでモーニングでもと夫が出かけたのを見計らい急いでシャワーを浴びて出かけた。
夫という人間は会社務めをしつつも心はいつも家庭にあるが、紗江子は勤めてもおらず家事もしないで寝てばかりいるのに心はいつも外の世界にある。
紗江子にとって夫の存在自体煙たかった。
自分がもし外務めなら、決して仕事中に家庭を振り返ったりしないであろうこと。
夫をしてウダツの上がらないネクラとさえ思えたのである。
夫の作った恩着せがましい色褪せたモーニングより派手やかな会話が飛び交う外での食事を話上手な人を相手に食してみたくなったのである。
出かけるきっかけになったのが深夜に時々スマホにかかってくるワンギリの電話だった。
自宅では夫や両親の手前、スマホにはパスワードをかけ、マナーモードにしていたし、以前付き合っていた男性の名簿などは結婚と同時に消していたが掛かって来た番号には見覚えがあった。
時々誘い出すためにワンギリを入れる元彼は、鳴らすタイミングを見計らって鳴らしてくれていた。
若く華やかなりしりころ、紗江子を誘って身体の関係に上手く持ち込めたのは他でもない彼がダントツだった。
そのわけは、綿密に体調をメモし、そのタイミングに合わせて誘っていたからで、その測り方でもってそれとなく食事に誘うのだった。
体調が悪いと彼女は極端に食欲は落ちる。 が、生理から2週間もすると徐々に回復し 最良の状態になると逆に大食いをするようになり、紗江子の方から誘ってくるようになることを知っていて体調の悪い時期に誘うなどの無駄な努力は決してしなかった。
彼流の無駄な努力はもうひとつあった。体調は上り坂だが 未だ登り切っていないときに男臭さを見せつけたり、あからさまに身体の関係と思われる誘い方をしなかったことに尽きる。
ワンギリの電話を入れておきながら正面切って誘わなかったのは実はこの間 彼女には身体の関係を結んでもいい気持ちが芽生え始めているものの体調不安からくる自制心が妨げになっていたからだ。過去男どもを手玉に取って貢ぐだけ貢がせ身体は与えず捨てていたという噂から彼はこの助走部分が存在することを知った。
・・・ 出会って確実に彼女を夢中にさせられるタイミングとは ・・・
昇り始めた体調に合わせ それを刺激してやること。
外部要因 (この場合男性を観たりホルモンを嗅いだり) によって生殖行動を支配する脳の受容体が活性化すること。
通常は男性だけが常時発情し生殖行動が可能だが、女性の脳内が生殖行動に支配されると際限なく性欲が湧き起こること。
一旦始まった性衝動は男性のそれをはるかに超え貪欲になり受精しやすくもなる。
この機会を上手く利用すれば膣開発も中逝きも自由自在にこなせ生理も順調に周期を刻み始める。
元彼は結婚していたが、結婚したからといって一度たりとも紗江子を忘れたことはなかった。
忘れるどころか、当然自分が紗江子の男になるものとばかり思っていた矢先に横合いから奪っていった男のことを、裏切ってくれた紗江子のことを恨んでいて、いつか必ず復讐をと機会を狙っていた。
ワンギリに誘われて出てきた紗江子の体調は十分とは言えないまでも良くなっていたとみえ、出かける前に逆に電話をかけてくれていたので、モーニングの約束を彼女が席に着くと食事が始められるようにランチ風のちょっと軽めとはいえない食事を用意させておいた。
席に着き、当然メニューを見つつ注文をと思っていた矢先に紗江子の前に食事が運ばれてきた。
あまりの大さに紗江子はしかめっ面をしたが、そこはウェイトレスが気を利かせ 「モーニングのオーダーは」 と言いかけてくれたのを制し 「お願いはしてみた・・・でも周囲の人たちもランチの注文をし始めてるんだ」 こう説明し納得させた。
「今日の紗江子さん、とっても素敵だよ」話しをはぐらかした。
とてもつい先ほどまで病気と偽って寝ていたとは思えない派手やかな服装だったからだ。
そして食べる様子を観察した。
なるほど紗江子はよく食べた。
食後にドライブに誘うと喜んでついてきた。
向かった先で軽い散歩に誘った。 これについても日ごろ寝てばかりいたとは思えない歩調で楽しそうに歩く。
だが、その日はとにかく飽きさせないよう会話に勤め体調に留意し翌日もデートを約束させ帰した。
次の日も、また次の日も同じように接したが違うところもあった。
それは手を握るところ。
何食わぬ顔をして紗江子の手を握り、触れる回数や時間を、相手に気づかれぬように増やしたり減らしたりした。
誘った目的を自分から告るのではなく相手に探らせようとしたのだ。
彼女からのサインは 手を繋ぐふりをしてしなだれかかるようになったことでわかった。
デートに誘うたびにやったことと言えば入浴を控え汗臭さを前面に出すことと男らしい服装態度に気を付けたことぐらいか。
つまり相手が意識し始めるタイミングに合わせオスのフェロモンで誘発したことぐらいだ。
一旦火が付くとそれ以降は女性が勝手に生殖行動に走ってくれるからである。
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テーマ : NTR 他人棒に欲情する女
ジャンル : アダルト
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〇〇を大切にするあまり・・・
このようなご意見が寄せられました。
もしもこれが実話であったなら・・・
「父親の面影を追い求め」 「リスカの少女」 と同じような環境で育ったでしょうか。
元カレと出逢う・・・というところまで実話に基づいてそっくりそのまま書きました。
その後はご想像にお任せします。