たとえそれが嫉妬がらみであっても忘れえぬ愛を育もうとするのが女のサガ

男女の恋はそもそも性格が根底からして違う。
このブログでは寝取られにスポットを当ててはいるが、寝取られた男性の場合は決まって不貞を働いた女性に向かい恫喝の果てに足蹴にしポイッ、その理由が何であれまるでゴミの如く捨てるが、得てして対男性に向かって突っ掛りはしない。
その点女性は同じように恋人或いは夫に向かって恫喝・足蹴はするけれど、どことなくワンチャンスを残してくれている。
男性は何気なく射精という行為を行いすべてを忘れるが、女性は外で男どもと遊んだとしてもちゃんと夫のそれを孕むため受け止めた瞬間から #忘れえぬ愛を育む ようなのだ。
だから #嫉妬 ゆえかその都度孕ませた相手がだれかという点だけが問題にされる。
こんな片田舎に住んでいては、和子のようにおおっぴらに部落内で不貞など働きたくとも働けない。
〈 噂では婆様も共に棲まう爺様の家に寝泊まりしながら、恋人と #襖一枚隔てた部屋 で爺様に・・・ 〉
それが羨ましくてならなかった。だから和子のマンションでやらかしたように、気持ちよくさえしてくれたら街に出ようとしたのだが・・・
あにはからんや、その和子が憎くて憎くてたまらず、また田舎に引き返してしまって・・・挙句同じようなことで悩んでいた。
爺様の業物に苦しめられながら #襖一枚隔てた部屋 の向こう側で息を潜め見守る恋人に助けを求めて手を伸ばす。
恋人は恋人で、助けに入りたいのはやまやまだが、果たして本当に自分だけを愛してくれているのか爺様の業物を拒否してくれているのか挿し込まれつつあるアソコの具合も兼ね確かめたく、寝取られを覗き見し観察していたが、気が付くと先走りを通り過ぎ、終えて後取り戻すべく和子の中に出さずして右手の掌の中で勿体なくも暴発させてしまっていたときく。
ふたりの男が精子をかけてひとりの女を奪い合った、まるで古の〇〇物語に出てくるような高貴極まりないまぐわいの構図だ。
わけても、爺様は領主を籠絡し、その勢いに乗って奥の院に切り込み正室を討ち取った歓喜のあまり三途の川を渡ってしまったと、恵子は噂ながら聞かされていた。
卒倒してしまうほどの快楽とはそも、どの程度のモノなのか?
夫にも それほどに目を血走らせながら、宿敵と奪い合いをしてもらえたらと、誰かにすがらなければ生きてゆけない女であるがゆえに天地が揺らぐほどの不安定さを覚え、卑猥な妄想と重なり眠れない日が続いていた。
いくら望んでも相手を努めてくれる噂の爺様のような猛々しい人は、もうこの村には見当たらなかったからだ。
一旦こうと決めたら後に引けないのも女の悲しいサガ。だから男とみるやチラ魅せし誘っていたが・・・。
それに近いと言えば、それこそ密かに不貞を働いてくれる神崎敏行その人だが、持ち物は噂に聞く爺様に負けないほど立派なように思えても肝心の心が狭くたかだかW不倫ごときで恐妻に怯えきっていて、とても爺様のように家族の目の前で我が子ほども歳の離れた、しかも目の前で睨みつけている他人様の女を自慢の業物を使って奪ったりはしてくれない。
せいぜい、この地区でのみ通用する身分違いで手が出せない小作どもの妻や娘、それらを爺さんとやらに観られては困る人の出入りを見張らせながら、優越感に浸り挿し込み、己らの心の内に向かってひけらかす程度が関の山だった。年貢・借金棒引きの代わりの打擲だ。
だから竜彦が和子の知り合いで、ひょっとするとこの事件の後に関係を持ったかもしれないと思っただけで、その元恋人とやらを盗めるということに心が浮き立った。
生まれ持っての習慣というのは恐ろしいもので、この村は古来からこういった性癖で難儀を忘れるということを習わしとしていたのだ。
かつてはこういった性癖を満たし、穏便にコトを運ぶため、普通に秋祭りなどを利用して、無礼講なる足入れがあったというけれど、今ではその文化は廃れ、世間が怖くて誰も他人の女房になど手出しなど表立ってはしなくなっていた。

古の時代には、あちらこちらの野辺で、密かに睦み合う男と女。唯一無二、手間暇は確かにかかろうが無料で、しかも天に上るが如く双方楽しめお宝をもたらす女性は特に親密になれるからだ。
そんな沸き立つような感情を、たとえひと時でも持つことができれば、それ以降、ただひたすら退屈な家事に追われても耐えられる。
「幼い頃から受験受験と言われて育って、今更女だから家事だなんて。学士様がよ!おバカの百姓のおばちゃんがじゃないんだよ!変だと思わない?ウチだって普通に恋だってしたいわよ」
女だから家に閉じこもって家事じゃなく、女だからこそ、使えるうちにうんと外でアソコを使って多くの男性とセックスしてみたい。
それなら今まで見たいに頑張って勉強しなくても、誰にも負けないほどの努力だってできるし、第一面白いと、
「ご飯なんか、街ではコンビニに行けば誰でも買えるじゃない。掃除だって業者に頼めば簡単にパッパッとやってくれる」
竜彦に向かって恵子は、己の行為の正当性を 「いまどきの女は家事は知らなくても気持ちイイセックス出来たら」 と、こう言い放った。
それを受け竜彦は 〈 俺が和子と同棲したかった動機は、半分は不順だったということか・・・〉 こう思わざるを得なかった。
男は外で働いてお金を持って帰り、女は家で持ち帰ってくれたお金を使って家事・育児に励む。
そのご褒美にセックスさせてもらえると思っていたが、そうではなかったようなのだ。
おバカな男が働かなくても女が外で働いて、その代わり家でのセックスではなく将来に備え忘れえぬ愛を育める男を外で探し回る。
「気持ちイイセックス出来たら」 即ち乗り換えてその人と二度目・三度目のを結婚する。だからせいぜい妬いてほしい。そう言いたかったようだ。
開いた口がふさがらないとは、こういうことかと思った。
「そうだな、普通に考えてみれば、家事ができる女はまれだが、不倫してる女は掃いて捨てるほどいる」

「釣った魚に餌はやらない」 の如く、男は射精したくなると女を探し、ただただ中に放出したく強引に挿し込もうとするが、最後は捨てる。
だが女は、四六時中、次の機会に月のモノを諫めるため使うであろう逞しい男を求めて彷徨っている。忘れえぬ愛を育むために。
「星の数ほどの男を食い漁る女の性欲は、男の範疇をはるかに凌駕してるっていうわけだな」
「そうよ。女はこそこそ隠れてエッチしたりしない。そのかわり、悪戯が見つかったときの腹はくくってる」
だから、もっと刺激が欲しくて、周りの人 特にウチのヒトにウチと男が絡んだところ、特に結合部を診せたいって願望が強いんだと恵子は言った。
「貴方が悪者になって、ウチのヒトや敏行さんの前で強引に挿し込んで逝かせて欲しいの、しかも彼らにその結合部を診せてくれたら・・・」 最高だと言い切った。
それで蟠りが消え、晴れてこの村から出ていけるかもしれないと言い出す始末だ。
「・・・待てよ。それって一方的に俺が悪者で、お前さんは犯された貞淑な人妻ってことになりはしないかい?」
「そうよ、それがどうかしたの?なんか文句あるわけ?だって男のひとって普通にソレヤルんでしょ?綺麗な女の中に競い合う男どもの目の前でこれ見よがしに出したいだけなんでしょ?」 本心など聞かなくても、未だ閉じぬラビアがそれを物語ってくれていた。
三白眼になるほど逝ったあとだけに大胆で、しかも射出した後だけに武彦は萎えている。恵子は竜彦に勝てたと思ったのか動じない。
萎えているとはいえ竜彦の亀頭冠には恵子によって味わわされた他人様のモノを抉るときの感触が未だに残り、
和子の愛しき人を奪ってやったんだ。この人はこの後、その性癖からして必ずやウチのヒトの目の前で、かつて爺様に恋人を乗っ取られた時のように犯してくれるんだ!!という確かな確約さえも取り付けていて、恵子には悪いが狂おしさにもう一度恵子に挑戦したく棹の反り返りが始まるのを待っていた。
こんな親戚縁者どころか、知り合いひとりいない片田舎で、人妻に手出しをしたからと言って何事でもない。
そのことがたまたま男に飢え、挿しこんでもらいたくうろついていた恵子を押さえ込むことが出来たのだ。
それ以上に、和子の不始末を思うと、たとえ姿形は違っても若い、おまんこの具合の良い女が抱けるなら、
「ご希望通り、ご主人とかいう人の前で抱いてやらんでもない」 和子のアダを討ちたかった。
「あたしを犯すの?」 女とは敏感で、既にウチのヒトの目の前どころか猟奇的なまぐわいを意識し始め期待に目を輝かせている。
「シナリオは職業柄得意でね。まぁ、任せとけ。それより飯だ、腹減ってどうしようもない」
お前の子宮深く流し込んだ精液は、なけなしのエネルギーだったんだと言ってやった。
「おまけにお前たちが寝込みを襲うもんだから、ろくに寝てないんだ」
「アラッ、ごめんなさい。気が付かなくて、ちょっと待っててね」
恵子は急いで母屋に駆け込むと、いそいそと竜彦のために作れない筈の食事の用意をし、できない筈の風呂焚きを始め風呂桶に湯を張り始めていた。
- 関連記事
-
-
ウサギ小屋に棲む日本人は唯一残された野良のまぐわいしか富国強兵に繋がる道はなかった 2022/03/11
-
たとえそれが嫉妬がらみであっても忘れえぬ愛を育もうとするのが女のサガ 2022/03/10
-
男たちと絡み合う姿を夫に魅せつけ妬かせたくて狂う橘家の妻 恵子 2022/03/09
-
テーマ : NTR 他人棒に欲情する女
ジャンル : アダルト
その他連絡事項
- 官能小説『知佳の美貌録「お泊まりデート」 彼のマンションから朝帰りする久美の次女瑠美』
- 小説『残照 序章』
- 小説『残照』
- 官能小説『ひそかに心を寄せる茶店の女店主』
- 官能小説『父親の面影を追い求め』
- 掘割の畔に棲む女

- 残照
- 老いらくの恋
- ヒトツバタゴの咲く島で