インスタが浮気心を疼かせる

彼女がそれほどインスタに惹かれる理由、それは許可した相手にのみ教えてるLINEを通じて送られてくる熱烈なファンからの心のこもったメッセージを読むことで浮気心が疼きいてもたってもいられなくなるからでした。
「素敵だね」「暇な時間あったら逢えないかな」「〇〇と別れる決心ついたよ」 などなどラブコールを数え上げたらきりがないなんですが、ここらあたりに留美ちゃん 何故か几帳面で短文ながら全ての人 (ペケは別) に意味深なナニかを返信してるんです。 返信してはインスタに向かい新たなばえる写真をアップしてるんです。
それに対し和樹さん、どちらかと言えば引きこもり、だからと言ってゲーム派じゃなく暇だから淑子さんを通じて教えてもらった留美ちゃんのインスタは四六時中チェックしていました。
許可した相手としてアドを教えてもらってるとはいえ流石にLINEで気持ちを伝えるような真似はしませんでした。
その理由はバッテン (オフリミット) をつけられたくなかったからです。
彼女は極めつけのメンヘラ、普通なら昨夜ヒトトキの大切な人でも欠点を一言でも論う (あげつらう) ようなことをすれば決まってバッテン (オフリミット) 喰らうんです。
美人で秀才 ファッションセンスも良く引く手あまただからできるんでしょうが、彼としては並み居るライバルを押しのけ運よく結婚に漕ぎ着けたとしても、それ以前・以降に関わらず不貞を責めてドツボに嵌るような真似はかえってみじめになるだけだからしたくなかったんです。
留美ちゃん自身周囲のある種の人から、特に和樹さんからそう想われていることを知っていて、それでも地下商店街の惣菜コーナーの如く女ならひとめぼれしてしまいそうな男をナンパしてくれるよう仕向けお試しつまみ食いを繰り返していたんです。
親友の久美さんの旦那さんにちょっかいを出した時のように世間から高評価を受けてる人にのみ目が行くようになってたんです。
愚鈍とか見た目が悪い人に何かを頼むことはあっても躰目的でなびくようなことは間違いなくありませんでした。
和樹さんは留美ちゃんを躰目的で誘ったことはありません。
万事全てが控えめな言葉と態度でそこに一縷の望みを託し始まるんです。
留美ちゃんはそういった目立たない態度や言葉を使う人を好みませんでした。
最上級の言葉を並べ立て、とても人前で発せられないような言動で誘われることを貶しはすれ望んだんです。
そうやってるうちに如何に美人でも生き物ですから恋愛感情が生まれ、やがてそれは躰目的の欲情へと変化し極めつけのメンヘラですからある種の手法で簡単に堕ちヒトトキを送ってしまうことになるんです。
「別に後悔なんかしてないし、気に喰わなかったら別れる」 だけ、あの手厳しい母親の久美にでさえキッパリとそう言いきれていたのもつい最近まででした。
本人 自覚のないままにどこかしら変化が生じてたんです。
「いい! 二度とあの人に近づかないで!」 デートを袖にされ帰って来た肇さんに久美さんは食って掛かりました。
「だから関係ないって言ってるだろう」 肇さんはあくまでも留美ちゃんと躰目的の関係を持ってないと言い張るんですが
「アイツのインスタになんて書いてあったと思う? 言ってごらんよ」 夫が密かに目を走らせていたであろう留美ちゃんのインスタについて追及されました。
確かに久美さんの言う通りでした。
余程よそ様の旦那を誘惑してのお出かけを自慢したかったんでしょう、舞鶴の銀水閣で撮った写真がでかでかと掲載されていたからです。
しかもご丁寧と言おうか不用意に自分たちが乗っていった車を真正面から撮ったものが映ってたんです。
「いい? わかる? これ泉のレンタナンバーの車よ」 北陸の宿にレンタ泉ナンバーの車は如何にもまずかった。
自分を喜ばせてくれた翌朝、出張に持っていくはずの荷物を持たず、しかしながら通勤服で出かけた亭主に疑問を持ち、まさかと思い急いで留美ちゃんのインスタを調べたそうなんです。
「レンタ料金分と宿の宿泊料は来月以降のお小遣いから引いときますからね」
こうまで言われ元々亭主関白派の肇さんはキレたんです。
年下で、しかも医療関係の仕事だからソデにできたんですが・・・
和樹さんと違い肇さんは見栄えは良いんですが、いわゆる留美ちゃん好みのナンパ男だったんです。
留美ちゃんの何かが変わり始めた・・・とは、如何にも美人にありがちなと申しましょうか、ここら辺りまで将来性より躰目的が先立っていたんです。
肇さんもそうですが過去付き合った男全てにおいて表向き優しいのは女を堕とすまでのこと、堕とした以上興味を示さず次の獲物を探すタイプだったんです。
留美ちゃんにしてもなんとなくフラれた感があると一応後追いします。 しますが二股かけて後追いする、いわゆる鼻高タイプなんです。
この時の肇さんは留美ちゃんを堕とすところまで行ってません、なので妻と別れ留美ちゃんと一緒になる・・・と告るつもりでした。
ところがと言おうか案の定と言おうか、留美ちゃんはナビ不慣れ&方向音痴について罵倒されたことで既にキレてたし、呆れたことに帰途和樹さんの車の助手席でスマホをいじり探し出した別の人との恋が始まったばかりで眼中になかったんです。
和樹さん、留美ちゃんが新たな恋人と出逢おうとする場所までしばらくの間アッシー君を努めることになりました。
そう、後に旦那になる男にデリの送迎みたいなことを留美ちゃんはやらせてたんです。
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テーマ : NTR 他人棒に欲情する女
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