若妻は苛立ちを爺さんに諫めさせようとしました

とうに70の峠は越えて腰どころか背中も曲がっていましたが、とにかくウロチョロと小回りの利く老人でした。
そしてなにより助兵衛でした。
この歳になると自宅での農作業も出てこられると足手まといになるばかりで家族も喜びません。
そこでもっぱら近所へ手伝いと称して出かけて行ってはお茶や食事にありつく、合間を縫っての若妻さんとの会話が何よりも楽しみでした。
ですが、雪囲いの作業だけは別でした。
こればかりは年季もので、毎年やっているにもかかわらずたった1日だけのことなので記憶にとどまらず年寄以外その確たる手法を知りません。
そこで今日は本雇いとして出向いていたわけですが・・・
なぜ慌てて駆け込んだかと言えば・・・
今日、あの時の男が満を持して来ており、若菜さんも丁度憑き物ものの日が近かったこともあって、ことさら雪隠が近かったんですね。
村は下水道が完備しておらず、今も汲み取り。
そのため、雪隠のシズクも臭気もそのまま残り、若菜さんが入った直後に入るとしぶいたあとの汁が垂れているんですね。
爺さん、その甘酸っぱいにおいを嗅ぎわけ、若菜さんの月の周期を測り、確定日を定めるためシズクを指にとって舐めてみるのが何よりの楽しみだったんですね。
爺さんほどの古狸になると憑き物が訪れると近寄っただけで香りの違いが判ると言います。
いつもよりより酸いだの臭いだのの、憑き物特有の香りと、そして発情が始まったであろうフェロモンの味が揃ってたんです。
「ええ塩梅に雪囲いの段取りを組んだもんだて」
迷惑なことに何度も段取りの話し合いに神崎家を訪問し、若菜さんの刻を考慮に入れてこの日と決めたんです。
若菜さんが、いつか刻を視て橘さんの棹を誘い込むに違いないと踏んで、ぬかりなく行動を見張っていました。
そうはいっても作業には神崎家の当主の指図が必要です。
爺さんは取次と言っては家の中へ消え、肝心の段取りを聞いてこず、若菜さんの様子ばかり伺っていました。
「う~ん、こまったわ。 これなんかどうかしら・・・」
どれもこれも、どうせ脱いでしまうなら同じようなものなのに、ブラやパンティーをとっかえひっかえ・・・
鏡を何度も見て髪型を直し、紅をそれとなく目立たぬよう、入念にひき
そうやってもまた雪隠です。
爺さんも忙しいことこの上ありませんでした。
休憩のお茶が皆の衆に振舞われるとサッサと飲んで爺さん、雪隠に駆け込むと見せかけて家の中を裏へと抜けたんです。
目の前にあるのはあばら家の物置兼作業小屋でした。
「ここへしけこむに決まっとる」
小屋の板塀の破れ目からスイッと入り込むと、荷物の間をすり抜け、まぐわいが始まるであろう梯子の裏でコモを被って待ってたんです。
猫ならともかく、犬でも通り抜けられはすまいと、たかをくくって橘さんと絡み合い始めた若菜さん。
ところが爺さんは、丁度若菜さんのバックリが開ききった真下 顔面でシズクを受けるような位置で観てたんです。
「こりゃええ塩梅じゃて」
脱ぎ捨てられたパンティーをそっと脇に置き、時折鼻に押し当て香りを楽しんではバックリを眺めていました。
橘さんの寝取り法はドンドンと音がするがごとく突いたかと思えばググッと深く皺袋まで挿し込み興奮した若菜さんの腹圧が伝わってくるのを待つと言う風なやり方でした。
皺袋が埋まるほど挿し込まれると、あの雪隠で嗅いだ香りが爺さんにも嗅ぎ取れるほど溢れ出るんです。
この一瞬が爺さんにとっても橘さん・若菜さんにとっても至福のときでした。
「ああ・・・いいわ! ねぇ~ 誰も来ないでしょうね?もう少しだから・・・今日は残らず頂戴!」
「心配するなって、お前こそ奴らに菓子と茶をたっぷり出して置いたろうが、ただならなんぼでも喰らい横着しよる」
へん、そうはいくかい! 爺さんはほくそ笑んでいましたが、その時にはもう橘さんと若菜さんが気にかけていた逆の方のガラス戸越しに小屋の中を覗き見ているものがいました。
閨が何より楽しみな、性欲旺盛な歳になる若衆です。
もちろん集まった男衆で当家の若奥様のアノことを気に掛けないものなどいなかったんです。
年に一度の大事な村の雪囲いの行事、仕事を請け負わせてくれる神崎家当主の手前 黙ってただけだったんです。
だから爺さんがイの一番に行動を起こすと、誰か数人をお茶の席に残してこっそり後をつけさせてたんです。
「これって若菜のために使わないでいてくれてたの?」
「女房がうるさく訊いてきて困ったよ。 なんせ棹が触っただけでピンコ勃ちだろう? 目立つこと目立つこと」
「そう?本気にしていいの?うれしい・・・」 若菜さん、いっそう腰を突出し深く受け入れたときでした。 小屋の外でガランガランという音、興奮し〼り始めた若衆のひとりが誤って軒先に立てかけてあった雪囲いの青竹と倒してしまったんです。
「えっ、なに?」
気が付いたのは逝く寸前まで追い詰められた若菜さんの方でした。
「あっ、観られてる!」
ワレメに挿し込まれた棹を腰を使って振り払うと若菜さんは、捲りあげていたスカートをサッと下ろし、裏口から外に逃げ出しました。
いつ掴んだのか先ほどまで爺さんが嗅いでいた脱ぎ捨てたパンティーを手に持ってです。
残された橘さんこそ下半身を露出させたままウロウロするしかありませんでした。
「ふん、下手うちよって」
爺さんは仕方なく元来た壁の破れ目から家の裏に抜け出ようとして板壁の破れ目の隙間から頭をのぞかせた瞬間です。
軽く広げた足の付け根を抜け穴の入り口を塞ぐ形で開帳してくれてました
破れ目の、丁度真ん前にパンティーを履かずに若菜さんが立って待ってくれてました。
「もう・・・どうすんのよ、これ!」
軽く広げた足の付け根からシルが滴り、太腿を伝って光り輝いていました。
「ええワレメじゃの~」
爺さんは村の雪囲いの棟梁であることも、若菜さんが孫のような歳であることも忘れて棹をお勃ったてて魅入ってしまっていました。
「爺さんにも見えた? ヘンタイ!」
顔は明らかにガラス戸越しに盗み見していた連中に向けられてはいましたが、口のきき方や御開帳の方向は爺さんに向かってでした。
「知っとったんかい。 お前もたいしたタマよのう~」 やっとのことで挿し込みを思いとどまった爺さんに
「雪隠にまで潜んできて臭い嗅いで御汁舐めてくんだもの、それも毎度毎度。 ふふ、わかるわよ。 いくら鈍いウチだって」 ほらっ 魅せてあげてるでしょ、コレどうするのと迫る若奈さん
「最前治めてもろうたにしてもあれからひと月あまり、もうかれこれ月のモノじゃてな~」
今日は打ち込んでくれんかったんかいと、まるで他人事のように聞いた爺さんに
「同じ助平するならもうちょっと気を利かせて覗くもんじゃない?」 お勃ったモノを蔑むように睨みつけてきたんです。
若菜さん、不貞を悪びれるどころか ”物足りなかった” と仮にも老いて役立たず・・・であろう筈の爺さんに向かって厳然と食って掛かったんです。
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