廃村に漂う黒い影 近親相姦

廃墟と化した村の一軒の家の物置小屋の扉が軋みながら内側から開きました。
中から出てきたのは薄汚れた、このあたりではあまり見かけない若者でした。
この村が廃村になって久しくどこもかしこも荒れ果てていました。
村に通ずる道も今では誰も通りません。
この道の分岐点ですら割れたアスファルトのそこここに草が生え、木が生い茂り、豪雨で至る所が崩れ、車が通れなくなってもう数年が経過していました。

廃村は村道の分岐点からでも山道をおよそ半里も入ってゆかねば最初の集落に辿り着きません。
それでもこの時代は良くなった方で、かつては広いところで鍬の柄丈の道をいくつもの峠を越えて隣部落に辿り着く道しかありませんでした。
集落に沿って流れる川岸に道路というものが築かれたのは終戦後の事でした。
それでも学校に通おうとしたら10キロ近いこのような山道を自転車か徒歩で登り下るしかありませんでした。
その道すら住む者がいなくなり荒れ果て通れなくなったのです。
廃村となって後も、村に向かって目印となる電柱だけは立ってはいるものの、僅かに電柱と見分けがつくのは腕やその先に碍子というものが取り付けて逢ってそれとわかるだけで、まるっきり丸裸で電線は銅線が高値で取引されるようになってからというもの、よってたかって盗まれ既にほぼ全て とうに失せていました。
もともと飲み水は各々が谷から引いた湧水を使っていたことから、水道をひく計画は何度も持ち上がったものの実現には至らなかったので廃村になった折もありませんでした。
辛うじて文化的なものがあるにはありましたが、それはまだ道が使われていた時分に街の業者が運んでくれた電気のいらないプロパンガスだけのようでした。
ですがこれは煮炊きに使われるだけで風呂などは相変わらず薪で焚く、しかも手作りの釜方式でした。
この村が廃村になったのにはわけがありました。
この村に沿って一本の小さな川が流れています。
その川が豪雨になると大量の土砂を運び、谷のいたるところに小さな三角州を作りました。
隣接する村や街の次男坊三男坊は食うに困り、この川筋の僅かな土地を耕し自分のものとして登記し細々と食いつないでいたんです。
農地はあるものの自分たちが食べてゆくのにやっとの狭さです。
しかもその平坦な地は田にして米を作らねばなりません。
ですから外貨はもっぱら林業に頼るしかありませんでした。
耕作地が少なく、開拓は次第に山に向かいましたが、取れる作物は十分に日が当たらない山間地という悪条件のことゆえ、足りるはずもありませんでした。
そんな周辺地域と隔絶された村にも密かに ある諍いが起こり、やがてそれは土地を巡る諍いにまで発展していったのです。
何事につけ我慢辛抱の貧村故に、嫁の来てはそうそう見つかりません。
来たとしても質素倹約と重労働についていけず身体を壊して里に送り帰され、そのまま離縁ということもままありました。
貧しい故に助け合う村・・・ その理想とはかけ離れ、嫁が来ず女が足りないゆえの夜這いと 労苦を癒す酒代と引き換えに一筆書かされ土地証文をだまし取るやり方が横行し始めていたのです。
家の代が変わると、このような忌み嫌う慣習に嫌気がさしたものから村を去りましたが、とりわけ足入れの後土地証文をだまし取るやり方が分裂・廃村に拍車を掛けました。
最後まで村に残った3箇所(上組集落・中組集落・下組集落)の、群落を束ねる本家の足羽家が村を去ったのは皮肉にも、先代が散々隣家の嫁に夜這いをかけ、それを金で押さえ込む非道を繰り返し罰があたったものだと囁かれていました。
足羽正人さんの嫁、貞子さんは嫁ぐ前から街で稼ぎの良い勤めをしていたと街の者らは言います。
その見目麗しい貞子さんに正人さんは惚れました。
ライバルひしめく中で正人さんは金にモノを言わせ貞子さんに結婚を前提とした付き合いを申し込んだのです。これも金にモノを言わせ後々仲人になる約束の仲介者を立ててです。
プロポーズされたとき正人さんに貞子さんが突き付けた結婚の条件とは、村では足りない生活費をこれまで務めた収入源で埋め合わせるため勤めは今の職場を継続するというものでした。
なににつけ貞子さんはカネカネと口にし、いわば庄屋育ち ボンボンの正人さんの目からも氏素性はそれほど褒められたものではないような気がしたんですが、女でさえもうらやむ美しさは街でも評判で正人さんの方こそのぼせ上り、近隣で忌み嫌われる村に嫁に来ても良いという話しには両親はひとしお警戒し反対しましたが、もし許してもらえないなら村を出るとまで言い募られそれらを押し切っての結婚となってしまったんです。
あにはからんや、嫁ぐと直ぐに貞子さんは家の資産運用と称して切り図を調べ始め、土地建物を次々に売却し金に換え、貯蓄に回すと言い出しました。
誰も住むもののなくなった廃村のような土地、それが売れて将来に備え資産運用できればと、惚れた弱みもあって正人さんはその話に乗ったんです。
美味い話しのように見えてその裏で、嫁の貞子さんは一計を案じ土地の権利書を巡り当主の寛治さんと密かに通じました。
隣家の女衆が挙って消えうせた今、危険と知りつつも寛治さんにとって足入れの喜びが残っているとすればそれはそれでお世話にならなければならず、例えそれが倅の嫁であったとしてもこの人以外誰もいなかったから通じたのです。
何を隠そうこの村の女子衆の睦ごととは、もちろんゴムなど無い時代ですからナマで行われるのが常で、たまたま発情期と重なれば、それはそれで孕みました。
ところが発情の度に孕むものですからその発情たるや、どんなに育ちが良いとされる女であっても年に2度ばかりになってしまっていたんです。
ですので燐家の妻や女子に夜這いを仕掛けたとしても、まず孕ませる心配はなく、しかも人妻ともなれば互いに不貞の快楽が付きまとうものですから庄屋然とした寛治さんなど頻繁にこの足入れだの夜這いだのを楽しんでいたんです。
ちゃんとした理由もないのにせっせと街に出ていく正人さんの様子が変わったのを見て寛治さんは息子に女ができたのではないかと感じました。
久しぶりに若い女を味わいたいと、寛治さん自身が秘かに調べていくうちにますます貞子さんの氏素性がわからなくなったんです。
男の影がちらほらするのに肝心の住まいがつきとめられないでいました。
どこかで見たような女だと、頭の片隅では感じるのですが、それが思い出せないでいました。
村に嫁が来るたびに、金の力でねじ伏せ寝取って男の味を仕込んでいた寛治さんにとって、いくら遊び慣れているといっても貞子さんのアソコは見た限りではまだまだ未通と同じに思えました。
近隣の村々でも豪農でとおっていた足羽家の財産を狙って入り込んできたことぐらい寛治さんにはちゃんと最初からわかっていました。
わかっていたからこそ最初、いつもの通り自慰に向かう貞子さんの先回りをし、呻き声が漏れ始めると棹を晒して目の前に立ち、誘い文句代わりに懐に仕舞いこんでいた大枚をのぞかせてみたんです。
案の定といおうか、大金を目の前にし、貞子さんの目の色が変わりました。
「ハイ」と素直に受け取らねば息子に向かって、嫁には今でも身体の関係がある男がついていると伝えてやる。その証明にこの場でこの姿のままソコを貫いてやると脅しました。この言葉には貞子さんはぎくりとしましたが、言葉は発しませんでした。
この脅しはつまり身体の関係がある男がいるとは寛治さん自身だったのですが・・・。
豪農・地主だからこそ許される夜這いを賭けた腹の探り合いでした。
当主の寛治さんは足羽家に嫁いで来た貞子さんが閨の相手をしてもらえなく眠れない夜など密かにアソコを擦って慰めるのを知っていました。
寛治さんも最初の頃は覗き見しつつ棹を擦りヌキました。ですが我慢も長くは続きませんでした。
ある新月の夜、闇夜に乗じて閨を抜け出し襖をあけ足音を忍ばせ自慰に向かう嫁を先回りしてその個所を盗み見し、雄々しくなったのを確認したところで飛び出し押さえ込み、嫁が今しがたまで擦ってる様子で見覚えた究極のツボを責めてみたのです。
声を出させないよう口を吸ってやりながら執拗に逝っていたツボにあたる孔を晒してやり、十分に魅せつけた亀頭で入り口を責め込むと貞子さんは夫や姑の手前羞恥に耐え切れず立っておれなくなり全身を震わせしがみつき、ついに当主の寛治さんに堕ちてくれました。
堕としておいて散々弄った後、切っ先の潤みを十分確かめてからほとほとになった蜜壺の潤みにあてがい一気に肉を切り裂いてあげました。
「あん、あああ・・・」
喉の奥から絞り出すように艶めかしい声を発し、幾度ものけぞって自慰に続き再び逝ってくれました。
割り込んだ蜜壺から久しぶりに嗅ぐ甘い芳香が昇ってきて当主の寛治さんの鼻腔をくすりました。
仕込むほどに貞子さんの腹部の動きが活発になり、襞が棹に絡みつき亀頭冠を弄るんです。
寛治さんはこれまでに打ち据えた女の壺の味をいちいち思いだし、貞子さんと比較しました。
打ち込みを繰り返すうちにこの快感をこれまでどこかで味わったような気がして頭の片隅で反芻してみたんです。
「いいっ、あん、あん・・・あああ」
十分に感じさせてはいるようなんですが、先ほどからどこか物足りない気がしてならなかったんです。
いつでも貞子さんに向かって濁流を深々と打ち込める体制にはなってはいるんですが、それでは恐らくこの女は完全に堕ちないような気がしてならなかったんです。
もっと逝かせなくては、そう思って尻を掴んでいた指の一本を孔に挿し込んでみました。
「わん、・・・ああ・・・」
強烈な反動が切っ先に湧き起こりました。その瞬間寛治さんの脳裏に鮮烈な記憶が蘇りました。
その昔、ある一軒家の軒先に雨宿りしました。
何気なく垣間見た部屋の奥で昼日中から縺れ合う男女を見たんです。
女の尻に猛々しい男根が突き刺さっていましたが、狂ったように女が身悶えつつも男根を嬲るのか、挿し込み責める方の男の顔が苦痛に歪んでいました。気が付けば覗き見る寛治さんの棹がこの男にとって代わりたく天を突き、血管がこれまでになく浮き上がり全身が総毛だっていたんです。
やがて男が果て、女を置いて家を去っていくのを見た寛治さんは躊躇なく部屋に押し入り、けだるそうに伏せる女の、今しがた男が引き抜いた、その同じ場所に己を挿し込んだのです。突っ伏していた女の身体が弓なりにしなりました。快楽の苦痛に両の爪が畳を掻きむしったのです。
女がほんの少し腰を振っただけで棹が根元から搾り上げられ、突き抜けるような快感が脳天を貫くんです。
ここで抜いてなるものかと辛抱に辛抱を重ね、寛治さんは菊門からやっとのおもいで引き抜くと、ぬらぬらと光る棹を蜜壺に挿し込み直し、奥深くに飛沫きました。
寛治さんはこの時の女が忘れられず、それから延々女の元に通い続けました。
女の夫が家を出るころを見計らって何度も家に押し込みをかけては、半ば強引に女と関係を持ったのです。
その都度、最初のうちは孔を弄り菊門に挿し込んだのですが、最後だけは蜜壺の奥深くで果てさせていただいたと言います。
やがて案の定と言おうか、当然と言おうか女が孕みました。
夫には胤がないと医者からも言われていたのに、夫婦性活では孕むはずのない女房に女房だけが知る不貞の子を孕ませられ認知もされないままに生まれたんです。
鼻腔をくすぐる甘い香りと棹に伝わる感触からその娘がいま押さえ込んでいる貞子さんではないかと思わずにはいられませんでした。
容姿と言い体臭と言い、とりわけ多くの他人妻を泣かせてきた寛治さんならわかる切っ先の感覚で肉球のソレとか襞の感じが、あの尻を使わせてくれた人妻と妙に似てるんです。
近親相姦
寛治さんは昇りつめる直前になって禁じられた行為のような気がして引き返そうと試みましたが、棹に吸い付く貞子さんの襞の感触から逃れられず、ままよと奥深く溜まり貯まった濁流を出してしまいました。
貞子さんにしてみれば寛治さんは身体を蹂躙し尽くしてくれたふたりめの男となったのです。
貞子さんと寛治さんは売る土地を見て回ると称し、野辺で獣のごとく絡み合いました。
蜜壺に指を3本挿し込み掻き回しながら孔に怒張を挿し込むという離れ技でなければ逝かない嫁を寛治さんは苦も無く蹂躙してあげれるようになりました。
貞子さんはそうやって絡み合って寛治さんの中の男気を全て抜いてやる代わりに権利書を寛治さんから1枚づつ奪っていったのです。
寛治さんの妻、をよねさんが嫁舅の睦言を知って奥座敷で手首を切り鴨居に縄を掛けました。
その葬儀が終わると忌みしい家には居れぬと貞子さんは正人さんにだけ離縁を持ち出し、慰謝料としてためたお金をすべてこっそり持ち出し不倫中の男と姿をくらましました。
をよねさんを自殺に追い込んだ事の顛末を寛治さんは息子さんに話して聴かせました。
この地方の風習により家長には何事においても逆らえないことを双方とも知っての上でです。
貞子さんの出立を未然に防ごうにも自殺した妻の取り調べが警察署内で拘置されたまま執拗に行われ帰るに帰れず、解放された時には貞子さんは既に姿をくらました後だったのです。
不倫中の男が貞子さんをそれと知って送り込み寛治さんを孔で誑かし、夫を美麗な容姿で翻弄して財産を巻き上げ姑を自殺に追い込んで財産を奪い遁走したんです。
寛治さんはやがて家長を降りる時期が来ており不覚を取ったことを悔やめばよいだけですが、次期家長の正人さんにとって貞子さんは惚れぬいた妻であり、持ち出された財産は生きていくための大事な糧なんです。
してやられたと悔やみましたが今となっては後の祭りで、それもこれも綿密に仕組まれた結婚詐欺だったのです。
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