通い牡
五穀豊穣を祝うこの祭りでは中組 (なかぐん) は紙屋 (かみや) に組内が総員集まってこの集落独自に奉られてる水神に詔を捧げ、その後この年の収穫を祝い来年の豊穣を祈願して呑めや歌えの宴会を開き一年の労をねぎらうんです。
隠居 (えんきょ) の時さんが下組 (しもぐん) の中 (なか) で史帆さんを凌辱した、まさしくアレを中組 (なかぐん) でもやっていたのです。 むろん下組 (しもぐん) のソレと全く同じことが中組 (なかぐん) でも上組 (かみぐん) でも行われていました。
中組 (なかぐん) は毎回この日、隠居 (えんきょ) の亀さんが神聖なる日であるというのに村田銃を持ち出し飼い犬にウサギを追わせ撃ってその身を汁に入れるというのが習慣になっていました。
タンパクと言えば隠居 (えんきょ) を除き荒勘さんが持ってくる魚と決まっていましたからたかだかウサギ一羽とはいえ肉を前に大盛り上がりになるんです。
無礼講が脱線し始めたのは例によって左官屋の幸次さんがあの唄を口にしてからでした。 興に乗り隠居 (えんきょ) の敏江さん、よせばいいのに裾を幸次さんに魅せ付けるべくめくったんです。
一気に場は神聖なものから不謹慎なものに早変わりしてしまいました。 酒が進み男衆は敏江さんに男らしいところを見せ付けようと杯を重ねた勢いで我も我もと晒し始め・・しかし晩酌などという習わしさえはばかられるほどの貧農の民のこと、総じて酔い過ぎ訳が分からなくなっていったんです。
果たして敏江さんの穴を塞げたのは誰なのか。 それさえわからないほどみんな酔いつぶれてしまっていたのです。
紙屋 (かみや) の定男さんは祭りの宴席に当たって常の如く 「無礼講」 と告げていましたが、正にそれが中組 (なかぐん) でも行われてしまったんです。
「ンとにもう・・・どいつもこいつも、梅乃さん、宴席の空いた膳 片付けて頂戴」
「おらは今 亀さんが紅白なますって言うもんで・・・」
その亀さん、なますどころか首まで酒に浸かって座卓に突っ伏してるんです。
「とにかく梅乃さん、言うとおりに動いて頂戴!!」
定男さんの妻 カツ子さん、台所の裏方を仕切っていたはずなのにいつの間にから宴席に姿を現しテキパキと差配をしだしました。
なにせ中組 (なかぐん) の女ときたら豊里屋の頼子婆さんはまあまあそれなりに調理が出来たにしても美代子さんに至っては論外だし隠居 (えんきょ) の敏江さんときたら調理どころか自分も男衆に混じってチラ魅せし台所方なんぞどこ吹く風 自分が先に立って宴を盛り上げてるんです。
そこへ行くと左官屋の梅乃さんは元はと言えば食うに困り、さる旅館に仲居 (雇女 - 夜伽) として売られたクチ、宴席の何たるかを骨の髄まで知っています。 カツ子さんは躍起になって梅乃さんを相手に宴席の片付けを始め子供たちにも手伝わせ酔い客を順次追っ払うようにして送り出しました。
それもその筈で、彼らが帰ってくれなくては食事どころか寝る場所さえ無いんです。
「雅子さん、疲れたから先に横になります。 あとのことは頼みましたよ」
ほんの一刻気勢を上げ、が、ご高齢のカツ子さんは元来お姑様然としておられこの日の夜も家族をほったらかして自分だけさっさと自室に籠ってしまわれました。
それもそのはずで、梅乃さんが遠慮気味にこしらえた料理が口にあったのか、自分で熱燗の番をし始め そのうちにちょいちょい盗み吞みし始め相当出来上がってたんです。
「えぇ~ そんなぁ~・・・」
つい昨日まで体調不良で寝たり起きたりしてた雅子さんにしてみれば愚痴を言いたいのも無理はありません。 ご主人の直己さんは味方してくれるどころかいつの間にか姿をくらましていたんです。
片づけを手伝ってくれるはずの豊里屋の頼子婆さんは美代子さんに手伝わせ紙屋 (かみや) の目が行き届かない隙を狙って料理と酒を膳ごとごっそり自宅に持ち帰ろうとしてたんです。
それをなんとか説得して引き止め、やれやれと振り返れば頼りにしていた敏江さんは幸次さんと手に手を取って何処へやらしけこもうとしてて、それを梅乃さんが慌てて宴に参加してなかった夫の正平さんを自宅から呼びつけ幸次さんを背負わせ一緒に付き添って帰ってしまってたんです。
食い散らかし酒とたばこのにおいが残る部屋に取り残されたのは乱痴気騒ぎとは縁もゆかりも無い筈の雅子さんと10歳にも満たない娘の民ちゃんだけでした。
やっと片づけが終わったのは深夜に近く、雅子さんは少しでいいから腰を伸ばしたくなり奥に引っ込むべく家の裏の池の畔にある夫婦 (めおと) 部屋に入りました。
部屋の残されたのは幼い娘独り。 その民ちゃん、祖先から受け継いだ遺伝からなんでしょう、少し足りないんです。
この時間になると決まって粗相をするんです。 疲れからウトウトしてて気が付き慌てて表の部屋に駆け込む雅子さん。 が、既に遅かったようなんです。
その始末を風呂に連れて行き、終わった時に午前零時のカネが鳴りました。 民子ちゃんを寝かしつけ奥の部屋に引っ込もうとしたときです。
「誰! そこで寝てるのは」
誰もいないはずの夫婦 (めおと) 部屋に誰かが寝てるんです。
雅子さんは自分でもなぜそうなのかわからない体調不良に随分長い間悩まされ、余程気力・体力が回復しない限り何時でも横になれるよう布団は敷きっぱなしにしてありました。 一瞬よそん家の子供の中の誰かが祭りの終わるのを待てなくて疲れ切って夫婦 (めおと) 部屋に入り込みこの布団で寝てしまったんじゃないかと思いました。
ご主人の直己さんは酒にめっぽう弱く玄関の間で早々に伸びてるのを確かに今しがた目撃してたんです。
「ここは奥座敷ですから・・・今日はもう遅いし・・・帰って」
子供ならこの一言で素直に帰りますが万が一酔っ払いに変な態度をとると後々ろくなことはありません。 気を使って言葉をかけたつもりでした。
「んや、儂はあんたが来るのを待っとった」
くぐもった声が何処からか聞こえ、それを確かめに薄暗い部屋 (5燭の豆球 - 今の5ワットくらい が灯る) に入ると真っ暗い部屋の布団から顔を覘かせた男はいきなり雅子さんを布団に引き倒し手籠めにし始めました。 声を張り上げてみても所詮掛布団の中、それももう起きてるのはこの家ではあの多少知恵遅れの幼い民子ちゃんだけなのです。
「乱暴はしないで・・・」
我が子がすぐそこで見ていると思いこのことを夫に知られてはと布団の中でもつれ合いながら、抗いながらそこまで言うのがやっとでした。
如何にも薄暗い、裏の池に流れ落ちる水の音しか聞こえない部屋で雅子さん、得体のしれない男に力ずくで久しく使うことのなかった締め込みを仕掛けられました。
今日は年に一度の収穫祭、雅子さんも宴席を回り多少盃は受けてましたから気は大きくなってますし開放的な気分にもなってます。 しかも嫁いできてからというもの夫婦性活は幾たびか繰り返しており男女のことは承知しています。 でも相手は得体のしれないオトコ、しかも壁ひとつ隔て泥酔しているとはいえ主人が、舅や姑がいるにはいるんです。
「いっ イヤっ やめてください・・・お願いだから。 ウチのヒトに見つかったら・・・あああ・・・」
相手は暗闇の中を忍び込んでおり、しかも薄暗い部屋の中で布団を被って待ち受けています。 当然夜目に慣れていますが雅子さんは明るい部屋から来ており何処が何処やらさっぱりわからないうちに男の手は既に下着を通りこしラビアに食い込み始めていました。
予期せぬことでしたので洗っていません。 宴がたけなわになり始め敏江さんがまずチラ魅せし、それに呼応するように幸次さんが棹をのぞかせたものですから雅子さんも多少その辺りは開放的になってたんです。 そこを突かれ大人の女の悲しさかな、欲情のシルが・・滲み出ないワケがありません。
一年ぶりの宴席で敏江さんがその気になるのも無理はありません。 この時代にあって刺激が強すぎるほどの唄や会話が取り交わされ、しかも滅多に拝むこととてない男が本気になった時の棹を何本も魅せ付けられていたからでした。 食うだけ食うと子供たちは三三五五自宅に帰ります。 その後は正に無礼講 大人の時間となるのです。
それを熟知してたかのように男は自分勝手に締め込みを望む意思を伝えるとまごつきうろたえる雅子さんに全身を絡ませてきました。 膨らみ始めた男の股間がただでさえ火照りの残る人妻の下半身をご主人がひとつ屋根の下で寝入り真っ暗闇の夫婦 (みょうと) 部屋こそ好都合と刺激し始めたのです。
「・・・っあっ・・・アン・・」
手首を掴まれ今しがた男がまさぐっていた場所に自らの手を誘導させられました。 そうしておいて自分の手をその上から添え蠢かし始めたんです。
形としては自身の意思でオトコの手を振り払い入り口を自らの掌で防護したつもりが気が付けば雅子さん、その指が自然のうちにラビアに食い込み耐え切れなくなったアソコを諫めるべく掻き混ぜていて・・・
こうなると宴席で魅せ付けられ脳裏に焼き付いた男等の棹が想い出されついつい太股辺りを這いずり回る反り返りに手を振り払うつもりで伸ばしてしまったんです。 寝床に潜り込んだネズミを追い払うかの如く大げさに、せっかく大事なところを隠しておいてくれていた布団を自分で持ち上げてしまいました。 湿り始めたところに何かが潜り込もうとしたように思えたからです。
男は既に雅子さんの手を離れ足首を掴み太股を割り、その舌はビチャビチャと音を立てながら足のつま先から踝、膝の裏から太腿へと這い上がって来てるんです。
雅子さんがラビアから手をどかせばすぐにでも無防備の穴に反り返った男根が突き刺さるに決まってます。 すっかり舐めあげられた後なのに雅子さんは懸命に片手でラビアを塞ぎました。 ですがそこに向かって男は反り返りを覗かせたんです。 誰も見てないことを良いことに雅子さん、カリ首を指でつまんで亀頭冠を花弁に導いて腰を使ったんです
「イヤだ嫌だと言いながらヨガってるじゃないか」
野太い声が雅子さんの耳朶をくすぐりました。 舌の刺激に耐えかねいつの間にか雅子さん、腰から腹部に両手を這わせ身悶えていたんです。 ラビアを慰めていた手は雅子さんのソレから男のソレに変わり根元まで食い込み、男の唇が乳房や乳首を好色な舌触りで舐め始めてたんです。
「ウチはそんなふしだらな・・・ああ~ん・・・あ~ん」
宴会で聞かされたあの唄が思い起こされ興奮し切ってるアソコに男の手がしつこく刺激を加えて来て、しかも夫の直己さんと比較にならないほど情熱的に乳首を吸われるんです。
「あああ・・・あああ~ん…アアア・・・あなた・・こんなことさせといていいの!!」
「こんなにシテもらったの初めてか」
唇を求められて初めてその男が寛治さんと気づいた雅子さん、噂は聞いてただけに戸惑いました。
入谷部落の女どもはことごとくこのやり方で堕とされてたからです。
娯楽の少ない陰湿な片田舎だからこそ男女の契りは大切です。
長い期間紙屋家の義理の父と母が嫌で鯱張ばって男女の契りを無下に断り続けてたものですからいつの頃からか妄想が湧き起り眠れない夜が続き精神を病み寝たり起きたりになっていることぐらい以前から気づいてました。
でも今更自分から直巳さんに抱いてとは言い出しにくかったんです。
この日この時、彼女とて入谷村の寛治さんに堕とされた女房らと同じ熟しきった女ですから夫がひとつ屋根の下に居ると思うだけで逆に背徳心に燃え始め必要以上に欲情してしまいました。
「凄い音がしてるねぇ~」
オトコにラビアを掻き回されあろうことか下腹部からビチャビチャとシルの音が聞こえ始めたんです。
「あっ 何のこと・・知らな・・・ははあ~ん・・・民ちゃん・・・あっちに行って大人しくしてて・・・」
男の問いに応える前に腰が浮いていました。
「こんなにコリコリになってるじゃないか」
二本の指を九の字に曲げ突っ込まれ数の子天井を掻き回されその刺激に全身をツーンと戦慄が走るんですがそれが太股や下腹部の痙攣となって現れました。
恥ずかしさと期待に雅子さん、このままじゃいけないと頭では解っているのに太股が意志とは逆にわななくんです。
「気持ちいいか? どうして欲しい?」
真顔で問い詰められ、わかってるつもりなのに自尊心が頭をもたげ首を横に振りました。 自分だけは入谷の女どもと違うところを見せたかったのです。
「いやだわ・・・そんなになってる?」
聞かなきゃよかったものを雅子さん、月が青白く照らし始めた部屋で確かめてみようかと問われ四つん這いにさせられパックリ割られたクレバスを自分で見て確かめることを強要され、見たら見たで上から下から指を使い弄られ始めたんです。
「あらっ!? 引っ込んじゃった!」
寛治さん、クレバスを嬲り指先に十分シルをまぶすと二本の指を花弁の中に埋め、入り口近くのコリコリを指先でノックし始めました。
「あっ あああっ あああ・・・抜いてください! 困ります!」
叫んだ途端にあの全身を駆け上っていた刺激が幾度となく蘇って振り払うどころか逆に突っ込まれた指に襲い掛かって行くんです。
雅子さん、敷布団に顔を埋め尻を高く掲げ苦悶に揺れ始めました。 男の眼前に頭では覗き見されることを拒否し続けるラビアを何故か広げ晒し始めてたんです。
「そうだ・・・そうだよ。 そうして受け取るんだ。 気持ちいいだろう」
オトコが指を数の子に突き立てると腰を九の字に曲げヒクつかせ更に気持ちよい場所は何処か無いものかと探る雅子さん
問われるたびにラビアからシルを溢れさせ声を押し殺し悶えてて、やがて男の言いなりになるのも時間の問題のようでした。
男が指の動きを微妙に変化させるとラビアどころか雅子さんのすぼまりがふわふわと反応を始めました。 それに応えるように男は空いている人差し指と小指を使い溢れ出たシルを塗り付けすぼまりの周囲を指先で責め立て始めたんです。
ヒクヒクと蠢くすぼまり。 雅子さんは気づいていないようでしたが彼女の秘部は尻を高く掲げ過ぎたものですから丸見えなんです。
「あああ・・・イイ、イイ・・・うん・・・凄くいい」
強引に締め込みに入らせてくれれば暴漢に襲われ仕方なしと言い訳できたんでしょうが雅子さん、そこはオトコとオンナの待たせ待った末の契りの心地よさを知ってるものですから寛治さんの責めを幾度も拒否ったんです。
雅子さんはご主人が駆け付けないのを良い事に自分で四つん這いから散々魅せ付けておいて疲れた風を装い横臥に体位を替え男を迎え入れる体制に入っちゃいました。
それでも寛治さん、指を九の字に曲げラビアの中から引き抜こうとしないで益々ノックのピッチを上げたんです。 そうしておいて蜜が溢れ出たアソコに顔を近づけました。 甘酸っぱい香りが鼻腔をくすぐり寛治さん、とうとう雅子さんの要望に叶うべく萎えることのないギン勃ちになっちゃいました。
寛治さんが雅子さんに覆いかぶさり69のような格好でラビアを舐めはじめられ雅子さん、思わず目の前にあった寛治さんの棹を手に取って口に含んでしまってました。 絡みに入る前せめて愛を確認すべく接吻をと待ち続けたものですから唇以前に男根を与えられ賢婦の精神が崩壊し飢えが女としての貞操観念より先立ったのです。
寛治さん、あの道普請の折の土砂掘りの山のことが納得できずこの日、上組 (かみぐん) の宴が引けてから墓に行き怒りに任せ山に分け入り、気づいたときには紙屋 (かみや) の池の端に立ってました。 ここまで来たらこの際と夫婦部屋に忍び込み雅子さんの躰が開くのを待ってたというわけです。
経産婦が一度追いすがる夫や子等を振り切ってよそ様の持ち物である男を求め始めたら、それはもう留まるところを知りません。 相手にラビアを与え安心させた隙に自らは胤の臭いを嗅ぎつけ男根に食らいつきました。
祭りの片付けの疲れもどこへやら懸命になってのご奉仕が始まったのです。 肉胴を握り先っぽをしゃぶりました。 睾丸を口に含み粒上になった精液を溶解させるべく吸いました。 裏筋に沿って舌を這わせ精液を送る管を嬲り活気を与え、肉胴を睾丸の付け根から切っ先に向かって扱きました。 そうやって充血させておいて濁流をより多く放出させるべく鈴口を吸うんです。
そうはさせじと寛治さん、ラビアに指を突っ込み掻き回しました。 すっかり引き返せなくなった雅子さん、寛治さんを横臥させ放出させるべく懸命になって反り返りを扱き上げていったんです。
寛治さんの、雅子さんに注ぎたく耐えきれなくなって飛び出す濁流が見たかったし、このまま亭主に見つかることなく逝かし続けてくれたならもっと気持ちよさが味わえるんじゃないかと思ったからでした。
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