女の中の何かが変わる
今回はそのことについて書きます。
ここに登場する彼女はあの、女衒の子孫であり久美の娘で当然家系環境に問題がありました。
オギャーと生まれたその時既に女を売り物にする運命にあったのです。
発達性障害様の思考の持ち主である父親は人付き合いが下手どころか人の心情が読めず、しかも育児や家事どころか仲間と折り合えず、従って稼ぎもままならず、酒たばこの我慢もできず無いない尽くしの中、ひたすら小さな体の久美におんぶにだっこでした。
高原ホテルでも書いたように久美は、寝る間も惜しんで稼ぎに出ていました。
従ってこの記事の主人公の女は半ば育児放棄状態の中で育ちました。
欲しい何かを手に入れる手段はだから、親ではなく他人にねだるしかなかったんです。
祖母の好子にしろ久美にしろ男が泣いて喜ぶ身体を備えており彼女もまた劣らずで多少頭が足りないものですから従って愛想は非常に良いのです。
ろくな教育を受けないということは成績にも影響を及ぼしました。
生まれつき痙攣発作という難病を抱えていた彼女はその影響が学業に出てしまいました。
成績が振るわなくても小学の頃は大人しくしていましたが、中学に進むと落ちこぼれ同士徒党を組み深夜徘徊が始まりました。
親の留守に仲間同士集まって酒たばこ・・それがある日仲間のひとりが万引きをしたことから警察の御厄介になり札付きと称されるようになります。
高校進学のための内申書など期待できるはずもなく、当然生活は荒れました。掛け持ち仕事に奔走する久美の心配をよそに徘徊が頻発、それが元でせっかく入った産業高校も中退に追い込まれます。
父親は茫然と眺めるだけで何もできず、とうとう警察を通じ民生委員に親代わりに面倒をみてもらうことになることになるのです。
先にも書いたように彼女はとても魅力的な身体をしていました。
未発達の、しかも魅力的な肢体に老いが迫る生活指導員が夢中にならない筈がありません。
彼女は初潮を覚えて間もなく当時民生委員をしていた男に深夜徘徊を止めさせるための補導と称し既に手を付けられており、余程好みに近い女だったんでしょう程なくして自身が経営するコーポの一部屋を与えられ暇さえあればセックスを仕込まれ始めました。
あらゆる強制剤を服用し勃起を促進させるなどして彼女の気を惹くことに全力を注ぎました。
こうして二十代前半で既に交尾の何たるかを知り尽くしていました。それでも男女の体力の差は埋めようもありません。
生来天真爛漫な性格の彼女、民生委員の男に大人の交尾を仕込まれつつも、隙をみて逃げ出し深夜徘徊していたあの仲間と遊び歩いたんです。
生活指導員は烈火のごとく怒り彼女を𠮟咤しましたが、彼女が別れを切り出すたび矛を収め彼女の交情を許しました。
彼女がこうまでして若者の集まりに出かけるのは生活指導員が仕込む身体の関係より若者同士の精神的つながりが彼女に合っていたようでした。
だから金銭が絡む囲われの身でも20代の頃は身勝手な行動で相手を振り回す若さがありました。
それが、30歳を超えたころから彼女の中に微妙な変化が起こり、しかも与えられた部屋の様子も変わってきていた。
生活指導員に囲われた当初は部屋を飾るものと言えば親が与えてくれなかったお人形屋おもちゃ専門だったが、何時の頃からかちゃんとした大人用の家具に変わり、実家と同じ畳に敷布団だったものがダブルベッドに変わり・・
そして、生活指導員の趣味であるアダルトのCDがやたら多くなっていた。
女に聞くと、男がそれを観て大きくし女にのっかって楽しんでいたものが
いつのまにか二人で鑑賞しどちらからともなく誘い合うようになり・・
大人のそれと同じかそれに近いやり方をするようになっていました。
男は主だった技巧をCDを参考に駆使、女はモニターに映し出された媚態と同じ刺激度合い、時間を望んだ。
望んだというより二回りも歳の離れた生活指導員相手に何度もせがんだとのこと。
ふにゃチンなんかで..と
親子ほども年の違う男性のソレをせせら笑っていた彼女。
この頃から立場が逆転し始め、生活指導員が気が付いたときには彼女はボーイフレンドなるものを連れて遊び歩くようになっていました。
立場上これを止めることが出来ない生活指導員は幾度も親に泣きつきました。
お金を出し、これまで面倒をみてきたのは誰なのかというのが生活指導員の秘めたる気持ち、それを知っているだけに久美も悩みました。
生活指導員の奥さんや娘さんも知ったうえでの不貞であり、癌の闘病生活を送る奥さんに後釜にと考えないでもなかったからです。
奥さんも旦那の性癖を知り尽くしており、女性問題が湧きおこるたびに家庭大事と目をつむってきたわけです。
だが、結婚したいと言い張る彼女を誰も止めることが出来なかったんです。
なぜなら久美たち一家は旦那の稼ぎがほぼないものだから、彼女の生活指導員から得るお小遣いに頼り切っていて反対などと到底言えなかったのです。
彼女は結婚を殊の外急ぎました。
同窓と同じように一人前の女になって一家を構え愛の証である子供が欲しかったからです。
それはそうだろう、世に知れれば手が後ろに回る生活指導員との房事に明け暮れた挙句出来てしまった不貞の子供など望まないからです。
生活指導員が家に帰れない彼女に宿を世話するとほのめかし半ば強引に手を出した、確かに祖母も母も溺れたように彼女もまた生活指導員の男根に溺れました。しかしそれに対抗するが如く結婚も生活指導員の反対を押し切って素早く行われました。
新居の全てはどちらかと言えば貯蓄のない愚鈍な介護士の彼に頼らず、生活指導員から得たお金とバイトで得たお金で彼女が賄ったんです。
結婚して間もなく彼女は第一子を孕んだが相変わらず生活指導員は遠慮寄尺なく彼女の身体を弄ぶものだから、妊婦検診で胎内の子の心臓の鼓動が確認できずやむなく取り出した。死産だった。
いきり立った彼女は遮二無二旦那に夫婦関係を強要し年子で二番目の子供を妊娠したが、既にこの頃になると旦那の彼女に対する愛情と言おうか交尾熱は冷めており、旦那に代わって新居に生活指導員が押しかけ、旦那の留守に彼女を癒すため抱き続けた。
彼女は拒まないどころかお小遣いをくれ、常に買い物に付き合い、時に家電まで買ってくれるものだから生活指導員をおおっぴらに、しかも快く迎え入れ始めた。
しかもこうなったことで外に男を作って遊びまわるようになっていった。
彼女の荒んだ心を射止めたのがネトゲ仲間の男だった。
三十路を過ぎ、あれほど大人の肉体関係を毛嫌いし同級生の男たちと心の繋がりに走っていたものが、いつの間にか胎内を掻き回してくれる強い男なしではいられなくなっていたのだ。
生活指導員は満足できるような状態で身体を差し出さない限りご褒美をくれない。生活費に事欠き、だが、躰はより刺激的な男を求め悲鳴を上げる。
ある日の事、旦那が仕事に出かけたすきにネットで知り合った男と1回こっきりのつもりで逢い交尾し、その強靭な肉体と知的なマスクに夢中にさせられてしまう。
それはそうだろう、旦那は身の丈6尺豊かとは言うもののデブで見るからに愚鈍、女に興味を抱いていない。
生活指導員はチビ・デブ・禿の3拍子揃っており、しかもAVを見ないと勃起しない老害。
そこへゆくと彼は族上がりかと思えるほどキリッとしていて、いつでもどこでも転がしてくれ しかもピアスまで付けたイケメン。
それも人妻と知っていて全力を傾け寝取りを試みてくれている。
その彼からのお誘いを、どうしてもはねつけられなくなっていた。
女の中の何かが三十路半ばにして変わったのだ。
旦那や生活指導員の目を盗んで子連れで逢瀬を交わしていたが、彼の女になって子を産みたく2歳に満たない我が子を家に置き去りにして旅行に出かけ大騒ぎになった。
そしてとうとう彼女は我が子の待つ家に帰らなかった。
調停離婚しほとぼりが収まった頃合いを見て彼と結婚し、今新居を建てふたりの子まで成し幸せに暮らしている。
ただ普通と違うのは未だに自分を真の女にしてくれた生活指導員のことが心に引っかかるのか、時に彼の願いをかなえてやって旦那と違うアソコで気持ちを落ち着かせてもらってるようなのだ。

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