【知佳の美貌録】高原ホテル別版　艶本「知佳」

　虎の威を借る狐とはいかないまでも、まるで舐るように、じっとその仕草を見据える目がありました。

　脇本恵里香さん（３５歳）は友人　森山瑠美さん宅を、彼女の相談にのるため訪問していました。
瑠美さんの相談というのは近所中から冷たい視線を浴びせられているような気がするというものでした。
簡単に云えばストーカー撃退についてだったのです・・・。

　ここからは瑠美さんの話しです。
- あれはいつの頃からだったか覚えていない、

けれど、

朝出した燃えるごみの中から森山邸の瑠美さんが出したごみだけが、何故か特定され、

袋を当番と思える人に開封され、中身が調べられた挙句玄関先に「好ましくない」モノが混じっていたと突き返される -

　一般的に好ましくないモノとは、言ってみれば魚を購入した際の容器のトレーのようなモノでした。
発泡は可燃物として持ち出せないゴミと、この市では決まっていたのです。

　それを森山瑠美さんは知らなかったんです。
そんなことが度重なった挙句の嫌がらせだったようです。

　当初はこんな些細なゴミ分別の不手際だったのです。

　幼いころから可愛らしいの一辺倒で育てられてきた瑠美さん。
ゴミの分別など、親から教わったことは一度もなかったんです。
だから、火をつければ燃えるものは全てまとめてひとつの袋に入れて出していました。

　それがいけなかったんです。
この問題は結局、ご主人が出勤に合わせ会社に持ち込んで企業ゴミとして処分してくれることで解決したように思えました。
近所の住民から見れば、頭を下げ一度は詫びて、改めて学びに来ようとしない瑠美さんこそ地区の取り決めを破る最大の敵だったのです。

　「そんな扱いを受けるんならゴミは今後会社に持っていけばいいよ」
夫の気の使いように喜んだ瑠美さん。
ところがそれから間もなくして、今度は塀に落書きされるようになるんです。

　・・・何様だと・・・　そんな他愛ない内容だったようです。
書き込みの悪辣さは消せば消すほど増しました。

　・・・夜の生活のアレは生ごみでしょうか？・・・

　・・・昨夜は激しく・・・　
事細かに夜の生活を書き込まれ、
思い余った瑠美さんは交番に被害届を出そうとしました。

　交番に出かけ巡査を前にしての調書作成しようとすると、その段階で
「一体何と書かれていましたか？」と聞かれました。

　夫婦の夜の性活を事細かに観察したような近日の書き込みの内容は、ついに口に出して言えなかったんです。
「すみません。忘れてしまいました」
「忘れたったって・・・あのねぇあなた。被害届には真実を書いてもらわなくちゃ・・・」

　せめて写真に撮っておいていただけたならと皮肉を言われ、
「次からはそうします」
こう言いおいて帰るしかありませんでした。

　留美さんが交番に出かけたと知ると翌日から始まったのが迷惑電話攻勢でした。
まるでどこからか盗み見しているかのように、正確無比に家事の様子まで伝えてくる電話。

「入浴中に失礼しました。ガウンの中は何も身に着けて・・・」とか、

「昼間、ひとりで過ごすのは淋しいでしょうね」とか、

「日頃から忙しく立ち働くご主人との夜の性活はなさってますか？さぞご無沙汰でしょう？」と、

ズバズバ言い当てられ、気味が悪くなっていったんですが、誰に相談しようもなかったんです。

- 何処から観てるんだろう・・・ -

　根が馬鹿正直な瑠美さんのこと、卑猥な電話の受け応えは相手が根負けして切るまで受けました。
気味が悪くなる、それに受け応えし　いつしか電話を心待ちするようになってしまったんです。

　そう思うほどに「これじゃいけない」と、出かける先も近所から遠方に代えました。
食品の買い出しでもわざわざハイヤーを呼んで遠くに出かけるようにしたんです。

　そのことで余計に近隣住民との確執が生じたんだと思います。
近所でも成り上がりと評判の亭主を持ち、瑠美さん自身も鼻持ちならない美人妻と敬遠の目で見られていたからでした。

　隣近所からの目が遠のいたことを知ったいたずら電話の主の行動は、更に大胆になっていきました。
亭主が出勤する間もなく、決まって自宅の電話が鳴り響くようになりました。

　電話に出ると延々卑猥な話を耳元で囁かれるんです。
会話に混じって何処から仕入れたのか、男女の卑猥な行為を示す音声まで流してくるようになりました。

　会話の内容に耐えきれなくなった瑠美さんは激高し、勝手に電話を切るようになっていきました。
そうすると、例えば玄関ドアのノブに向かって精液を塗りつけてあるというような嫌がらせを受けるようになったんです。

　いつの間にか瑠美さんは、会話が終わると電話の主が玄関先に現れるのを物陰に潜んで待つようになりました。
もしも悪戯が行われたならすかさず写真に収め警察に被害届けにそれを添付し提出する為です。
ある日、夫が夜勤というその夜　電話が心得ていたかのようにワンギリで鳴りました。

　「あっ、アノ合図だわ！」
不吉な予感とある種の誘惑に負け瑠美さんは思わず玄関に向かって走りチェンロックを外してドアを開け、飛びかかってきた人物と押し問答することになるんですが・・・。

　羽交い絞めにされそうになり、瑠美さんは思わずその人物の腕に噛みついて撃退していました。
しまったと思った時にはもう遅かったんです。

　「瑠美さん、さっきは酷いじゃないか！」
危うく逃げ延びた犯人から、今度は障害の脅迫電話を受けることになったんです。

　せめて逢うだけでもしてくれないと、警察と共に踏み込むよと脅されたんです。
もちろんその折の証拠写真など撮っていないのにです。

　恵里香さんが電話で呼び出され森山さん宅を訪問したのは、嫌がらせ電話の主がいよいよ玄関先に押しかけ中に入ろうと蠢き始めたからでした。

　恵里香さんの来訪に安心しきった瑠美さんはドアロックとチェンを掛けないでいつ来られても良いように開けておきました。
誰ともこのようなことを話すことが出来ないでいた瑠美さんは懸命に恵里香さんをもてなしました。

　話が弾むと時間が経つのも早いものです。
いつの間にかお昼時となり、その日はふたり一緒になって台所に立ち昼食を作ることにしたんです。

　部屋に音楽を流し、はしゃぎながら食事を作っているとき、何かしら玄関で物音がしたように思えたが、まさかと思った恵里香さんでしたが、普段は厳重にドアロックとチェンまで掛けている家の事、その妙な物音にもさして気に留めなかったんです。

　食事を済ませ、昔の思い出の品を隣の部屋に取りに行くと云った瑠美さんでしたが、一向に戻ってこないことが気になって、瑠美さんが消えた部屋に一歩踏み込んで目にしたものは・・・

　四つん這いになった瑠美さんが尻を高く掲げ、それ押さえ込みコトを成すオトコとの卑猥極まりない姿でした。

　いつの間に忍び込んだのか、瑠美さんはふくよかな尻を剥き出しにされ　後ろから責めたてられ　逝きそうになりもがき苦しんでいたのです。

　この婚外恋愛は意図的に行われたモノではありませんでした。
激昂したオトコがたまたま脇本恵里香さん（３５歳）さんが森山家に入るのを見かけ、チャンスを狙い忍び込みコトに及んだんです。
それもたまたま留美さんが電話に応じてくれ、話しの内容から発情の始まりを知り、ご無沙汰に不憫を感じ膣開発を行ってあげてたんです。

　自身も人妻である脇本恵里香さん（３５歳）さんが看ても森山瑠美さんはまさしく今が盛りの発情期でした。
その証拠につい今しがた結合が始まったばかりというのにもう、抜き挿しされる男根の隙間から見える膣奥は充血し欲情に満ち愛のシルが泡立ちつつ棹に付着し掻き出され皺袋を伝って床に流れ落ちていたんです。

　人妻の恋は傍から見てもその真実は解き明かされないと言いますが、森山瑠美さんにしてもそうであったようでした。
御用聞きゆえに玄関を開け中に入れてもらえた男とのヒトトキ・・・今回の場合そんなはかない恋だと思うんです。

　留美さんの尻を押さえ込む男とは電話で散々瑠美さんに卑猥な言葉を囁きかけていた、事前準備は既に出来ていたあのオトコと思われたのです。
「ああああああ・・・もう・・・ゆるして」
もっと奥を突いてほしいのか留美さんの口から懇願の声が漏れ始めていました。

　尻を押さえ込みながら悠々と下半身を留美さんの中に送り込むオトコ。
逃げ出す機を失い、アソコを高く掲げオトコの逸物を受け入れもがき苦しむ知人の瑠美さん。
それは襲われたことを言い訳にした男女の、まさしく契りでした。

　薄気味悪がりながらも、脅迫を真に受けて応えてきた瑠美さん。
「本当は夜の生活が淋しくて・・・」ご無沙汰なアソコを諫めてほしかったようでした。
その様子を見れば責めるオトコの意志に対し受ける人妻瑠美さんの応えが当を得ていたに違いなかったようでした。


　瑠美さんが別室に消えて間もなく、男は当然のごとくと瑠美さんを襲い、
ふたりは「仕方なかった」と言い逃れしやすいように
瑠美さんに逃げ惑わせ、それを追いかけ部屋の隅に追い込み、窮鼠猫を嚙むが如く反撃してきた留美さんを今度こそガッチリと押さえ込み合意を受け絡み合いに転じまぐわいを始めていたんでしょう。

　抜き差しならなくなりつつある人妻瑠美さんと寝取りに来たオトコ、
旦那の居ぬ間を利用してもつれあう男女がそこにいました。

　余りの淫嫉さに食い入るように見つめる恵里香さん。
結婚してから数年が経過し、夫との性活にも喜びが見いだせなくなっていた時期でした。

　男女の、貪り合うような絡みを魅せ付けられれば心や身体が自然に反応してしまう、いわば女性にとってこの上ない妙齢だったのです、
結合部を診ても、それほど違和感を感じない、それどころか胤の受け渡しに興味を抱いてしまう年齢でもありました。

　柱にもたれかかりながらふたりの交尾に魅入ってるうちに、後ろに回した左手の指が、自然に自身のアソコをまさぐっていたんです。
「あっ、嫌らしい！　あんなことまでして・・・」
オトコの挿し込みと瑠美さんが繰り出す腰を観ているうちに衣服を持ち上げ乳房を揉みしだく自身がそこにいました。

　留美さんを押さえ込みながらも燃えるような視線を送ってよこすオトコに恵里香さんも湿ったワレメを魅せ付けるなどして応え始めていました。
「あああ・・・もう・・・もう・・・早く！！」
悲痛な叫びが瑠美さんの唇を突いて発せられたんです。

　「布団を敷いてやるから待ってな！」
こう一喝すると挿し込んだモノを引き抜き、恵里香さんに近づき、眼前でヒクつかせ欲しいとの意思を示してくれました。

　それでも、その屹立を見せつけるだけで瑠美さんのため手際よく布団を敷くオトコ。

　オトコが瑠美さんの下半身から離れて行ってくれたにもかかわらず、瑠美さんは尻を高く掲げ畳に顔を突っ伏した状態でオトコの再侵入を待っていてくれました。

　「よしよし、待たせたな」
瑠美さんの掲げ待つアソコを丹念に舐め上げてくれるオトコ。
「ああっ・・・あん・・・」
くぐもるような声を上げ瑠美さんが身悶えました。

　幾度も男根を出し入れされたからでしょう、クリが異様に肥大し抜き挿ししてくれる棹の峰にキスを繰り返していました。

　喜悦からか朱に染まった臀部のワレメはバックり開き、奥底で具が蠢くのさえ傍から見て取れました。
その奥底から子宮から滲み出たんでしょうシルが流れ落ちているのが遠間からでも見えるんです。

　〈 瑠美ったら、この男が挿し込んでくれるのを電話でせがんでいたんだ・・・ 〉
魅せつけるために呼びつけられた！！　恥部を濡らし魅入ってしまっている身であればこそ、そう感じずにはいられなかったんです。

　見守る恵里香さんの前で再び、今度こそ留美さんを逝かせてあげるための絡みが始まりました。
こうなることを予測して呼びつけたはずの友人恵里香さんの目の前で、あられもない姿を晒し瑠美さんは苦悶し続けました。

　幾度も立ち上がり帰ろうと恵里香さんは視線を逸らす努力をしました。
ですが、オトコはそれを許してくれませんでした。

　「ちゃんと観ろ！」
眼光鋭く睨みつけられると恐ろしさに居竦むのと、
瑠美さんという同年代の女性器を持つ人妻の、オトコを求めてやまぬ熟成した忌まわしい卑猥さに自身を重ね合わせ身動きできなくなってしまうんです。

　気が付いた時にはふたりの男女を更なる高みに追いやるため自身の自慰を晒すことで励まし続ける恵里香さんがそこにいました。
胸もアソコもチラリとしか魅せてはいない！！夫のためにせめてもと、最初はそう思っていました。

　ですが、まぐわうふたりのオカズになるぐらい魅せつけていたんです。
魅せるだけで入れさえることなく耐えました！！　ですが、それで十分でした。

　双方を食ってやろうと意気込むオトコ、が、魅せつけてくれた恵里香さんに挿し込むためには今出してしまうわけにはいかないオトコにとって、魅せ付けられる苦しみほど逆に興奮を増す要素はありません。

　耐え切れそうにないイラマチに一計を案じました。
「よく観てろ！！やがてお前もコレが欲しくて此奴と同じように頼み込んでくることになるんだ！そうだなぁ瑠美さんよ」

　逆らうことを許さないとでもいう口調・視線が恵里香さんを金縛りにしました。
「・・・やめてあげてください！！あのっ・・・瑠美が、嫌がってるじゃないですか！」
行為中のふたりに向かってこう叫んでいました。

　オトコを引き抜こうとするような留美さんの恥骨をしゃくる仕草は、観ようによっては嫌がる風にも見てとれるんです。
恵里香さんには留美さんの腰の動きがこんな風に見えたんです。

　ですがそれは、おそらく頸部まで送り込まれた亀頭冠の刺激に耐えきれなくなった瑠美さんの襞が急ぎ射出を求め嬲っているであろうことを。

　オトコが瑠美さんの嬲りに屈してしまわれては困ると恵里香さんが気を逸らしてほしいがために投げかけた言葉だということを。

　女性の言葉とは複雑極まりないものです。
例えば本音では「やめてあげてください」とは「嫌がっているんだから、次はわたしでいいなじゃない」と聞こえてしまいますが・・・。
建前上　夫の手前オトコの次の目標である恵里香さんへの要求をやんわりと振り払ったつもりでいたんです。

　ふたりの人妻は日々平凡で健全な家庭を維持するため性を押し殺し生きてきました。
ゴミの分別で問題を起こしたとはいえ男の出現は秘めたる性の打開につながりました。
覗き見でも構わないから魅せ付けたいし看てもらいたかったのです。

　もしも今後、留美さんのような失態をしでかし、このようなオトコが上がり込み夫の留守にアソコに男根を喰い込ませてくれるなら、ぜひやってみたいなどという不埒な考えに至り始めていたんです。

　恵里香さん自身、森山家に来るまでの間に己の性癖、いや本心に気づいてなどいなかったんです。
来て、観て、初めて心的健康を保つため、夫婦性活以外　婚外恋愛だって必要であることに気付かされたんです。

　あれほど「止めてあげて！」と叫びながら、まぐわうふたりの結合部を食い入るように見つめ、指をしっかりと自身のワレメにめり込ませシメリ・シコリを掻き回しつつあったのです。

　脇本恵里香さん（３５歳）はかつて、イケメンにウーマナイザーを装着させ不倫を謳歌した事件の記事を読み、非難めいた言葉を発したことを心の底で詫びました。

　呪縛から解放された脇本恵里香さん（３５歳）は留美さんの中に胤が仕込まれる様子を魅せ付けられ、オンナとしてひとりの人妻であるはずの性が一見であるはずのオトコの男根を求め狂い回り満ち溢れ、友人宅の畳に恥ずかしいシミを作ってしまっていて、図らずもそれを、性の健全化ゆえその場限りの婚外恋愛を認めることになったんです。

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