竜彦に拝ませるべく、男に与えていたピンクの、未だ閉じぬラビアを見せつけてきた愛おしき元カノの和子

露出狂:Wikipediaには自ら裸体、性器など通常は衣服で覆われていて見えない身体の一部を晒すことを好む性的倒錯者を示す言葉と書かれている。
知佳が運営する別ページにこの種の男性の投稿画像がある。文字通り女性に見てもらいたいから晒してほしいとの依頼で掲載していて閲覧料など要求しないのが普通だ。
それに比べこの物語に藤樹するような女性はひ弱さの中で生き抜くために、敢えて晒すことがある。むろん 「晒すことを好む性的倒錯者」 には違いないが・・・。
そう、露出に興味を持つのは何も男だけではない。
観てもらえることで、逆に燃える女だっている。この物語に登場する和子のように。
ひ弱さを逆に利用しつつ生き抜いている女性たちの多くはこの、晒すことで男どもを競わせ値を吊り上げ、それを生活の糧にしているものもいる。
ただ、共通して言えることは、露出にも様々あるが まぐわいつつあるところを露出させ魅せるというのは殊の外快感が得られるということのようなのだ。引き返せないほどに。
竜彦はその病に侵されつつある元カノの和子を露出壁から救おうとしていた。
他人棒を挿しこませ、身悶える様を傍から見守らせ奪い奪われの快感を高めるという愚功をである。
「シャチョーさんが和子を囲うにしても、あのマンションで、あれほどの贅沢をさせるほど・・・」
出せるはずもなかった。竜彦に 「一緒に棲まない?」 と持ち掛けた頃の和子なら同棲していたころとさほど違わない生活を送っていたことだろう。
だが今は、誰が見てもまるで女王様のような生活に代わってきている。
ホストまがいのことをやっていた竜彦にはわかる。
女がその気になれば、いくらでも男が寄って来てラビアを魅せて頂く代償に金品を奉納していくことをである。
とすれば、
「和子が何らかの方法を使ってシャチョーさん以外の男たちからも貢がせているに違いない」
最初こそ、スキャンダルの元凶がシャチョーさんで、彼こそが稼ぎの源と決めつけていた。それはそれでその時は正解だったろう。
だが、こうなってしまった今はそれではつじつまが合わなかった。
竜彦がシャチョーさんから強請ったお金を全額使って遊びまわっている以上、和子にシャチョーさんからのお金が、いくらラビアに首ったけと言っても疑いもすれば憎さも残る。回るはずもなかった。
「・・・ということは、俺に知られたくない強請のネタが他にもあるということか・・・」
どこでどうやって彼らにラビアの存在を知らしめ、引き寄せたかが問題になる。
違う意味で、和子のマンションを見張り、人の出入りを監視してみるのも面白いと思った。
考えがまとまると、車に戻った竜彦は、全裸のまま座席に横たわる女に、
「今度シャチョーさんに呼ばれているのは、何時だい?」 問うてみた。
「どうしてそんなこと聴くの?シャチョーさんに抱かれるあたしのこと、妬いてるの?」
案の定、せっかく見つけたパトロンに難癖をつけるんじゃないかと警戒心を抱いている。
「一度抱いた女を他の男に手渡す。そんな情けない男になりさがる気持ちにゃなれなくてね」 この女が先ほど散々嬲ってくれた。そのことについて未だ未練がありそうな言葉を発してやった。
「そう、聴いてどうしようっていうのさ」
「その男をギャフンといわせてやりたいのさ」 どんな手段を使うかは口にしなかったが、元カノを抱こうとする男憎さは伝えた。
情熱を込めて見つめる竜彦に女は、
「招かれたら・・・、連絡入れるわ。それならいいでしょ?」
「ああ、頼むよ。用件は、何をして欲しいのかはその時までに考えておく」
それで別れた。
竜彦の情熱をたっぷり体内に注ぎ込まれた女は、余程不貞に絡む快感が心地よかったのか、次に出逢う約束を自分から言い出して取り付けると、足取りも軽く帰って行った。
某有名企業の営業をしていた頃は、その整った風貌と潤沢な資金で女たちを散々泣かせた竜彦だ。
落ちぶれ始めた時、たまたま和子と出逢い、ひと目で彼女の虜になってすっかり尻に敷かれる生活が板についていたものの、もとをただせばホストみたいな女の扱いが身についている。
一度寝ただけの女にでも その気になって仕込むと、女はすっかり竜彦に夢中になって男の言いつけを聞いたうえでそれを餌に逆ナンし意気揚々帰って行った。
〈 さてと、どうやってあの女に和子の部屋を見張らせよう・・・ 〉
マンションのエレベーターの昇降口や、和子が住む部屋の廊下で見張せでもしたら、一度はシャチョーさん相手の3Pをやらかした女、それだけでたちまち怪しまれる。
〈 問題はどうやって調べるか・・・だな 〉
そのやり方を確率しないうちに、和子が何をやってるか調べさせるのは神風特攻と同じ程度自爆に繋がり無謀に思えた。
〈 どうやって近づくか・・・ 〉
一刻でも早く和子の元に駆けつけ、開いて汚された場所をねめつけ、叱咤罵倒しつつチンコできれいに清めたかった。
それができないことに苛立ち、気が付けばシャチョーさんや他の男たちに寝取られ苦し身悶える妄想に股間は張り裂けそうになるほど勃起し先走りでトランクスを濡らす日が続いた。
和子が残して行ってくれた衣服の残り香を嗅ぎながら、どうやって撮ったものやら和子が低くか細い声で泣きつつ昇りつめる盗撮動画をオカズに右手を使う日が続いた。
それなのに、あれほど仕込んでおいた女から連絡は、待てど暮らせど来なかった。
〈 自分で乗り込むしかないか・・・ 〉
本業の強請みたいな真似を、我慢が限界にきて始めた。
とは言っても、真っ向からマンションに忍び込むわけにもいかない。
どうにかしてドアの前に立つ、そこまで考えたが、どうにもそこから先の妙案が浮かばなかった。
マンションの周囲をうろついているうちに陽はとっぷりと暮れていた。
見上げるマンションの、和子がおそらく住んでいるだろう部屋のベランダから、そこだけ薄明かりが漏れている。
〈 あのやろう。この時間に もう男を咥え込んでいやがる・・・ 〉
一か八かで、竜彦はエレベーターを使い、目的の階のひとつ下で降りると和子の電話を鳴らした。
ゆうに10回以上鳴らすと、やっと電話を取ってくれた。
「もしもし、どなた?」
上気した時に発する、独特の声が電話口で聞こえた瞬間、こちらの方から切った。
急いで階段を駆け上がり、和子の部屋から誰かが出てくるのを待った。
待つこと5分、あたりを睥睨しシャチョーさんが怯えきったような顔を出し、そのまま急ぎ足でエレベーターの中に消えた。
それから15分程度時間をつぶして和子へ再び電話を入れた。
「もしもし、寝てると思ったけど、今そちらに向かってるんだ。部屋に入れてもらっていいかな?」
「えっ、部屋に来るの?なにかあったの?」
先ほど電話を掛けた折には情交の途中だったらしく誰からの電話かすらも理解できないでいた。それが竜彦からの電話と知って微かに電話口で物音が聞こえたが、そのことについては聞かないでおいた。
次に部屋から出てきたのは、すらりと背に高い女だった。
女がエレベーターに消えるのを待って、竜彦は和子の部屋のベルを押した。
ドアが開くと、身をひるがえすように竜彦は部屋に通った。
やはり車の中で転がした女が口にしたことは本当だった。
シャチョーさんとやらは和子が普通のやり方では本気になってくれないと知って派遣を呼んだ。
和子の前で派遣の女がイク寸前まで責め立ててやれば、おのずと和子もつられ結合部を拝みに来る。
それでもそれを無視して挿入を繰り返し派遣の女の喘ぎを聞かせてやればまさかと心配になり乱交に加わってくれる。
あとはひたすら和子を責め立てるだけでよかった。
自尊心の強い和子は派遣如きに負けまいと本気のラビアを男に向ける。
派遣の女で十分漲った怒張を和子の胎内に送り込めばよかった。
頑なに割ろうとしなかった太股どころかラビアさえも開きっぱなしになるほどイカされ我を忘れていたところに飛び込んでしまったようだった。
「なんだ、寝てたのかと思ったら、誰か客がいたみたいだな」
一瞬のためらいがあった。
まさかに備えてベランダの窓は先ほどまでの芳香を消すため僅かに開けてあるが、部屋に漂う高級な芳香剤の匂いに混じって、男女が交尾の折の性器から放たれる匂いが、未だ残っていた。
「あの人たちが帰るのを見てて押しかけたのね。さすが元ホストの竜彦さんって言ってあげたいけど、下手な芝居しなくてもいいわよ。その通りなんだから」
「なるほどな・・・つまり先ほどまで、あの男や女と寝たってことなんだ」
否定しようにも、奥にあるベッドの上は、その痕跡で満ちていた。
シャチョーさんは隙の無い男だ。最初の電話で既に危険と知って和子のラビアに挿しこんだモノの引き抜きにかかり、次の電話でドアから飛び出すチャンスを窺っていた。
だが、連れの女はそうはいかなかった。シャチョーさんの舌の技に酔いしれ和子たちがまぐわう様子に興奮し、指マンに屈し切って立ち上がれなかったからだ。
和子にしても慌ててシャワーを浴びようと立ち上がるまではなんとかなったが、ベッドメーキングするほど猶予を与えなかったのが良かった。
「それでどうしたいの?わたしとの関係を突き付けて彼や彼女を強請るつもり?」
それを清めるために押しかけたんなら、ちゃんとあんたの女なんだから面倒見てよの言葉を、和子は必死になって呑み込んだ。
今回のような刺激を与えられたら、ここで取り返してくれても いつ何時他の男の前に屈するか知れたものではない。
そうなったとき、これ以上に竜彦を悲しませることになる。過去を美しいものとして想い出の中にとどめおくにはそれだけはしたくなかった。
元カレの竜彦を前に情交が見つかったのというのに鼻先でせせら笑っている。
「強請れないとでも、いうのか?」
「どうぞ、ご随意に」
隠しておいても仕方ないでしょうと言わんばかりに、身体にまとっていたナイト・ローブをハラリと床に落とした。
情交の興奮が冷めやらぬ身体は、乳首がツンと上を向き、首筋や微妙な膨らみにはシャチョーさんに施された生々しいキスの痕が残り、こじ開けられ、乱暴に扱われたピンクのラビアは余程巨大なモノで嬲られ続けたのだろう、感極まり名残惜しくて閉じきっていなかった。
「これが欲しかったんじゃなくて?」
ソファーに不器用に座り、竜彦に見えるよう、男に与えていたピンクの、未だ閉じぬラビアを見せつける。
竜彦が目をそらすと、失望してか
気を紛らすかのように、テーブルに置いてあった半分飲みかけのワインをグラスに注ぎ、
「あなたも、いかが?」
妖しげに差し出してきた。
「間に合ってる」 アルコールで誤魔化したぐらいでシャチョーさんとやらに貫かれ逝き始めたラビアを引き戻すことなど出来そうにない。
緊張し、和子愛しさも手伝って、失敗したくなくて勃たないのだ。
だが、結合と意図しない引き抜きにあい、未練からか収まりがつかなくなっているラビアを、女とは悲しいもので仕舞おうとはしてくれない。
飢え切ってどうしようもなくなっていた。
とても かつて同棲し、竜彦のために食事や洗濯を甲斐甲斐しく行い、強請りの情報を流してくれていた愛する女の態度とは思えなかった。
昇天させてくれた男との情交を中断させられたことへの一時の恨みと、裏切られて半ば捨てられた憎しみとが、その肢体に見て取れた。彼女が一瞬でもたじろぎアルコールで誤魔化そうとしてくれている。ここいらが退け時だと思った。
「邪魔したな、ありがとよ。それだけ聞けば、十分だ」
踵を返すと、竜彦は元来た方法で階下に去った。足が地についていなかった。
男から和子を寝取りたい嫉妬心と裏切られたことへの憎しみで、全身が震えていた。
にもかかわらず、相変わらず下半身は、和子のラビアを目にした時と同じようにその厭らしさに萎えたままだった。
和子はシャチョーさんに奪われそうになったラビアに、貴方の逞しいモノを挿しこんで取り戻してほしい風を装ってくれたことは解っていた。だが、それを知られたくなくて、急いで部屋を去った。
最初の数階を階段で降りたのは、あくまで和子を欺くためだった。
階下に部屋を用意し、そこから見張られている。
そう思わせたかった。
〈 やつのことだ、エレベーターの動きを追い、出ていく姿を目撃したら一散に続きを行うべく部屋に駆け戻るつもりだろう・・・ 〉
和子とて、そうでなければシャチョーさんとやらにいつまでも媚びを売る筈もない。
第一 和子の身体はもうしばらくはシャチョーさんの男根なしでは一時も正常でいられないほどイカされていたからだ。
脱出は文字通り地を這った。和子の住む部屋から見えない出口らしきモノを使って、竜彦は数時間後、マンションを後にした。
目指すはあの時和子の住む部屋から出てきた女の追尾だった。
その女が、何時どんな目的で部屋に潜んでいたのか、それを知ることが強請の第一歩だった。
こういったことにかけては、強請のプロを自負する竜彦に抜かりはない。
密かに売りに出されている女の姿を映した動画の中の画像を今度は仕事のために引き伸ばし、翌日から目星を付けた隣町から密かに聞き込みを開始した。
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